作品一覧

  • 耳をすませば
    4.0
    1巻1,760円 (税込)
    舞台はテレビのサバイバル番組。抜群の聴力を持つ少年が出場し……。弱肉強食の社会を見据える著者ならではの真骨頂。一気に引き込まれるエンタメ小説。
  • 私たちが記したもの
    4.0
    1巻1,540円 (税込)
    韓国で136万部、日本で23万部を突破した、『82年生まれ、キム・ジヨン』の多大な反響と毀誉褒貶、著者自身の体験を一部素材にしたような衝撃の短編「誤記」ほか、10代の初恋、子育ての悩み、80歳前後の姉妹の老境まで、全世代を応援する短編集。貧富の格差、家父長制、女性差別、誤解。悩みながらも、シスターフッドと自分のアイデンティティを大切にする女性たちの物語。
  • 破果
    4.2
    1巻2,970円 (税込)
    稼業ひとすじ45年.かつて名を馳せた腕利きの女殺し屋・爪角(チョガク)も老いからは逃れられず,ある日致命的なミスを犯してしまう.守るべきものはつくらない,を信条にハードな現場を生き抜いてきた彼女が心身の揺らぎを受け入れるとき,人生最後の死闘がはじまる.韓国文学史上最高の「キラー小説」,待望の日本上陸!

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  • 脱コルセット:到来した想像
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    ルックス至上主義、規範的女性性に抵抗する脱コルセット運動。韓国の若い女性たちが化粧品を捨て、髪を短くした写真をSNSにアップ、急速に広まった。女性らしさを「電撃的に打ち切る」強いアプローチを取った背景とは。『私たちにはことばが必要だ』イ・ミンギョンが「脱コル」実践者たちと対話し、読解を試みた渾身の1冊。

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  • ペイント
    3.6
    1巻1,650円 (税込)
    「君たちは、親を選べる子どもなんだよ」 「アーモンド」に続く「チャンビ青少年文学賞」受賞作。 韓国で30万部。ブレイディみかこ氏推薦。 「子どもに親を選ぶことができたら。人類の究極の「IF」に挑んだティーン小説。 大人こそ読んでこころの準備をしておいたほうがいい」 事情により子どもを育てられなくなった親が、子どもを預ける「NCセンター」が設立された近未来。そこでは子どもが親を選ぶ面接「ペイント(ペアレントインタビュー)」が行われている。そんなNCセンターに在籍する17歳の少年ジェヌが、この物語の主人公。 20歳のセンター退所期限までに親をみつけなれば、センター出身という経歴がIDカードに刻まれる。過去にNCセンター出身者による犯罪が行われたことで、社会にはNCセンター出身者への偏見が存在し、その経歴が刻まれないよう、子どもたちは必死にペイントを続けている。 しかし、ペイントにやってくる親候補の多くは、養子縁組することで受け取れる福利厚生が目的。親候補たちのとりつくろった笑顔と、透けて見える本音を、ジェヌは瞬時に見抜いてしまう。 NCセンターの退所期限を3年後に控えたジェヌは、ペイントをしながら、親や家族という存在について思索し、自分の進む道をつかもうとする。 ■韓国作家の推薦文 『ペイント』は、11歳の娘が先にひったくるようにして持っていった本だ。ものすごく面白い、と本から手を離せなくなっている娘の姿に、正直心がチクリとした。 娘が学校にいっている隙にこっそり読みはじめた。読んでいるあいだじゅう、いい母親になりたいのにどうしていいかわからない私のそばへ、かつての自分がやってきて座っていた。親の関心や理解を求めていた幼い頃の私、そして、絶対に親元を離れると誓っていた20代の私が。いつのまにか母親になった私は、娘とともに『ペイント』のなかの「親を選ぶ子供たち」「親になろうとする大人たち」そして「かれらを手助けするセンターの大人たち」がそれぞれどんな想いだったか、ひとしきり語り合った。その語り合いが遠い未来まで続くであろうことを、私は知っている。 ――小説家 チョ・ナムジュ『82年生まれ、キム・ジヨン』 【目次】 ジェヌ、301です 父母面接を始めます いったいどんなヤツ紹介されたんだよ? IDカードの番号 大人だからって、みんなが大人っぽい必要ありますか お前は、自分の思い通りに生きると思ってんだろうな 自分のためだ、自分のため あの噂、聞いた? 待ってるからね、友達 Parents' Children 最後に聞いてもいいですか? 日本の読者のみなさんへ 訳者あとがき
  • 私は自分のパイを求めるだけであって人類を救いにきたわけじゃない
    4.2
    1巻1,650円 (税込)
    ――10年前の私なら、「ユニコーン系男子」と出会えなかった自分の運命を呪いつつ、それまで通りに生きていたでしょう。 もちろん、世界の人口の半分を占める女性のパワーや、家父長制に立ち向かう効果的な方法を知ってしまった今は違います。 女性が諦め、それまで通りに生きようと思うことこそ、男性中心社会の望むところです。(「日本の読者のみなさんへ」より) 生きづらい男性社会の中でキャリアや夢を実現したい女性たちから支持され、 韓国では発売3カ月で5刷を記録。 ニューヨーク・タイムズにも紹介されたフェミニズム空間「ウルフソーシャルクラブ」運営者の著者による、等身大のフェミニズム・エッセイ。 広告業界の第一線で20、30代を送った著者は、40代で#MeToo運動の波を被って初めて、これまでの自分に疑問を持ちます。 『セックス・アンド・ザ・シティ』を地でいくバリキャリのつもりだったけれど、全く自由でなかったのではないか……。 仕事をしていく中で、社会への疑問や憤りが高まっていきます。 2021年4月には「女性の党」の党首としてソウル市長選にも立候補。 落選したものの4位に入る。コピーライターであり、 ブックカフェのオーナーを務める著者が、自らの経験をもとに発信します。
  • 女の答えはピッチにある:女子サッカーが私に教えてくれたこと
    4.4
    韓国で「真のフェミ本」と話題沸騰!【サッカー本大賞2021受賞】 仕事アリ、夫アリ、子どもナシ、30代の著者は、ロナウドのプレーに魅了されてから熱烈なサッカーファンとなり、地元のアマチュア女子サッカーチームを探して入団。それから起こった様々な出来事や心情の変化をユーモア溢れる生き生きとした筆致で綴る抱腹絶倒の体験記。 男のスポーツという印象が強いサッカーの世界に著者が飛び込んでいった時の気づきがとても面白い。サッカーの世界では「女が知ってるはずがない」という偏見を前提に、男は女に説明したがる。そのおかしさが、著者の視点によってわかりやすく見えてくる。そして女がサッカーをするときのハードルは、社会の中で男の領域とみなされている場所で女がサヴァイブするときのハードルにもつながっていると気づかされる。 チームの女たちは、時間をつくって練習を重ね、体と向き合い、どうすればサッカーがうまくなるかで頭がいっぱいだ。大好きなサッカーを続けるために、女たちは手と手を取り自然に連帯していく。現状を嘆くのではなく、どう連帯するかを、サッカーを通じて軽妙に語る本書は韓国で多くの読者に熱く支持され、YES24主催「今年の本」にも選ばれた。サッカーを通してフェミニズムの先にある希望を読者は見出せるだろう。
  • 失われた賃金を求めて
    3.6
    1巻1,683円 (税込)
    「女性がもっと受け取れるはずだった賃金の金額を求めよ」   『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』で鮮烈な印象を与えたイ・ミンギョン、次は男女の賃金格差に斬り込んだ!男女賃金格差がOECD加盟国中「不動のワースト1位」の韓国の社会事情は、「不動のワースト2位」の日本でも共感必至。賃金差別は存在する!

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  • 彼女の名前は
    4.0
    1巻1,540円 (税込)
    韓国で130万部、映画化された『82年生まれ、キム・ジヨン』著者の次作短編集。「次の人」のために立ち上がる女性たち。
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない
    4.4
    1巻1,496円 (税込)
    韓国社会で可視化され始めた性差別の問題。本書は差別問題て苦しむ女性たちのための日常会話のマニュアル書です。なせ差別が存在するのか、男性のことばにカチンとするのか。実際の 体験から問題を読み解き、自分たちのことばで対策を提案、「なにもかも女性嫌悪!」「セクシストにダメ出しする」など力強く痛快な表現で、フェミニスムを提言しています。

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  • 北朝鮮 おどろきの大転換
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    経済再建こそが金正恩の目標だ!台頭するパワーエリート、外貨を稼ぐドルヒーローズ、にぎわう公認市場チャンマダン…。韓英独テレビ局による綿密な取材で浮かびあがる知られざる真実。
  • 破果

    Posted by ブクログ

    韓国の女性の小説家ってすごいなと思うことが続いている。
    出生率が日本より低いことから、家父長制とそれによる分断が、日本よりキツいのだろうなと、推測されるのですが、「自由を奪われている人は、自由を謳歌している人より余程、世の仕組みについて明確に知ることができる」と丸山眞男先生もおしゃっる通り、抑圧された韓国の女性作家の小説からは。鋭い人間観察と深い人生観がバシバシ感じられます。

    老境に入った女性が子どもを守るという設定は、映画の「グロリア」を思わせる。「グロリア」もメチャクチャいい映画だけど、この小説の主役「爪角」は「グロリア」よりも年齢はるかに上の65歳!なのに若い男に惚れちゃうし、急に気弱

    0
    2024年05月13日
  • 彼女の名前は

    Posted by ブクログ

    『82年生まれ、キム·ジヨン』の作者による短編集
    様々な女性たちへ実際にインタビューした話が基になっているからか、一話ずつ心にせまる切実さがあった
    不当な出来事に流されず声をあげ続ける韓国の女性たち
    道筋は厳しく、険しいものも多い
    自分がまだ十代や二十代前半だったころに“若い女”というだけで軽んじられた経験を思い出した
    この本に勇気をもらい、何だか励まされた
    日本もまだまだ変わっていかなければいけない、と思う

    0
    2024年03月24日
  • 破果

    Posted by ブクログ

    おどろおどろしい装画に手に取るのを一瞬ためらうほどです。ちょっと元気がない時は読むのを遠慮しちゃうかも。
    ですが、カバーを外した本体をぜひ見ていただきたいのです…!
    カバーの怖さとは一転、何やら真っ黒ではない優しい雰囲気。

    おそらく、桃色の紙にこげ茶色を印刷していると思うのですが、それが良い味を出しているのです。
    経年劣化や摩擦で、印刷がはげて中のピンクがうっすら見えてくる。
    まるで爪角が老いと共に見出した優しさや情けといった人間らしさをあらわしているよう。

    もしくは、冷蔵庫の奥で忘れさられて腐った桃か。

    そのどちらでも、読む人によって解釈を自由にできる装丁がすばらしいです。
    触れるたび

    0
    2024年03月01日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

    Posted by ブクログ

    高校の時に読もうとしたときには、差別の構造も知らなかったし筆者の主張が強すぎる・偏っていると感じて途中で読むのをやめた。だが今回読んでいると納得する部分が多くて、そこに対する共感は女性差別だけでなく他の差別・抑圧の事例に触れたからなのか。
    女性差別だけでなく、様々な場合において適応できる会話法だと感じ、参考になる部分が多かった。
    人と話している中で、相手の意図がはっきり見えなくて、それにより知らないうちに自分の心が疲弊している場合がある。そういうことを防ぐための解決にもこの本は役立つ。
    自分が弱い立場にいる場合に他の人とどう話すか、という視点で書かれていて、もちろんその面で勉強になる部分も多か

    0
    2024年02月03日
  • 破果

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    65歳の殺し屋の話。
    淡々とした語り口。達観した主人公。
    が、老いを感じる中で、人への、老犬と繋がり、彼らへの共感、情け、愛情に気づき、冷静さを保ちながら、淡々とした風情は保ちながらも、戸惑い、それまでとは違う行動をとっていく。

    カッコ良い。老女のハードボイルド、ノワール小説ってのが新しい、フェミニズム小説、という触れ込みですが、確かにそうなんだが、本当にそうなんだが、その意味で非常に価値ある小説ではあるんだが、それにとどまらずにただただかっこよいのだ。

    もちろん、フェミニズム要素も満載。特に冒頭。
    (これを読んで、そうか、リボルバーリリーも、大事な作品やな、と思った。主従関係強めの恋愛要

    0
    2024年01月28日

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