作品一覧

  • 転回期の政治
    4.0
    1巻1,111円 (税込)
    民主政治が,なぜどのようにナチ独裁にとって代わられたのか.憲法学の泰斗・宮沢俊義(1899―1976)は,1930年代初めフランス,ドイツに留学.ナチスの台頭,ヴァイマル憲法の「死滅」をその同時代に目にし,独裁政治の手法を見抜いた論考を立て続けに発表した.民主主義,立憲主義を果敢に説いた宮沢の,戦前における注目の書.(解説=高見勝利)

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  • 憲法講話
    4.5
    1巻902円 (税込)
    日本国憲法に結実した人間主義・平和主義の精神は、国民が旧憲法下でのにがい体験から学びとったものであり、敗戦による荒廃から立ち上る戦後民主主義の基本原理であった。だが、今日なお、「いつか来た道」へ戻そうとする動きが執拗に続いている。日本国憲法のふくむ問題点とその意味を、旧憲法とかかわらせつつ分りやすく語る。

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  • 憲法講話

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    現代の憲法学の礎を築いた宮澤俊義による憲法学の手引書。私が学生時代に日本国憲法を概観するのに最初に完読した本だと思いますが、これを越えた概説書は未だに見た事ありません。そのくらい素晴らしい入門書です。

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    2013年01月10日
  • 憲法講話

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    ネタバレ

    八月革命説を提唱した学者として有名である。天皇機関説で有名な美濃部達吉の弟子であり、田上穣治(山内敏弘・長谷川正安の師匠)の兄弟弟子、芦部憲法で有名な芦部信喜(渋谷秀樹の師匠)・奥平康弘の師匠である。憲法学の巨匠であろう。

    個人的に面白かったのは、裁判官の項目である。日本の最高裁判事は内閣の指名で決定されるが、その行政の長は議会が選ぶ。これはアメリカの制度を真似ているが、アメリカの最高裁判事も行政の長が指名する。ただ違うところは、日本の行政の長は首相で議会で選ばれるが、アメリカは民選である。つまり行政に対する民意を伝える制度が、日本にはない。アメリカは大統領制だから、行政に対する民意を伝える

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    2011年05月04日
  • 憲法講話

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     日本人の何%が,日本の知識人の何%が,
    この本に書かれたような意味で憲法や民主
    主義というものを理解しているだろうか。
    表現の自由,政教分離,学問の自由,法の
    下の平等といった11の話題について,他の
    国の例や明治憲法を引き合いに平易に解説
    している。初版は1967年だが,現在38刷を
    重ねているというのもうなずける。
    現在の憲法のありがたみ,日本の国としての(少なくとも今までの…)理想のあり方を
    知るのに格好の良書です。(2007年1月)

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    2009年10月04日
  • 転回期の政治

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    ネタバレ

    憲法を全体の基軸に民主制と独裁政、議会と政府の関係を対象とした日本の政治の変遷、当時の諸外国の政治的な状況分析を行なっている。難し過ぎず、示唆に富んでいる良著。ただ種々の政治問題に対して(おそらく時代背景から)躊躇と暗喩が見られるのでやや注意を要する

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    2021年07月18日
  • 転回期の政治

    Posted by ブクログ

    この本は1936(昭和11)年、2・26事件が起こった年に刊行された。内容を読むと、歴史教科書にあるほど言論の自由が弾圧されているようには思えない。現在でも同様な言論が展開されているように思える。歴史の真実を描くのは難しい。

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    2018年02月26日

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