作品一覧

  • アフェイリア国とメイドと最高のウソ
    3.7
    1巻1,782円 (税込)
    水害に立ち向かう少女の冒険と成長の物語。  2か月間雨が続くアフェイリア国。この先も天候が回復しないと知った女性最高指導者スプリーマは、「視察」とウソをつき、職務を投げ出して逃亡してしまった。スプリーマの屋敷で働いていた15歳のメイド・グローリアは、妻は戻ってくると信じているスプリーマの夫ミスター・ティモールから、当面の間、首相の影武者をするように命じられる。最初はいやいやだったグローリアだが、視察に出かけ水害に見舞われた市民の惨状やひどい労働環境を目の当たりにするうちに、本当に国を救うためにはどうすればいいのか考えはじめる…。  2度のカーネギー賞、ガーディアン賞、ウィトブッレッド賞、マイケル・L・プリンツ賞受賞、現代最高の英国人児童文学作家が贈る、災害と冒険、成長と再生の物語。
  • 小学館世界J文学館 アラビアン・ナイト
    -
    1巻880円 (税込)
    ※本作品は『小学館世界J文学館』(紙版)に収録されている同タイトルの作品と同じ内容です。 残酷な王の心を溶かして夢中にさせた、心おどる物語。 はるか昔、ペルシアのササンを治めるシャフリヤール王は、お妃に裏切られて女性をにくむようになり、毎晩新しい花嫁をむかえては、翌朝には処刑することをくり返していました。ある日、花嫁になった大臣の娘シェヘラザードは、王がどうしても続きを聞きたくなるおもしろい物語を語り、処刑されずに生き延びます。こうして毎晩語られた物語が、この「アラビアン・ナイト」。どの話も手に汗握る冒険や、胸を熱くする不思議がいっぱいです。 「船乗りシンドバードの航海」=シンドバードが、島になっていた巨大なクジラ、巨鳥ルフ、ダイヤモンドの谷、人食い巨人、巨大なウミヘビと出会い、どうくぐり抜けて生き延びてきたかが語られます。 「アラジンと不思議なランプの物語」=魔法使いにだまされて洞窟に閉じ込められたアラジンは、指輪の奴隷とランプの奴隷の力を借りて、大金持ちになり、お姫様と結ばれます。このほかにも一晩では語り切れないお話がいっぱいです。読み始めたらきっと、王様のように続きが気になって、眠れなくなるにちがいありません。……中東の名作を、イギリスの児童文学者ジェラルディン・マコックランが華麗に再話! (本邦初訳) ※この作品は一部カラーが含まれます。
  • 世界のはての少年
    3.7
    子ども9人と大人3人を乗せた船が、スコットランドのヒルタ島から無人島へと出航した。孤島で海鳥を獲る旅が、この島の少年たちにとっては、大人への通過儀礼なのだ。だが、約束の3週間が経っても、迎えの船は一向に姿を現さず、このまま島から出られないのではないかと、不安が皆の心を蝕み始める。そんななか年長の少年のひとりクイリアムは、密かな決意を胸に、希望を捨てることなく仲間を励まし、生きのびるために闘うのだった。果たして迎えは来るのか? カーネギー賞受賞作。YAの名手が実際の事件をもとに描いた、勇気と成長の物語。
  • ロイヤルシアターの幽霊たち
    3.3
    幽霊×少女のシアターファンタジー小説!  イングランドの海辺の保養地シーショーにあるロイヤルシアターは数年前に閉鎖され、様々な時代の個性的な幽霊たちが棲みついていた。嵐の日に本を守って海にのまれた元図書館司書、脱毛と脱「せりふ」ノイローゼになった元俳優、暴走族の乱闘に巻き込まれて死んだモッズ族の少年…。劇場再生のためにやってきた俳優夫婦の娘グレイシーは、なぜか彼らを見ることができ、生前の話を聞かせてくれとせがむ。最初は訝しんでいた幽霊たちも、やがてグレイシーに心を許すように。そんな中、劇場を壊そうと企む者が…。  現代を代表する英国の児童文学作家が贈る、ユーモラスでスペクタクルな傑作小説。幽霊たちの独白に泣き笑い、劇場の魔法にドキドキ。ひょっとしたらあなたの町の劇場でも起きるかも…?世代を超えて愉しめるシアターファンタジー!
  • 世界のはての少年

    Posted by ブクログ

    児童図書と言っても、
    私に取っては
    骨太でずっしりとくるテーマでした。
    所々にセント・キルダの言い伝えが
    美しい言葉とともに描き出されて
    とても味わい深かった。

    世界のはてという絶景の様子もまざまざと
    目前に広がっているように感じられ
    その表現の素晴らしさは
    岩島での過酷さを体感として迫ってくるようで
    とてもとてもつらかった。

    一体、この話はどこへ辿り着くのだろうと
    恐ろしかった。
    実話がベースになっていたとは驚きです。

    主人公クイリアムの母の言葉に
    「壺いっぱいの善意と清潔な耳があれば
    どこにいたって幸せでいられる。」
    というのがありました。
    読んでいる途中でつらい時
    私自身、その言葉

    0
    2023年12月13日
  • 世界のはての少年

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ・あらすじ
    スコットランドのヒルタ島から鳥漁のために大人3人、子供9人を乗せた船が離れ岩へと出航。3週間で島へ戻るはずがいつまで経っても迎えが来ず、そこでサバイバルすることになる。
    主人公は14-16歳?の想像力豊かな男の子。

    資源や食べ物もろくにない岩に取り残された過酷な状況で心身が擦り減る日々を想像力で皆の心を和ませ、勇気づけてこの局面を脱しようとするクイリアムが良い子だった。
    癖がある他のメンバー、閉鎖空間で起こる人間関係の軋轢、縋るものや信じるものがあるとはいえかなりキツイ
    かなり過酷な状況だけど淡々としてる文章で読みやすかった…けど私のあんまり詩的な文章得意じゃないから所々であんま

    0
    2024年03月03日
  • アフェイリア国とメイドと最高のウソ

    Posted by ブクログ

    15歳のメイドのグローリアは逃亡した首相(マダム・スプリーマ)の影武者になるよう首相の夫ティモールに命じられ、国の水害に立ち向かう。

    国のトップは嘘付きでメディアの情報も嘘だらけで事態は悪化。嘘がどんどん溢れる中、グローリアは最初はスプリーマの振りだけだったのもなんとかしなくてはと思う様になる。

    人的被害も多数出て、食べ物は無くなり、都市部の働き手は全員工場に閉じ込められ、子供の体調は悪化、不安と不満がたまる国民たちという険しい状況はどの様に収束するのか予測がつかず読み応えあった。

    そんな殺伐としたなかでも登場する犬が癒し。
    描かれる人物は凄く人間味が溢れてた。
    グローリアとティモールが

    0
    2024年02月19日
  • アフェイリア国とメイドと最高のウソ

    Posted by ブクログ

    あとがきを読んで、この話がアメリカで実際に起きた災害をモデルに書かれていると知り、驚きました。
    成り行きで国の代表になったしまった主人公が有能ですね。

    忘れちゃいけないのが二匹の犬(チビも入れれば三匹)の存在です。
    気持ちのいいお話でした。

    0
    2024年02月15日
  • 世界のはての少年

    購入済み

    いい作品ではあるが…

    マコックランの作品は不思議を売る男以来二作品目でしたが、正直作品性の違いにただただ打ちのめされました…
    いい作品ではありますが、YA作品としておすすめできるかと問われると…うーん…自分が子供だったら、この結末は理解できなかったと思います…
    物語というものをテーマにしているのはマコックランらしく、むしろ大人の読者ではないとこの作品を理解するのは難しいんじゃないかなと思いました。

    #深い #怖い

    0
    2023年11月06日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!