作品一覧

  • 魚と人の知恵比べ
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    竿、よいライン、リール、ウェーディング、昆虫とフライ、作家たち。 英国、日本、北米、ロシア、中国――世界の川を釣行して、 答えのない問いを発し続ける悦楽を描き、「人生の時間」の意味を鮮やかに浮き彫りにする。 疑似餌(フライ)を使って魚と向き合うフライフィッシング。 紀元前に始まり今日スポーツとして親しまれるその歴史から、 竿やフライの進化、文学者が好んで描いた釣り、魚に与えるストレスの問題まで、 フライフィッシングがもつ奥深い世界に浸り、自然と深く関わる方法を探る。
  • 土の文明史
    4.1
    1巻3,080円 (税込)
    土が文明の寿命を決定する! 文明が衰退する原因は気候変動か、戦争か、疫病か? 古代文明から20世紀のアメリカまで、土から歴史を見ることで社会に大変動を引き起こす土と人類の関係を解き明かす。
  • 冷蔵と人間の歴史
    4.0
    世界各地で人々が編み出してきた冷蔵方法、天然氷から始まった氷ビジネスの軌跡、冷蔵庫ができるまでの科学者たちの奮闘の歴史。そして現在、冷蔵技術は宇宙ロケット、高層ビルの空調システム、MRI、スーパーコンピューターなどに応用され、将来的には不老不死、テレポーテーションも可能にするかもしれないという話もある。私たちの生活になくてはならない、冷蔵技術の存在の大きさをクローズアップする異色のノンフィクション。
  • 土と内臓
    4.5
    1巻2,970円 (税込)
    肥満、アレルギー、コメ、ジャガイモ―― みんな微生物が作り出していた! 植物の根と、人の内臓は、豊かな微生物生態圏の中で、 同じ働き方をしている。 マイクロバイオーム研究で解き明かされた人体での驚くべき微生物の働きと、 土壌根圏での微生物相の働きによる豊かな農業とガーデニング。 農地と私たちの内臓にすむ微生物への、医学、農学による無差別攻撃の正当性を疑い、 地質学者と生物学者が微生物研究と人間の歴史を振り返る。 微生物理解によって、たべもの、医療、私達自身の体への見方が変わる本。
  • 人類と感染症、共存の世紀
    3.0
    1巻2,970円 (税込)
    ヒトが免疫を獲得していない未知の病原体が、 突如として現れ人間社会を襲うようになった21世紀。 コロナウイルスに限らず、新興感染症の波が次々と襲ってくるのはなぜなのか。 獣医師、疫学者として世界の人獣共通感染症の最前線に立ち続けた著者が、 感染症の培養器となっている工場型畜産から、 感染症を運ぶエキゾチックなペット問題まで、 グローバル化した人間社会が構造的に生み出す 新興感染症とその対応を平易・冷静に描く。
  • ミツバチの会議
    3.6
    1巻3,080円 (税込)
    新しい巣をどこにするか。群れにとって生死にかかわる選択を、ミツバチたちは民主的な意思決定プロセスを通して行ない、常に最良の巣を選び出す。 その謎に迫るため、森や草原、海風吹きすさぶ岩だらけの島へと、ミツバチを追って、著者はどこまでも行く。 こうしてミツバチから学んだ集団意思決定は、人間にも応用でき、既に著者が大学の教授会で実践し、その効果を実感している。
  • 土と内臓

    Posted by ブクログ

    自然とのつながりに目覚めることで地球と生き物たちは健康になる。
    土の中の大自然と身体の中の大自然は繋がっている。

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    2023年04月13日
  • 土と内臓

    Posted by ブクログ

    私の内臓は土壌であり、栄養素を吸収する腸は植物の根である。土壌環境は微生物のバランスで決まり、ミネラルを必要とする。人間は細菌と共に生きるのであり、植物も細菌と共に生きている。マイクロバイオーム。何だかストンと納得するような言説であり、健康を改めて意識し、その知識をそれこそ根っこから吸い上げられるような、面白い本だ。

    ミネラル欠乏について。銅はヘモグロビンが正しく機能するためと、正常な骨形成のために欠かせない。マグネシウムは少なくとも300の酵素反応に必須の元素で、不足すると注意欠如多動性障害、双極性障害、うつ病、統合失調症の原因に。鉄不足は貧血と学習や仕事の能力低下を。亜鉛は少なくとも20

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    2023年04月08日
  • 土の文明史

    Posted by ブクログ

    原題は「Dirt:The Erosion of civilization」=「泥:文明の浸食」。その名の通り、文明がいかに表土を侵食し、貴重な資源を食いつぶしてきたかという歴史である。人類が農耕を始め、鋤を使って土を耕起するようになってから表土の流出が始まった。それは、ローマ帝国やマヤ文明を滅ぼし、今もアフリカの飢餓を招き、アメリカや中国を衰退させようとしている。それに拍車をかけたのが、石油から生み出した肥料を土に施して収量を増やす「緑の革命」だった。しかし、遺伝子操作と農業化学による収穫増は、もはや限界に来ている。有限の資源である土を、いかに保全し持続させてゆくか。そこに人類の未来がかかって

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    2022年09月17日
  • 土と内臓

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ずっと気になってた本がブックカフェで見つけました。

    土壌にも人体にも同じ構造と機能があることを発見して
    双方の生態系復活を行っている科学者夫婦の理論⇔実践リアルドキュメンタリーです。

    自分たちも、都内からだいぶ田舎に引っ越してきて
    コンクリートのような畑を少しづつ手を掛けているので
    一層共感。

    土壌も人体も社会も繋がってる事を実感させる一冊です。

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    2022年09月02日
  • 土と内臓

    Posted by ブクログ

    感染症と同じように、自己免疫疾患と慢性疾患が近年多発しているのは、やはり微生物に原因があるかもしれないと、今では思われている。

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    2021年11月21日

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