作品一覧

  • 敬愛の心
    3.0
    1巻2,640円 (税込)
    ◎1999年に韓国・仁川(インチョン)で実際に起きた火災事件を題材にした著者初の長編小説、待望の邦訳刊行 ミシン会社で働くサンスと敬愛(キョンエ)。お荷物社員の二人がチームを組むことになった。すれ違い、空回りしながら距離を探り合う日々。やがて互いの過去が少しずつ関係を変えていく。そんな中、チームはベトナムへの派遣が決まり、それぞれの思いを胸に新しい地を訪れるが――。理不尽な火災事件で親しい人を失い、亡霊のように生きていた男女の転機と再生を描く。 [目次] 空白はやっかいだ E あなたと私のお別れ 空っぽの心 殺人は恋愛のように、恋愛は殺人のように 冷えきった夏 あなたには妹がいますか? 痛みにも気づかずに笑っていた 雨粒が頭上に降り注いでくる オンニには罪がない
  • 八重歯が見たい
    4.2
    1巻1,980円 (税込)
    「私は彼を9回も殺した。いつも違うやり方で!」 〈チョン・セラン〉ワールド全開! 笑いに満ちあふれながらも、ちょっぴり背中が凍りつくロマンチック・スリラー。 --------- かつての恋人たちを夢中にさせた八重歯の持ち主「ジェファ」。 エンタメ作家の彼女は、執筆中の短編集の中で元カレのヨンギを殺した。しかも9回も。 すると作品を発表するたびに、ヨンギの体にはジェファの文章がタトゥーのように浮き出るという不思議な現象が! そんな時、ジェファの背後にストーカーの影が忍び寄り……。 --------- 宝石のようだった八重歯。ときどき、あの八重歯が恋しくなった。ジェファが恋しくなったわけではない。ただあの八重歯だけが……。 --------- 【目次】 ■ジェファ……時空の龍と十五人の恋人たち ■ヨンギ………バニラとピスタチオ ■ジェファ……オオカミの森に腕を忘れてきた ■ヨンギ………八重歯だけがリアルだった ■ジェファ……ハッピー・マリリン ■ヨンギ………ガス銃を触ってみてもいいですか ■ジェファ……ラブ・オブ・ツンドラ ■ヨンギ………ファッキュー・ファッキュー・ファッキュー ■ジェファ……鶏もみじは窓辺にて ■ヨンギ………巨大なさつまいもの夢を見た ■ジェファ……魚王子の伝説 ■ヨンギ………五発入りのロシアン・ルーレットのように ■ジェファ……航海士、船長になる ■ヨンギ………地球が記憶するラブストーリー ■ジェファ……私と勝負してみる? ■ヨンギ………誰も死なない話を書いたら? ■ジェファ……最後のキスを更新すべきだった ■ヨンギ………切断面がきれいじゃないとくっつけられないんだよ ■ジェファ……三分二十六秒前だった ■ヨンギ………勇気ある者がジェファを得る ■あとがき ■訳者あとがき
  • 私たちが記したもの
    4.0
    1巻1,540円 (税込)
    韓国で136万部、日本で23万部を突破した、『82年生まれ、キム・ジヨン』の多大な反響と毀誉褒貶、著者自身の体験を一部素材にしたような衝撃の短編「誤記」ほか、10代の初恋、子育ての悩み、80歳前後の姉妹の老境まで、全世代を応援する短編集。貧富の格差、家父長制、女性差別、誤解。悩みながらも、シスターフッドと自分のアイデンティティを大切にする女性たちの物語。
  • 地球でハナだけ
    4.4
    1巻1,760円 (税込)
    《君に会いたくて、二万光年を飛びこえたんだ。》 人間と宇宙人の、想像を超え、時空を越えた、一途でさわやかなSFラブストーリー。 -------------------------------------- やさしい心を持つハナは、つき合って11年になるキョンミンに振り回されてばかり。 この夏休みだってハナを置いて、流星群を見にカナダへひとりで出かけてしまう。 そしてカナダで隕石落下事故が起こり音信不通に。 心配をよそに無事帰国したキョンミンだが、どうも様子がおかしい。 いつもとは違ってハナを思いやり、言葉づかいだってやさしい。 嫌いだったナスも食べている。 ついには……口から青いビームを出しはじめて……。 -------------------------------------- もう二度とこれほど甘い話を書くことはできないと思います。 ——チョン・セラン --------------------------------------
  • 脱コルセット:到来した想像
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    ルックス至上主義、規範的女性性に抵抗する脱コルセット運動。韓国の若い女性たちが化粧品を捨て、髪を短くした写真をSNSにアップ、急速に広まった。女性らしさを「電撃的に打ち切る」強いアプローチを取った背景とは。『私たちにはことばが必要だ』イ・ミンギョンが「脱コル」実践者たちと対話し、読解を試みた渾身の1冊。

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  • 私は自分のパイを求めるだけであって人類を救いにきたわけじゃない
    4.2
    1巻1,650円 (税込)
    ――10年前の私なら、「ユニコーン系男子」と出会えなかった自分の運命を呪いつつ、それまで通りに生きていたでしょう。 もちろん、世界の人口の半分を占める女性のパワーや、家父長制に立ち向かう効果的な方法を知ってしまった今は違います。 女性が諦め、それまで通りに生きようと思うことこそ、男性中心社会の望むところです。(「日本の読者のみなさんへ」より) 生きづらい男性社会の中でキャリアや夢を実現したい女性たちから支持され、 韓国では発売3カ月で5刷を記録。 ニューヨーク・タイムズにも紹介されたフェミニズム空間「ウルフソーシャルクラブ」運営者の著者による、等身大のフェミニズム・エッセイ。 広告業界の第一線で20、30代を送った著者は、40代で#MeToo運動の波を被って初めて、これまでの自分に疑問を持ちます。 『セックス・アンド・ザ・シティ』を地でいくバリキャリのつもりだったけれど、全く自由でなかったのではないか……。 仕事をしていく中で、社会への疑問や憤りが高まっていきます。 2021年4月には「女性の党」の党首としてソウル市長選にも立候補。 落選したものの4位に入る。コピーライターであり、 ブックカフェのオーナーを務める著者が、自らの経験をもとに発信します。
  • 失われた賃金を求めて
    3.6
    1巻1,683円 (税込)
    「女性がもっと受け取れるはずだった賃金の金額を求めよ」   『私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない』で鮮烈な印象を与えたイ・ミンギョン、次は男女の賃金格差に斬り込んだ!男女賃金格差がOECD加盟国中「不動のワースト1位」の韓国の社会事情は、「不動のワースト2位」の日本でも共感必至。賃金差別は存在する!

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  • 彼女の名前は
    4.0
    1巻1,540円 (税込)
    韓国で130万部、映画化された『82年生まれ、キム・ジヨン』著者の次作短編集。「次の人」のために立ち上がる女性たち。
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない
    4.4
    1巻1,496円 (税込)
    韓国社会で可視化され始めた性差別の問題。本書は差別問題て苦しむ女性たちのための日常会話のマニュアル書です。なせ差別が存在するのか、男性のことばにカチンとするのか。実際の 体験から問題を読み解き、自分たちのことばで対策を提案、「なにもかも女性嫌悪!」「セクシストにダメ出しする」など力強く痛快な表現で、フェミニスムを提言しています。

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  • 北朝鮮 おどろきの大転換
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    経済再建こそが金正恩の目標だ!台頭するパワーエリート、外貨を稼ぐドルヒーローズ、にぎわう公認市場チャンマダン…。韓英独テレビ局による綿密な取材で浮かびあがる知られざる真実。
  • 彼女の名前は

    Posted by ブクログ

    『82年生まれ、キム·ジヨン』の作者による短編集
    様々な女性たちへ実際にインタビューした話が基になっているからか、一話ずつ心にせまる切実さがあった
    不当な出来事に流されず声をあげ続ける韓国の女性たち
    道筋は厳しく、険しいものも多い
    自分がまだ十代や二十代前半だったころに“若い女”というだけで軽んじられた経験を思い出した
    この本に勇気をもらい、何だか励まされた
    日本もまだまだ変わっていかなければいけない、と思う

    0
    2024年03月24日
  • 私たちにはことばが必要だ フェミニストは黙らない

    Posted by ブクログ

    高校の時に読もうとしたときには、差別の構造も知らなかったし筆者の主張が強すぎる・偏っていると感じて途中で読むのをやめた。だが今回読んでいると納得する部分が多くて、そこに対する共感は女性差別だけでなく他の差別・抑圧の事例に触れたからなのか。
    女性差別だけでなく、様々な場合において適応できる会話法だと感じ、参考になる部分が多かった。
    人と話している中で、相手の意図がはっきり見えなくて、それにより知らないうちに自分の心が疲弊している場合がある。そういうことを防ぐための解決にもこの本は役立つ。
    自分が弱い立場にいる場合に他の人とどう話すか、という視点で書かれていて、もちろんその面で勉強になる部分も多か

    0
    2024年02月03日
  • 私は自分のパイを求めるだけであって人類を救いにきたわけじゃない

    Posted by ブクログ

    フェミニズムってなんやねん!って人におすすめ。韓国は男女格差が凄いんだなと思った。そんで日本もめっちゃやばいんだと改めて。フェミニストとかフェミニズムとか最近よく聞くけど全然なんだか分かってなかったから勉強しなくちゃなあと。自分が20代だからかな、、?差別されてるとかあんまりピンとこなくて、40とか50になったらめっちゃ共感できるんだろうなーと。新卒あたりだと男女の給料の差は見えにくいし。でも年を重ねてから努力しても遅いんだろうね。まず何を努力するか分かんないけど、、、「仕事のできる女性」よりも「仕事をしやすい男性」が選ばれているシーンてたしかにめっちゃ多いんだろうなーと思った。

    かわいくな

    0
    2024年01月23日
  • 八重歯が見たい

    Posted by ブクログ

    韓国文学は感情的に書くのではなく理性的なものが多い気がする。そして、非現実的な出来事なのに現実的で、何食わぬ顔で日常に溶け込んでいる感じ。

    大袈裟に感情的に誇張しないところ
    露悪的でないところ
    それでいて人の温もりや人々のささやかな暮らしを身近に感じさせるところ

    あまりに感情的なものを読むと疲れる最近は、韓国文学が肌に合う。

    0
    2024年01月13日
  • 八重歯が見たい

    Posted by ブクログ

    最初から最後までずっとロマンチック!かわいくてラブリーな物語(って私は思ってしまった)八重歯欲しいよね〜

    0
    2023年12月29日

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