作品一覧

  • ブリタニカ草稿 ──現象学の核心
    3.0
    1巻1,265円 (税込)
    現象学の始祖エトムント・フッサールが、『ブリタニカ百科事典』の求めに応じ、「現象学」の項目のために執筆した、ドラマチックな推敲のあとが窺える四つの草稿の集成。変化しつづけたフッサールの思索が成熟した時点で書かれた本書は、まさに“現象学とは何か”その核心を語る。そのため、完成稿(第四草稿)は、始祖自身による最も完備した好適な入門書ともなっている。これら草稿は、ハイデガーとの共同作業を経て完成したが、とくに第二草稿には両者の一致と相違が如実に現れていて、20世紀を主導した両者の現象学的哲学の本質を考えるための重要なヒントもここにある。詳細な訳者解説を付す。
  • 内的時間意識の現象学
    4.0
    1巻1,595円 (税込)
    現代哲学、思想、そして科学にも大きな影響を及ぼしている名著の新訳。フッサールの現象学はなによりも学問の基礎づけを目指すが、その際「いちばん根底に横たわる」問題が時間である。時間は一瞬で流れ去るのに、多くのものはなぜ持続的に「存在する」ということが可能なのか。フッサールは、「客観的時間」というものへの信憑を括弧に入れて、それが意識のなかでどのように構成されるのかを解明する。そして、時間を構成する意識それ自体が時間のなかに現れてくるという根本的な事態に光を当て、「意識の壮大な生体解剖」を行う。詳密な訳註と解説を付し、初心者の理解を助ける。
  • 内的時間意識の現象学

    Posted by ブクログ

    有名なアウグスティヌスの問題提起以来、哲学上最大の難問の一つ「時間」に、フッサールが集中的に取り組んだ労作。こんな本があったのか。
    フッサールらしく厳密で難解、この難問に相当苦労しつつ取り組んでいる様子が窺え、とても面白く読んだ。
    特に、時間推移を説明するに当たって例として常に音楽の「旋律」を取り上げ続けているので、ますます私の最近の主要な関心に近く、参考になった。
    私なら旋律の認識に関しては「ゲシュタルト」という用語を導入し、その「ゲシュタルト全体」は「部分=個々の音」の集結を待って形成されるのではなく、最初の一断片、2音めからすぐに、同時的に立ち現れているという点に着目するだろう。
    また、

    0
    2017年08月11日
  • ブリタニカ草稿 ──現象学の核心

    Posted by ブクログ

    フッサールが、「ブリタニカ百科事典」の「現象学」の項目について書いた原稿。
    現象学というものがどういうものか、ということを知るにはまず読みたい本。

    0
    2011年01月03日

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