作品一覧

  • カサンドラのティータイム
    3.9
    1巻1,699円 (税込)
    スタイリスト見習いとして働く友梨奈と、牛肉加工工場でパートをしている主婦の未知。それぞれに何かから「抑圧」されている。現代社会で生きていく女性のやるせなさを見事な筆致で描きつつ、他者と他者がつながれることを希求する、期待の新鋭の飛躍作。
  • コークスが燃えている
    3.9
    1巻1,650円 (税込)
    筑豊の炭鉱町出身の私(ひの子)は東京に住み、もうすぐ40歳になる。非正規で新聞社の校閲の仕事をしているが、3年限定の仕事なので、いずれ新たな職を探さねばならない。両親は他界していて、年下の恋人だった春生とは1年以上前に別れていた。新型コロナウイルスが広がるなか、前に弟との結婚騒動で出会った女性・沙穂から連絡があり、東京で食事をすることになる。彼女は看護師で、独りで子育てをしていた。ひの子は沙穂の影響で、逡巡しながらも春生にメールを送ってしまう。すると思いがけず返信があり、再び付き合うことになって……。出会いと別れ、他者とのつながり。現代女性が対峙する実相を、かつて炭鉱で労働を担った女性たちに心を寄せつつ描く、鮮烈な中編小説。
  • うつくしい繭
    3.8
    1巻1,672円 (税込)
    空港も鉄道もない、ラオスの奥地の辺鄙な村。そこに佇む瀟洒なホテルのような施設に、世界中から選ばれた者たちが訪れる。コクーン・ルームで記憶の奥深くにアクセスし、その人に最も必要なものを見せてくれる<トリートメント>という施術を受けるために。心に深く傷を負った私は、レモネードという名前を与えられ、客室係の仕事をはじめるが……。表題作「うつくしい繭」をはじめ、愉悦に満ちた文章が、あなたを魂の旅に誘う。
  • コークスが燃えている

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    炭鉱の話かと思ったらそうじゃなかった笑

    なんだろう・・・
    つまらなくはないけど、それで?!って感じ。
    主人公はよしもとばななさんの作品にいそうなイメージあるな。

    苦難を抱える人たちで手を取り合って助け合いながら生きていきましょう、って話なのよね。

    この小説の主題からは逸れるけど。
    個人的には、子供の父親が死別したとかDVだとかで一人親になるのは致し方ないことだし、社会で支援するのもやむなしとは思うけど。
    この主人公のような衝動で子供作って、認知されないから一人親になり公的補助をもらうのが当たり前の感覚
    ってどうなの?って思う。
    私はフルで働いていて子供いないから、税金いっぱいはらっても戻

    0
    2023年03月18日
  • カサンドラのティータイム

    匿名

    読めば救われる人が必ずいる。

    すごい。すごい小説が出た。
    モラハラの原因の多くは自己愛性パーソナリティ障害(NPD)。私自身NPDのパートナーを持ったことがある。経験者として分かり過ぎて何度も涙が出た。物語の組み立ても秀逸で、一気読みしてしまった。
    モラハラや毒親の問題はメディアも頻繁に取り上げるが、原因であるNPDについては専門家も言及することを避ける。それほどやっかいな障害なのだ。被害者を減らすにはとにかく被害者がNPDを知ること。それに尽きると思っている。モラハラや毒親からの攻撃に苦しんでいる人、そんな知り合いが身近にいる人にぜひ読んでもらいたい!
    自己愛性パーソナリティ障害を取り上げて下さった作者に心から感謝

    #タメになる #泣ける #深い

    0
    2023年03月18日
  • コークスが燃えている

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃよかった…2時間弱で集中して一気読み。泣いた。
    40歳、非正規、独身。そして妊娠。現代の女性の様々な問題を煮詰めたような一冊だった…当事者しかわからないほんとうのこと。

    0
    2023年02月28日
  • カサンドラのティータイム

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    ボリュームが少ないこともあって一気読み。
    モラハラに思うところがあるので、ところどころ読んでいて苦しかったし、最後の未知の決断はどうなの?!って思うけど。
    それでも、穏やかな文章は読んでいて素敵だったな。

    ほかの作品も読んでみたい。

    0
    2022年12月30日
  • カサンドラのティータイム

    Posted by ブクログ

    カサンドラ、にピンときた人は読んでほしい。
    圧巻の筆致。
    最後までほぼノンストップで読んでしまった。
    ラストは飲み込みがたい何かを無理矢理飲まされたのに、どこか爽やかで、晴れやかな気分もする不思議な読後感。
    この複雑な妙味に、小説の醍醐味を味わう。

    1
    2022年12月02日

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