作品一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレ「日本霊異記」「今昔物語」「大鏡」「古事談」「宇治拾遺物語」等など、王朝時代の説話集から、不思議な話、奇妙な話、クスっと笑ってしまう話まで、筆者独自のセンスで選び抜かれた82編を収録。
これ、メッチャ、おーもーしーろーい~
以下、おススメのお話
「人を造る」
西行のエピソードで、人骨集めてホムンクルス作っちゃう話。宮中には公卿にまでなってる奴もいるらしい。
「伊勢の人魚」
忠盛(清盛の父)が、漁師から献上された人魚の肉を、さすがに気持ち悪くて食わずにいたら、漁師たちが美味そうに食べちゃった話
「地獄の紫式部」
源氏物語で多くの読者を惑わせた罪で、地獄で苦しんでいるというお話
「外法 -
Posted by ブクログ
〈冥府よりの誘惑者、あるいは暗い美青年としての吸血鬼〉を創出し、天使や妖の美に悦んで屈服するマゾヒスティックな願望を描いた、耽美小説の極北。編者・山尾悠子。
吸血鬼小説を読み漁っていたころ、『就眠儀式』『天使』は特にお気に入りの作品集だった。旧仮名遣いの綺羅綺羅しい文体と、主人公と読者を暗い森へ誘惑するヴァンパイア。萩尾望都の『ポーの一族』の初出が72年、アン・ライスの『インタビュー・ウィズ・ザ・ヴァンパイア』は76年。70年に「契」を発表した須永先生は、耽美的吸血鬼小説の先駆者だった。
とはいえ、その原型はやはりレ・ファニュの『カーミラ』に見つけられるだろう。『カーミラ』は、少女が激しく -
Posted by ブクログ
ネタバレ2012年4月に廉価版「天使」を読んで以下のように書いた。
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もっともっと凄まじくおどろおどろしいものを想像していたのだが、意外にポップ。
にやりにやりと口元が緩んでしまう。
しかしまあ、それだけかとも思う。
薄い夕暮れの中にさまよう程度のもので、別の世界や遠いところへ奪取していかれるほどのものでもない、小品たち。
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その後アンソロジーで出会ったり、え、Twitterとかブログとかやってんのと驚いて時々覗くくらいで、いい読者ではなかった。
が、この2021年5月15日にご逝去され、なんと山尾悠子が編んだというからには、読まずばおれまい。
「就眠儀式」「天使」収録の諸作では執拗に吸血鬼志