作品一覧
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3.0ヤクザ未満の最強バディが、今度は探偵に!医療法人理事長の誘拐と公園の白骨死体――。 衝撃のコンゲームをあなたは見破ることができるか!? 第19回『このミステリーがすごい!』大賞・文庫グランプリ受賞作『甘美なる誘拐』でデビューした著者による受賞後最新作です。探偵社で働くヤクザの下っ端、真二と悠人のもとに、弟が殺人を犯したかもしれないと女子大生が調査依頼にやってくる。しかし、二人が調査を始めた矢先、その被害者かもしれない浮浪者が住んでいた「ドクロ沼」から白骨死体が見つかった。 一方、医療法人理事長の三代木は、重要な理事会が迫っているなか、何者かに誘拐される――。それぞれの思惑が交差したとき、衝撃の結末が待ち受ける! <衝撃の誘拐ミステリーに驚きの声、続々!> 絶妙なテンポに極上のスキル。突き抜ける痛快さがクセになる! ――内田 剛(本屋大賞実行委員会 理事) また誘拐か。よし、今度こそ騙されないぞ……と思ったのに! ――大森 望(翻訳家・書評家) “計画”の真相に瞠目。あれもこれも、そこに繋がるとは!? ――宇田川拓也(ときわ書房本店) 登場人物の誰が誰を騙しているのか――この構図、意外にして痛快! ――千街晶之(ミステリー評論家) 得意分野は誘拐…?愉快で策士な探偵コンビにまた騙された! ――瀧井朝世(ライター) 前代未聞の誘拐劇を軸に、あれもこれもが繋がっていく終盤の喜悦に悶絶! ――村上貴史(書評家)
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレ「元彼の遺言状」とこのミス大賞を競いあっただけあり、さすが!散りばめられた伏線、回収はもちろんですが、
個人的にはストーリーの大筋のどんでん返し伏線ではない、小さな仕掛け(身代金のドローンのくだりや、春香誘拐の時のトリックなど)にも
きちんとからくりがあって面白かったなと思いました。
中盤まで、「この小説マジでまともな人出てこんな……」と思ってたが、最終的には真二と悠人、菜々美が一緒にいたり、マサヨシと春香がいい感じになってたりと少し人間関係に希望があって良かった。笑
個人的にマサヨシがいいキャラだったと思う。ヤクザになりきれん優しいヤクザ。春香ちゃんの変化や成長を別ストーリーでいいから見たい -
Posted by ブクログ
「このミステリーがすごい!」大賞・文庫グランプリ受賞作。意表を突いた誘拐ミステリーのプロットはなかなかよくできている。このプロットが成功している、つまり読書を騙せる要因は、ヤクザの下っ端二人組、真二と悠人の関係性と会話の妙にある。この性格の全く違う二人の描かれ方が素晴らしいのですっかり騙されてしまった。伏線になる自動車部品店を経営する植草父娘の娘・菜々美の人物像が何かあまり一定していないところが減点だが、ラストの衝撃にいたる伏線の回収は見事で、「元彼の遺言状」と大賞一騎打ちになったのもうなづける。
は、地上げ屋による嫌がらせで廃業に追い込まれかけていた。抵抗するため、父娘はある人物を頼る