作品一覧

  • MMT講義ノート:貨幣の起源、主権国家の原点とは何か
    4.3
    1巻1,980円 (税込)
    長期停滞を解明する、新たな経済学へ 経済学において「異端派」とされるMMT(現代貨幣理論)が、現実を説明する新たな理論として幅広く受け入れられつつある。「財政赤字や国債残高を気にするのは無意味である」というMMTの主張をめぐって、もはや「極論」や「暴論」と片付けられる段階ではない。 経済学におけるパラダイム・シフトをしっかりと見定める時期が来ているといえよう。 とりわけ、「失われた30年」とも言われる長期停滞にあえぐ日本経済を分析する「武器」として、MMTはなくてはならない道具立てである。 本書は、ランダル・レイ『MMT現代貨幣理論入門』(東洋経済新報社)を監訳し、『MMTとは何か』(角川新書)を執筆して、この新たな経済学を日本に紹介した第一人者による人気講義を書籍化したものである。 MMTが多く人を惹きつけたのは、貨幣の起源をめぐる根源的問いと時事的な現代経済論を結び付ける、その理論の全体性にある。 制度化が進み、学説や理論がますます断片化していく状況下、歴史も視野に入れてトータルに現実を説明するMMTは、経済学というディシプリンを超えて、人文・社会科学に幅広く訴える。
  • MMT〈現代貨幣理論〉とは何か 日本を救う反緊縮理論
    3.7
    1巻990円 (税込)
    「財務省が今、最も恐れるMMT。本書こそまさしく、その本格的入門書だ!」――藤井聡(京都大学大学院教授・前内閣官房参与) 「貨幣」と「財政」の真実の姿を暴き出し、世界を揺るがせている経済理論・MMT(Modern Monetary Theory)。 2019年8月、待望の邦訳が刊行されたランダル・レイ『MMT現代貨幣理論入門』の監訳者自らが、そのエッセンスを徹底解説。 誤解や憶測が飛び交う中で、果たしてその実態はいかなるものなのか? 根底の貨幣論から具体的な政策ビジョンまで、この本一冊でMMTの全貌が明らかに! --- 【目次】 はじめに  序章 MMTはなぜ注目されているのか 第一部  MMTの貨幣論  第一章 貨幣の本質  第二章 預金のメカニズム  第三章 主権通貨国における政府の機能 第二部 MMTの政策論  第四章 MMTの租税政策論  第五章 機能的財政論  第六章 就業保証プログラム 第三部 MMTから見た日本経済  第七章 日本は財政危機なのか  第八章 日本経済には何が必要なのか  第九章 民主主義はインフレを制御できるのか おわりに――MMTをどのように生かすべきか
  • MMT現代貨幣理論入門
    3.6
    1巻3,740円 (税込)
    第一人者による「バイブル」、待望の邦訳! アメリカで大論争、国会でも議論白熱。 いち早く日本に紹介した中野剛志氏と、「反緊縮の旗手」松尾匡氏によるダブル解説。 貨幣観を一新! MMTは、イデオロギーでもなく、願望でもなく、現実なのである。 【MMT(現代貨幣理論)の特徴】 ●日本や米国のように「通貨主権」を有する政府は、自国通貨建てで支出する能力に制約はなく、デフォルトを強いられるリスクもない。財政赤字や国債残高を気にするのは無意味である。 ●政府にとって、税金は財源ではなく、国債は資金調達手段ではない。政府が先に通貨を支出しない限り、民間部門は税金を納めることも、国債を購入することも論理的に不可能である。税金は所得、国債は金利にはたらきかけ、経済を適正水準に調整するための政策手段である。 ●政府は「最後の雇い手」として、希望する人々全員に、一定以上の賃金水準で就業する機会を約束することができる。この「就業保証プログラム」は、「完全雇用と物価安定」という公共目的に資する、強力な経済安定装置である。
  • MMT講義ノート:貨幣の起源、主権国家の原点とは何か

    Posted by ブクログ

     MMT(現代貨幣理論)は「貨幣に関して説正しく説明している」一方で「政策論としては発展途上の部分がある」というのが著者の主張である。
     この主張に基づきデータ分析をもとに提示される政策提言(第6章)は読み応えがあった。
     長期停滞を招いた緊縮財政からの転換を目指すには世論の力が必要。テレビや新聞には全く期待できないので、本書のような書籍が広く読まれるようになれば良いと思う。

    0
    2022年08月11日
  • MMT〈現代貨幣理論〉とは何か 日本を救う反緊縮理論

    購入済み

    手軽だが役に立つ入門書

    ランダル・レイの「MMT現代貨幣理論入門」の監訳者である島倉氏の書き下ろし。
    平易な説明で、MMTのエッセンスが理解できるように書かれており入門書として役に立つ。主流派経済学者からの批判についても受け止めて、それらが誤った先入観や不正確な理解によるものであることも丁寧に説明されている。MMTの実践が今最も求められている日本の状況について豊富なデータをもとに議論されており、説得力があると思う。政治の世界にこの認識が広まってこの国の政策に反映されることを望みたい。

    #アツい #深い #タメになる

    0
    2022年05月10日
  • MMT現代貨幣理論入門

    Posted by ブクログ

    たしかに今までの金融・財政理論とは異質だが、否定する内容ではないと思った。トリクルダウンが上手くいかなくなった時、就業保証プログラムで需要側を刺激するのは、まさにイマ使う手なのかもしれない。

    0
    2020年05月23日
  • MMT〈現代貨幣理論〉とは何か 日本を救う反緊縮理論

    Posted by ブクログ

    ランダルレイ氏の『MMT現代貨幣論入門』の監訳者の著書だけあって、MMTがとてもわかりやすく語られています。
    MMTを知りたい初学者がはじめに読む本として最適に思われます。
    MMTで述べられている、政府の赤字が民間の黒字になるというのは、普通に考えれば当たり前のことです。だって、国債は個人でも買えるし買った人にとっては紛れもない財産ですもんね。
    国の借金をなぜか「国民ひとりあたり○百万円の借金」などと書いていた新聞記事を読むたびに「あほちゃうか」と思っていたわたしにとっては、本書はある意味痛快な内容でした。
    MMTは財政政策について踏み込んだ考えを持っており、人々が幸福になる方法を考えている理

    1
    2020年05月20日
  • MMT講義ノート:貨幣の起源、主権国家の原点とは何か

    Posted by ブクログ

    初学者が全てを理解することは難しいが、MMTのポイントポイントを理解することはできる。

    その上で下記が疑問
    ・理論的に正しそうなMMTがなぜ社会実装されないのか、何がハードルになっているのか
    ・市民は何をすればMMTの推進をしていけるのか
    ・日本においてMMTを前に進めたがっている政党はどこか

    0
    2023年07月13日

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