作品一覧

  • イヴリン嬢は七回殺される
    3.6
    1巻1,400円 (税込)
    究極の特殊設定ミステリ、文庫化! 犯人を見つけるまで令嬢は何度も殺される。殺人の夜をタイムループし、関係者の人格を転移しながら真相を追え。阿津川辰海氏絶賛。 ※この電子書籍は2019年8月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 名探偵と海の悪魔
    3.8
    1巻2,400円 (税込)
    英国推理作家協会スチール・ダガー賞候補  英国歴史作家協会ゴールド・クラウン賞候補  海洋冒険+怪奇小説+不可能犯罪。あまりに面白すぎる本格ミステリ巨編!  時は17世紀、 大海原を進む帆船で起こる怪事件。  囚われの名探偵に代わり、屈強な助手と貴婦人が謎を追う。  すべては悪魔の呪いか、あるいは――?  ――この船は呪われている、乗客は破滅を迎えるだろう。  バタヴィアからオランダへ向かう帆船ザーンダム号に乗船しようとしていた名探偵サミー・ピップスと助手のアレントら乗客たちに、血染めの包帯で顔を覆った男がそう宣言した。その直後、男は炎に包まれて死を遂げる。名探偵として名を轟かすピップスだが、いまの彼は罪人として護送される途上にあり、この怪事件を前にしてもなすすべがなかった。  オランダへと帰国するバタヴィア総督一家らを乗せ、ザーンダム号が出航せんとしたとき、新たな怪事が発生した――風を受けてひるがえった帆に、悪魔〈トム翁〉の印が黒々と浮かび上がったのだ! やがて死んだはずの包帯男が船内に跳梁し、存在しないはずの船の灯りが夜の海に出現、厳重に保管されていた極秘の積荷が忽然と消失する。すべては悪魔の仕業なのだろうか?  わきおこる謎また謎。だが名探偵は牢にいる。元兵士の助手アレントは、頭脳明晰な総督夫人サラとともに捜査を開始するも、鍵のかかった密室で殺人が!  驚愕のSFミステリ『イヴリン嬢は七回殺される』の鬼才の第二作。海洋冒険譚と怪奇小説を組み込んだ全方位型エンタテインメント本格ミステリ!
  • イヴリン嬢は七回殺される

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    事前情報もなく、何も考えずにタイトルと装丁に惹かれて読んだけど凄いなこれ!
    人格?交代タイムループなんてもの良く思いつくな!
    久しぶりに1日ぶっ通しで読んだし、興奮冷めやらぬうちにこれ書いてるのは深夜1時!
    ポケモンスリープに勝ったのがこちらの本です!
    いや、もう何も分からないまま始まって記憶喪失ものかな?と思いながら読み進めていって殺された瞬間の衝撃!
    思わずページの厚み確認した。
    まだこんなにあるが??
    目が覚めるたびに貴様は誰だ!と登場人物欄確認し、終いにはノートに人物整理を書き出す。
    ややこしいけど楽しい!
    不自然に感じたところがどんどん理由が明らかになっていく時のパズルのピースがはま

    0
    2023年08月06日
  • 名探偵と海の悪魔

    Posted by ブクログ

    17世紀、バタヴィア(ジャカルタ)を出てオランダへ向かう帆船ザーンダム号は病者に呪いの言葉をかけられる。逃げ場のない海の上で次々と起こる不審な出来事。囚われの名探偵に代わり元兵士の助手アレントは謎を追うが……。→

    海上冒険譚×怪奇小説×ミステリ×ラブロマンス?とにかく盛りだくさん!読んでいて最高に楽しかった!
    キャラが個性的で覚えやすいので、登場人物が多くてもスムーズに読める。アレント×サラのコンビがいいんだよなぁ。好き。嫌な奴がしっかり嫌な奴なのもいい(笑)名探偵が囚われている意味にも納得→

    ラストはおそらく賛否両論だろうけど、私は好き。フィクションならではって感じで楽しい。
    あと、著者

    0
    2023年03月07日
  • 名探偵と海の悪魔

    Posted by ブクログ

    十七世紀、帆船ザーンダム号の航海で立て続けに起こる不吉な怪現象の数々。跳梁跋扈する悪魔「トム翁」の影に怯える人たちを嘲笑うように、やがて起こった殺人事件。しかし頼みの綱であるはずの名探偵は投獄され、味方になる人間も少ない中で、探偵助手アレントと総督夫人サラのコンビは事件を解決することができるのか。怪奇要素、冒険要素も満載のミステリです。
    物語としてはとても魅力的なのですが。絶対に乗船したくないですザーンダム号。そりゃあこの時代の航海が大変なものだというのは想像がつきますが。まさかここまで劣悪な環境、そして状況で、なおかつこれほどまでの災難が降りかかるだなんて……! ああ、本当に嫌すぎる。
    人間

    0
    2022年06月19日
  • イヴリン嬢は七回殺される

    Posted by ブクログ

    館×タイムリープ×人格転移
    読んだことのないタイプの特殊設定ミステリー
    なにはともあれ、ややこしさが勝る
    そして、展開を呑み込むのに一苦労……いや、七苦労くらいした
    ただ、それを乗り越えればページをめくる手が止まらない
    細かい設定とラストの展開が少し雑に感じなくもないが、なかなかスリルはあった

    0
    2024年01月04日
  • 名探偵と海の悪魔

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    登場人物にそんな背景があったのか、実はこんな人だったんだ、という意外性を楽しむ物語と読みました。
    ミステリーとしてのトリックはあまり追求されておらず、狭く閉ざされた環境下での人間ドラマを眺めている感覚でした。

    船内のパワーバランスが徐々に崩れ、座礁してからは完全に崩壊していく様が怖かったです。

    結末はあまりピンとこず、この先どういうことになるのか、もし続編が出るのなら気になります。

    0
    2023年09月23日

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