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作品一覧
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4.0
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
テレビドラマの企画、脚本を経て本格時代小説を描き始めた作者のシリーズ12作目。
今回も大満足の大好きなシリーズ作品。
江戸城でめつけしゅう10人を束ねる筆頭妹尾十左衞門。
今回の事件に当番目付けに、自身が大身旗本で武家の有様を何より重んじる小原孫九郎が現場に赴いたことにより、目付け衆が気をもむ様が微笑ましくその信頼感を寄せる様子が読んでいて読者がつい一緒に心配してしまう。
弱者についつい贔屓目を持ちがちな小原だが、その実自分を知っていて「目付け公平」に苦心し難問を解決に向かわせる。
はたまた、目付けの前身が勘定方に長く勤めた佐竹が担当した事案。数多くの村々を丹念に歩き体を壊してしまう。だ -
Posted by ブクログ
この本丸目付け部屋シリーズは、作者のデビュー作ではあるものの、素晴らしいシリーズに育っている。
当初から、目付けという、幕府の真っ当な幕臣である武家を見張り正しく導くものとしてのその仕事は、禄が低くとも、決して正論を曲げずに主張しなければならない。
そしてそこには性格も身分も様々な10人が合議で結論を導かねばならない。
目付けを構成する10人の人格の魅力も十分に、筆頭と呼ばれる妹尾十左衛門の魅力的な人物像が光る。
素晴らしい会社を構成する社員の妙と同じようなこの群像劇は、時代小説でありながら現代にも通じる魅力を持っている。
こんかいも、人情味もあふれる捜査に感動。