作品一覧
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3.6
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
1. 概要
渋沢栄一が講演会で述べた生い立ちをまとめた本。本人談の貴重な内容となっている。
2. 感想
論語と算盤を読み、渋沢栄一についてもっとしりたくなったために手に取った本。
勉強不足から渋沢栄一という人物について知識がなくとても興味をひかれたのだ。
この本では、渋沢栄一が子供の時からどのような生き方をしてきて、幕末から明治までの激動の時代にどのような人生を送ったかを知ることができる。
1人の人間としてとても尊敬できる方だ。今まで知らなかったことが恥ずかしい。
さて、渋沢栄一という人物は、近代日本を語るうえで避けては通れない人物だろう。あらゆる大企業の発足に関係してい -
Posted by ブクログ
渋沢栄一の自伝的著作。渋沢栄一が自身の歴史を語り、弟子がそれを書いてまとめたものである。
明治時代の自伝としては福沢諭吉の福翁自伝が有名だが、それに劣らない面白さがある。
福沢諭吉が「封建制度下では、上の者は傲慢に、下の者は卑屈になる」とを批判していたが、渋沢栄一も同様の批判をしている。
渋沢栄一の自伝が面白いのはそんな封建主義的な時代に、近代的な理性を持った人間が、その中で葛藤して道を切り開いていくからだろう。
私は大河ドラマを見ていないが見たくなった。(その前に論語と算盤かな。。)
雨夜譚が扱っているのは渋沢栄一の出生から大蔵省退官まで。
併録されている「維新以後における経済界 -