作品一覧
ユーザーレビュー
-
Posted by ブクログ
100年以上も前に書かれたSFの古典。舞台は19世紀末のイギリス。発明家TT(タイム・トラヴェラー)が仲間に向かって語り出す。この世は4次元(縦・横・高さ・時間)で成り立っており、空間を移動するように時間も移動できるのだと。そして一週間後、傷だらけになってみんなの前に現れたTT。息を整え話し出したのは西暦80万2701年という未来の世界だった…。いまの時代でも通用する設定や理論。未来の世界には著者の世の中に対する厳しい視点を感じましたが、一輪の花には救いと温かさを感じました。SFの不思議な世界とミステリー要素にドキドキして読みました。グイグイ読ませる力のある本だと思います。
-
Posted by ブクログ
ネタバレものすごく月並みなこと言いますけども、「今読んでも色褪せない」ことにびっくりする。超古典なのに。1898年!明治31年!だって馬車で逃げてるんだもん。
当時最先端の知識っていうのがまた丁度良い塩梅で火星人の設定にみょうな説得力与えてて。
未知の存在の襲来からパニック、日常が蹂躙され、希望が完膚なきまでに叩き潰され、人間の本性がむき出しになり、それでも抵抗しようと戦い、むかえる意外な結末。
まさに王道オブ王道、そりゃそうだこれが教科書なんだもんな。
タコさん火星人、いまではかわいい宇宙人代表の造形だけど、この緊張感の中で描かれるとめっさ強いし気持ち悪いし怖い。大型ロボットに乗って毒ガス振りまいて