作品一覧

  • 蒼の上海-Sogen SF Short Story Prize Edition-
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    1巻220円 (税込)
    地球が蒼類と呼ばれる異生命体に支配され、ほとんどの生き物が死滅した未来。一部の人類は海底都市へと逃げ込み、人造人間〈イレニアム〉たちを使役して海中に潜んで暮らすようになっていた。荒廃した中国・上海に、六つのポッドが着底した。海底から送り込まれたイレニアムの作戦部隊だ。彼らの任務は蒼類の活動を抑制する酵素を持つ陸生サンゴ・アマノリスの採取することだった。隊員のアニカは生まれて初めて大地を踏みしめ、訓練の記憶を頼りに街を駆け抜ける。しかし、作戦遂行のために脳内に埋め込まれた装置が解除されたことで、その視界に色彩あふれる幻の上海の姿が現れ……自らの使命と向き合う主人公の心の機微を、現実と幻が交錯する都市の姿に重ねて描く、第11回創元SF短編賞受賞作。※本電子書籍は、『Genesis されど星は流れる』(東京創元社 2020年8月28日初版発行)に収録の「蒼の上海」のみを電子書籍化したものです。『Genesis されど星は流れる』全ての電子書籍版ではございませんのでご注意ください。
  • Genesis されど星は流れる
    3.6
    1巻2,200円 (税込)
    ベテランから日本SF界の未来を担う新鋭まで、現代SF界を牽引する書き手が集結。新時代を創る書き下ろしアンソロジーシリーズ第3巻。/【収録作】宮澤伊織「エレファントな宇宙」/空木春宵「メタモルフォシスの龍」/オキシタケヒコ「止まり木の暖簾」/池澤春菜×下山吉光〔対談〕「プロの覚悟を届けたい――朗読という仕事」/松崎有理「数学ぎらいの女子高生が異世界にきたら危険人物あつかいです」/堀晃「循環」/宮西建礼「されど星は流れる」/折輝真透「蒼の上海」/第11回創元SF短編賞選考経過および選評/ちいさなあとがき/編集部より
  • 映画ノベライズ とんかつDJアゲ太郎
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    【小説版登場!】渋谷の老舗とんかつ屋の三代目・アゲ太郎は、他にやりたいことも見つからず、キャベツの千切りの毎日……。ある日、弁当の配達ではじめて訪れたクラブで、密かに憧れていた女性・苑子に出会いドキドキ。音楽にあわせて盛り上がるフロアに、これまでにない高揚感をおぼえる。そしてやる気ゼロだったアゲ太郎は、一目惚れした苑子のハートを射止めるために、“豚肉”も“フロア”もアゲられる男「とんかつDJ」になることを決意! でも、豚肉にも触ったことがない、DJ機器にも触ったことがない、能天気なアゲ太郎の道のりは、一に勢い、二に勘違い、三は運命の出会い!?と爆走爆笑の大ハプニングだらけ! 果たして彼は、「とんかつDJ」として、2つの高き頂点を目指せるのか!? 大人気コミックスが北村匠海主演で映画化! 友情、努力、勝利がたっぷり詰まった満腹絶倒の映画をあますところなくノベライズ!
  • それ以上でも、それ以下でもない
    3.0
    1巻1,870円 (税込)
    【第9回アガサ・クリスティー賞受賞作】1944年4月、仏・中西部の小さな村サン=トルワンで、レジスタンスが殺された。住民が混乱する事を恐れたステファン神父は男の遺体を隠し、事件の隠蔽をはかる。だが既にナチスの脅威が隣町まで迫っていた……善と悪の間で孤独に葛藤する神父の祈りの結末とは。ジャンプホラー小説大賞金賞とW受賞の大型新人登場!
  • マーチング・ウィズ・ゾンビーズ ぼくたちの腐りきった青春に
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    フィッツジェラルドに憧れる大学生の藤堂はゾンビウィルスに感染し、内臓から腐り始めていた。部室に集まる先輩たちはいつものように接してくれるが、決して仲がいいってわけじゃない。藤堂は「ゾンビの会」という自助グループに通いながら、ステージ5のゾンビになるまでの時間を過ごそうとするが、部室のみんながバラバラになって…… そして安楽死前日。スカイツリーのてっぺんでぼくたちの青春は急速に動きだす―― 居場所を求めてさまようゾンビたちのポップでせつない青春小説。
  • Genesis されど星は流れる

    Posted by ブクログ

    SFアンソロジー7作品短編集。
    Genesisも3冊目となり、人の想いの数だけSFの世界があることを、あらためて知る構成。
    SFは日常のそこかしこに息づき、私たちの人生に奥行きと彩りを添えてくれます。


    『エレファントな宇宙』
    アクションSF。ミリタリー好きな方に超オススメ。
    宇宙から高次元生命体が飛来した。
    その生命体とコンタクトした人間は、憑依され、未知数の破壊力を持つに至った。
    最新鋭米陸軍部隊と特殊作戦に挑む3作目。
    …前作を読んでいた方が、より楽しいかもしれない。


    『メタモルフォシスの龍』
    近似未来SF。
    恋をしてはいけない世界で恋をしたひとたちの悲哀を描いた作品。
    独特な文で

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    2020年12月01日
  • Genesis されど星は流れる

    Posted by ブクログ

    今回のアンソロジーは読みやすい作品が多かったように思える。あくまでも個人の感想であるが、世界観をぱっと理解できる短編揃いなのだろう。個人的に印象に残った作品は2つ。「メタモルフォシスの龍」(空木春宵)は個人的にはあまり好きではないジャンルなのだが、恋に破れると蛇化する女性と蛙化する男性、特に蛇化する女性の描写が生々しくも切ないのが良い。「されど星は流れる」は系外流星を流星同時観測の手法で探索する物語。科学を一生懸命やる話は私の好物である。遠くにある流星の母星と少し離れた観測者の男女の物語が接触しそうでしなさそうな、流星が地球をかすめていくような感じでよい。

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    2023年09月04日
  • それ以上でも、それ以下でもない

    Posted by ブクログ

    なるほど。

    アガサ・クリスティー賞受賞の作品なので、これは、ミステリーなんですね。そう言う事を考えずに、単に、WW2のフランスにおける物語として読んでいました。

    そういう意味では、ミステリー味は弱いかな。かと言って、WW2のレジスタンス物というか、サスペンス物というか、そう言う作品としても背景描写が若干薄めですね。なので、★3です。

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    2024年02月28日
  • Genesis されど星は流れる

    Posted by ブクログ

    SF。短編集。
    どの作品もまずまずな感じ。
    メンツ的にもハズレはないか。
    異様な世界観が魅力の、空木春宵「メタモルフォシスの龍」。
    爽やかな青春SF、宮西建礼「されど星は流れる」。
    上記2作品が好き。

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    2022年02月01日
  • Genesis されど星は流れる

    Posted by ブクログ

    数学は苦手だが松崎作品が読めて嬉しい。表題作のように、今の世の中はSF作家の腕の見せどころではないだろうか。

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    2021年01月26日

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