作品一覧

  • 武田百合子対談集
    4.0
    1巻858円 (税込)
    武田泰淳没後まもなく行われた深沢七郎との長い対談。互いの若いころの思い出を語りあう吉行淳之介との対談、独り暮らしの日常を語る金井久美子・美恵子との対談、岸田今日子による『富士日記』についてのインタビューなど、生前行われた武田百合子のすべての対談を収める。金井姉妹の語りおろし対談「百合子さんのこと」を増補する。
  • 日日雑記 新装版
    -
    1巻858円 (税込)
    十九年ともに暮らした愛猫の玉が死に、深沢七郎、大岡昇平ら友人たちを送った昭和最後の三年間。映画や食べ物、小旅行、富士山荘での暮らしなど、身辺のできごとや気持の照り降りを、簡潔で心に響く文章で綴った、著者最後のエッセイ集。 〈巻末エッセイ〉武田 花
  • 絵葉書のように
    4.7
    1巻858円 (税込)
    『単行本未収録エッセイ集 あの頃』から、「武田泰淳との思い出」「歩く」「食べる」、三つのジャンルのエッセイを厳選。夫亡き後の長い時間のなかでゆっくりと発酵した夫や友人たちへの思い、街を歩き、見たもの、食べたもの、感じたことをそのまま、はっとするような文章で切り取ったエッセイ集。
  • 富士日記(上中下合本) 新版
    -
    夫、武田泰淳と過ごした富士山麓での十三年間を、澄明な目と無垢な心で克明にとらえ、天衣無縫の文体で映し出す日記文学の白眉。愛犬の死、湖上花火、大岡昇平夫妻や土地の人々との交流……。執筆に加え講演、選考会など多忙をきわめる夫、季節のうつろい、そして夫の病。「忙しくくたびれて」日記を付けられなかった二年間をはさんで、ふたたび丹念に綴られた最後の一年。昭和三十九年七月から五十一年九月までの日記を収録。田村俊子賞受賞作。巻末に関連エッセイを収録。
  • 富士日記(上) 新版
    4.3
    1~3巻1,034~1,056円 (税込)
    夫、武田泰淳と過ごした富士山麓での十三年間を、澄明な目と無垢な心で克明にとらえ、天衣無縫の文体で映し出す日記文学の白眉。田村俊子賞受賞作。巻末に関連エッセイ、大岡昇平の「山の隣人」と、武田泰淳の「山麓のお正月」を収録する。
  • 新版 犬が星見た ロシア旅行
    3.8
    1巻990円 (税込)
    生涯最後の旅と予感している夫・武田泰淳とその親友、竹内好とのロシア旅行。星に驚く犬のような心と天真爛漫な目を以て、旅中の出来事、風物、そして二人の文学者の旅の肖像を、克明に、伸びやかに綴った紀行。読売文学賞受賞作。巻末に竹内好「交友四十年」を収録する。
  • 武田百合子対談集

    Posted by ブクログ

    武田百合子の対談・鼎談集。相手は深沢七郎や金井久美子・美恵子姉妹、吉行淳之介といった面々。さらに岸田今日子のラジオに出演したさいのインタビューも収録。
    内容的にはやはり深沢七郎相手のものが気負いがなく武田百合子らしさが良く出ていて面白い。

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    2024年05月09日
  • 絵葉書のように

    Posted by ブクログ

    武田百合子の没後にまとめられた単行本未収録エッセイ集「あの頃」より54編を選んだより抜きエッセイ集。前半は主に夫の武田泰淳や交流のあった文人たちの思い出を語ったもの、後半は土地や食べ物に関するものという構成。
    どれも良いけど、やはり前半の思い出話が好きだな。武田百合子の目を通して描かれた武田泰淳や埴谷雄高などが愛おしい。特に武田百合子の書く埴谷雄高が本当に良くて、病床の竹内好の元へ毎日見舞いに行く姿や武田百合子から泰淳が末期の膵臓癌であることを聞かされ慟哭する姿とか「尊い」としか言いようがない。

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    2024年03月26日
  • 富士日記(下) 新版

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    『富士日記』三巻を再読して思ったこと。
    百合子さんがお世話になった人に必ずといっていいほどお礼を渡している、その姿勢がさすが大正生まれだな、と。
    奔放な人と思われがちだけど、実は律儀。
    あと、聡明だから色々なことが見えてしまって、辛いだろうけど、書くことで発散していたんだろうな。
    飾らない、ありのままの自分をさらけ出している所が本当に魅力的。
    辛い時にも百合子さんがいるからと思い、この三巻を蔵書としている。

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    2024年02月20日
  • 富士日記(中) 新版

    Posted by ブクログ

    夫の泰淳がはずれた車のタイヤのホイールカバーを探しにトンネルに入っていく場面(上巻)と、犬のポコが亡くなる場面(中巻)の百合子さんの感情表現の豊かさに胸を打たれ、毎回読みながら泣きそうになる。
    富士山荘の静かな生活の中でも、百合子さんのパッションが感じられ、そこにとても文学性を感じます。

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    2024年01月26日
  • 富士日記(下) 新版

    Posted by ブクログ

    途中で主人(武田泰淳)の病気及び死後の話が出てきたり、日記の中断が出てきたりしていた。
     ネコの話が出てきてさらに主人の病気の悪化で山荘の日記ではなく、東京でのことが書かれるようになってきた。主人の死の記載で終わるかと思っていたら、入院前の記載で終わってしまった。しかし、あくまで陽気な話として持っていきたかったのであろう。

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    2023年11月24日

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