作品一覧

  • 窓辺の愛書家
    3.7
    1巻1,200円 (税込)
    高齢者向け共同住宅に住む90歳のペギーが死んだ。彼女は推理小説の生き字引のような人物で、“殺人コンサルタント”と名乗り、多くの作家の執筆に協力していた。死因は心臓発作だったが、ペギーの介護士ナタルカはその死に不審を抱き、刑事ハービンダーに相談しつつ、友人二人と真相を探りはじめる。しかしナタルカたちがペギーの部屋を調べていると、覆面の人物が銃を手にして入ってきて、一冊の推理小説を奪って消えた。謎の人物は誰で、なぜそんな不可解な行動を? 『見知らぬ人』の著者が贈る、本や出版界をテーマにした傑作謎解きミステリ!/解説=杉江松恋
  • 見知らぬ人
    3.8
    1巻1,200円 (税込)
    これは怪奇短編小説の見立て殺人なのか?──イギリスの中等学校タルガース校の旧館は、かつてヴィクトリア朝時代の作家ホランドの邸宅だった。クレアは同校の英語教師をしながら、ホランドを研究している。10 月のある日、クレアの親友である同僚が殺害されてしまう。遺体のそばには“地獄はからだ”という謎のメモが。それはホランドの怪奇短編に繰り返し出てくる文章だった。事件を解決する鍵は作中作に? 英国推理作家協会賞受賞のベテラン作家が満を持して発表し、アメリカ探偵作家クラブ賞最優秀長編賞受賞へと至った傑作ミステリ!/解説=大矢博子
  • 見知らぬ人

    Posted by ブクログ

    イギリスの著名作家エリー・グリフィスの作品として、初めて手に取ったが、王道的な欧米ミステリー文学のようだった。スティーブン・キングの作品のような陰鬱で物憂げ、オカルトチックな雰囲気を持ちながら、アガサ・クリスティーやダン・ブラウンのような鮮やかなミステリーの構成が見事に調和している。あたかも、ホランドという作家が実在したような設定の現実感や、視点を常に入れ替え続けそれぞれの人間模様、人としての特性を巧みに描き出して読者を魅了している。もう一度しっかり読み返すことで、充実感が増すであろう作品。

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    2023年11月16日
  • 見知らぬ人

    Posted by ブクログ

    イギリスの学園で起こる事件。
    文学作品に絡んだ重厚なムードと繊細な描写が魅力的な作品です。

    クレアは地方の中等学校の英語教師として赴任してきた。
    もともと文学の研究課題としていたR・M・ホランドの邸宅が校舎となっている学校で、今は放課後の成人向けのクラスでホランドについての講座も持っています。
    旧館にはホランドの書斎がそのまま残されているのだった。
    そしてそこで、ホランドの作品「見知らぬ人」を思わせるような事件が‥

    離婚してロンドンを離れたくなり、娘を連れて移り住んできたクレア。
    以前からずっと日記をつける習慣があり、その日記の内容と、クレアの視点、娘のジョージー、女性刑事のハービンダー・

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    2023年08月06日
  • 窓辺の愛書家

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    ハービンダー・カーシリーズ第2弾。
    前作同様、架空の小説や小説家が生み出した物語が鍵を握る本作。
    推理作家にアイデアを提供していた老婦人のペギーが、心臓発作により亡くなった。ペギーの死を不審に思った介護士のナタルカが、ハービンダーに相談しつつ、友人でコーヒーショップを営むベネディクト、老人のエドウィンと共に事件解決に乗り出すが、その後も殺人事件が起きて……というお話。
    読者が真相に辿り着くためのヒントがあらゆる場面に散りばめられており、フェアな犯人当て作品と言える。

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    2023年05月14日
  • 窓辺の愛書家

    Posted by ブクログ

    介護士のナタルカが尋ねた時には犯罪小説好きの老婦人ペギーが自宅で息を引き取っていた。不審に思ったナタルカはカー刑事に相談して友人2人と勝手に捜査を開始する。本と小説家を巡る事件の真相とは?個性的なキャラが魅力なシリーズ二作目→

    謎解きとしても面白いんだけど、とにかくキャラクターがいい!
    前作から引き続きのハービンダー・カー刑事はインド系の同性愛者で30代で実家住まい。
    ヒロインのナタルカはウクライナ出身の20代で謎多き美人介護士。
    友人のベネディクトは元修道士でカフェのオーナー。しかもかわいい嫁さんが欲しい→

    80歳のエドウィンは元BBC勤務でオシャレに気を使う気のいい老人。
    この4人だけ

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    2023年03月20日
  • 見知らぬ人

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    英語教師のクレアは、同僚で友人のエラが殺された事件の容疑者になってしまう。二人が勤務するのは、ヴィクトリア朝時代の怪奇小説作家R・M・ホランドの屋敷を校舎にしたため、自殺した彼の妻の霊がでると噂されるいわくつきのタルガース校。エラの殺害現場には、ホランドが短篇「見知らぬ人」に引用した『テンペスト』のセリフ、「地獄はからだ!」というメッセージが残されていた。教師の傍らホランドの文学研究をしているクレア、事件の担当刑事ハービンダー、クレアの娘でタルガース校に通うジョージアの三視点を行き来しながら、ゴシック小説とSNSテキスト文化を巧みに混ぜ合わせたポップなミステリー。


    『窓辺の愛書家』より先に

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    2023年03月01日

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