午鳥志季の作品一覧
「午鳥志季」の「夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)」「君は医者になれない」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「午鳥志季」の「夜明けのカルテ―医師作家アンソロジー―(新潮文庫)」「君は医者になれない」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
珠玉の医療ドラマ
世の中に数多ある医療をテーマにした物語の中では地味な作品かもしれません。この作品には失敗しない美人女医もゴッドハンドのスーパードクターも登場しませんし、緊迫感のある手術シーンもありません。
主人公は研修医どころかそのずっと手前の医学生。しかも血を見るのが苦手という医療を志すには致命的とも言える欠点があります。そんな志は高く座学は優秀なのに血を見ると失神してしまうヘタレ医学生の戸島くんが、膠原病内科医の漆原先生の『助手』もとい『パシリ』としてこき使われつつ、人としてそして医師の卵として成長していく物語になっています。
厳しい現実を突き付けられることもあり、一読者である自分も戸島くんと一緒に考え、
Posted by ブクログ
〈出会いのエピソード〉
医療に携わっているからなのか
医療関連のキーワードがあると
無意識に手に取ることが増えました。
今回も‘医者’の文字に目が留まりました。
既に手には数冊の本を手にとっていたので
「一度に手に取り過ぎなのでは?
まだ未読の本もあって
今日も数冊手に持ってるぞ?」
「ここで出会ったのも何かの縁かもしれん。
もしかしたら次書店に来た時は
見つけられないかもしれないぞ」
「医療に携わってるからこそ読むべきでは?」
って脳内会議をしながら
まぁまぁ大きい書店の中を一周してました。
決め手は色々あるんだけど
「患者の人生を背負う」
って言葉が心に刺さったなぁ。
膠原
Posted by ブクログ
「血が苦手な医学生の成長譚」と書けば、どこかで見たり読んだりしたよくある物語と思われると思います。
しかしながら、この作品には、医療ドラマでよく見るような、腕の立つ医師により患者が完治する、というようなシーンは一切出てきません。
それは、本作品が自己免疫疾患を主な治療隊hそうとする膠原病内科を舞台としているからです。
本作品の中でも触れられていますが、自己免疫疾患は現代の医療を持ってしても完治させることはできず、症状の寛解を目指すのが治療目標となります。
医学生なのに血が病的に苦手で医師に向いていないと言われ続けていた主人公は、とある事情から大学病院の膠原病内科に助手(パシリ?)として立ち会
Posted by ブクログ
午鳥志季 プロフィール
1993年神奈川県生まれ、東京大学卒、内科医。第25回電撃小説大賞“最終選考作”『AGI‐アギ‐バーチャル少女は恋したい』(電撃文庫)にて作家デビュー
「医者にとって大切なのは、自分の力と責任を自覚することだ。なら、アレルギー・膠原病内科医に大事なのはなんだと思う」
「患者から逃げないことだ」
「自己免疫疾患は治らない。一度発症したらずっと外来に通い続けるんだ。私たちがちゃんと治療をすれば、完治はしないまでも寛解には持ち込める。逆に見当外れな治療をして病気を抑えられなかったら、患者の人生を破壊してしまう」
「膠原病内科は、患者の人生を背負う科なんだよ」
医者に