作品一覧

  • あいうえおの起源 身体からのコトバ発生論
    値引きあり
    4.0
    1巻808円 (税込)
    目と芽、鼻と花、歯と葉、身と実。身体と事物とのあいだに語の共通性があるのはなぜなのか。また、幼児が最初期に発する p 音、 m 音 などが世界的に同じように見られるのはなぜか。古代語における二音節動詞の語尾「ふ」「ぶ」「む」などが持っていた原初的意味を分析する一方、語頭音となっている「あいうえお」などの五十音が身体の部位・生理に由来することを解明し、コトバの発生と世界分節の起源を探る。
  • あいうえおの起源 身体からのコトバ発生論

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    いわゆる「精神の病」患者にスポットを当てており、彼らの言語的な乱れを元に、言葉とその意味はどのように獲得されるかを解説してある。
    第三章の「二音節動詞語尾の分析」では語尾が同じである動詞をまとめ、それらの言葉の意味から語尾の根源的なイメージを捉えている(例えば「飛ぶ」と「呼ぶ」は同じ「ぶ」という語尾であり、それらの言葉には共通して「飛び散る」という意味がある、など)。個人的にこの地道な演繹には感服した。内容は素晴らしいものだと思うが、それだけに文体が統一されていない点が気になった。

    0
    2021年01月10日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!