作品一覧

  • 日本の敬語
    値引きあり
    -
    1巻654円 (税込)
    東京は京都より敬語が多い? 「ご遠慮ください」は失礼? 「お前」は敬語だった? 貴人は「する」より「なる」? 「敬語は日本語の美しさである。しかし、度をすぎるとうんざりする。」敬語はなぜ生まれたのか。尊敬と相殺される親愛の感情は、どう表現したらいいのか。原日本語、上代から奈良、平安、そして現代へ。敬語の起原と変遷をたどり、情況にふさわしい使い方を考える。一級の言語学者がじっくり向き合う、敬語の歴史と実用。(解説・滝浦真人) 底本:『日本の敬語』角川新書、1959年 【本書の内容】 第一章 序説 一 英語と日本語  二 日本の敬語は文法的  三 日本の敬語は相対性敬語  四 敬語の起原と階級  五 敬語の起原とタブー  六 アイヌの妻女  七 アイヌの婦人語と敬語  八 アイヌ代名詞の構造  九 日本代名詞の構造  一〇 名詞の敬称  一一 結 論  第二章 起原:どうして日本の敬語が起ったか 一 原日本語と敬語法  二 上代日本語の敬語法1 「ます」考  三 上代日本語の敬語法2 「せす・けす・めす・をす・なす・こやす」考  四 上代日本語の敬語法3 「たまふ」考  五 上代日本語の謙称動詞1 「たぶ・たばる・まつる」考  六 上代日本語の謙称動詞2 「まをす(申)」考  第三章 変遷:奈良から平安への敬語のずれ 一 上代敬語と古代敬語の対比  二 平安時代の敬語助動詞の起原  三 奈良・平安の相違  四 万葉語における「頂戴す」について  五 「見めす」の忘却 六 「せす」のまちがい  七 御立為之の誤訓  八 物語文学と敬語 九 後代の敬語  第四章 現代の敬語:どうあり、どうなるべきものか 一 序 論  二 名詞・代名詞  三 動詞  四 地方別  五 現代敬語の無軌道さについて  第五章 結論 一 敬語のとどかない名歌  二 歌から見た敬語の本質  三 結びの言葉  付録 これからの敬語 解説 滝浦真人
  • 新編 石川啄木
    5.0
    1巻1,353円 (税込)
    10代で夭逝した天才歌人・石川啄木と、同郷の先輩で親友、言語学者として大成した著者は、啄木の才能を惜しんで、時に生活を共にし、陰に陽に物心両面で彼を支えた。後年、折にふれて綴った啄木追慕の文章は、人間啄木の素顔を活写し、『定本 石川啄木』として本に纏まった。本書は、『定本 石川啄木』に「啄木の追慕」「啄木の終焉」など5編を増補し、新たに編集したものである。
  • アイヌ童話集
    4.0
    1巻1,056円 (税込)
    自然や神(カムイ)と自由闊達に交流してきたアイヌの人々。彼らの間に伝わる様々な童話・説話には、アイヌ世界の豊穣が存分に描かれている。はじめてアイヌ文学に触れる人でも親しみやすいお話16編を集めた、珠玉の童話集。  まえがき よもやま昔話  口のきけない子と熊の話  流れてきた子どもの話  鬼が島せいばつの話  雲の船と男の子の話  チャランケの話  砂でつくった鯨の話  おばけ鳥の話  センタカイヌの話  鬼鹿毛どのの話 パナンペ・ペナンペ昔話  鬼のわなの話  金と銀の子犬の話  腹のなかの小鳥の話 オキクルミの昔話  日の女神を救いだす話  ききん魔を救い出す話  神々がざんげ話をする話  生いたちと晩年の話 解説 著者略歴
  • アイヌ童話集

    Posted by ブクログ

    アイヌの文化について学べる本でした。
    色んなカムイが登場してアイヌの味方、時には敵にになります。
    アイヌが自分の子に読み聞かせをしている情景が浮かびます。

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    2022年08月27日
  • 新編 石川啄木

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    金田一京助が石川啄木の知人であったことを本書を知るまで
    想像したこともありませんでした。

    どんな人も誰かに評価されたり,
    誰かと親しくしているから,
    存在できるのだということを思い知りました。

    金田一京助の仕事に石川啄木がどのような影響を与えたのか
    あるいは石川啄木の仕事に金田一京助がどのような影響を与えたのか
    興味深いですね。

    0
    2012年03月21日
  • アイヌ童話集

    Posted by ブクログ

    日本と同じような昔話がアイヌにもある。
    アイヌと日本では似ている考え方も多々あるようです。
    正月の北海道の海の雷鳴を聞きに行かなくては。

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    2023年02月18日
  • アイヌ童話集

    Posted by ブクログ

    童話集とタイトルにあるように、子供が読むことを想定し全話簡易な文章で訳されている。

    中川裕 氏の解説を読むとわかるが、文章にストーリー性を持たせるために、荒木田 氏が加筆・編纂した部分が多分に含まれるようである。

    「鬼鹿毛どのの話」の展開に少々ついていけなかった。

    当時の風習や考えを知る資料としては適当では無いが、読み物としては軽く読めて良いと思う。

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    2021年11月05日
  • アイヌ童話集

    Posted by ブクログ

     私が入手した講談社文庫版のカバーイラストは池田仙三郎によるもの。アイヌ女性の口もとのシヌイェ(刺青)を嫌ったのか、カバーガールはムックリ(口琴)で口を隠している。
     収録作品中、「鬼鹿毛どのの話」に違和感を覚えた。文字を持たないアイヌ民族が手紙のやりとりをし、あまつさえ馬を乗り回す。おそらく、幕末に成立した話なのだろう。

    0
    2021年01月05日

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