作品一覧

  • アーサー王ここに眠る
    4.7
    ブリテン島、紀元五百年頃。ひとりの司令官に率いられた、荒々しい騎馬の男たちの集団が農場を襲い火を放った。燃えさかる屋敷から、命からがら逃れたみなしごの少女グウィナは、奇妙な風体の男に救われる。鷹のような風貌の男の名はミルディン。ブリテン島の統一を目指す司令官、アーサーに仕える吟遊詩人だった。言葉を巧みに操り、人々の心を手玉に取る不思議な男。グウィナはミルディンのもとで、彼の企みに手をかすことになる。カーネギー賞受賞。『移動都市』の著者がアーサー王伝説を新たな視点から語り直した傑作ファンタジイ。
  • 廃墟都市の復活 上
    4.3
    1~2巻1,018円 (税込)
    クラウド9が墜落した夜、へスターは沙漠に呑まれて消えた。それ以来抜け殻のようになってしまったトムだったが、娘レンと一緒に飛行商人として訪れた街で見かけた一人の女性が彼の魂をゆさぶり起こした。それは忘れもしない、古代兵器の暴走で廃墟と化した故郷ロンドンの知り合いだったのだ。慌てて声をかけたが、相手は人違いだととりあってくれない。間違いないはずなのに何故? ロンドンの廃墟に何かが隠されていると確信したトムは、レンを伴い、若き軍人ヴォルフと共にロンドンを目指す。見捨てられた地ロンドンで彼らを待つものは? ガーディアン賞受賞作。
  • 氷上都市の秘宝
    4.0
    1巻1,222円 (税込)
    レン・ナッツワーシー15歳、〈死の大陸〉の片すみに眠る、かつての氷上都市アンカレジに住んでいる。平和な日常に物足りなさを感じていた彼女の心の隙につけこんだのが、盗賊〈ロストボーイ〉。狙いはアンカレジの図書館にある一冊の本だ。口車に乗りこっそり持ち出したあげく、彼らの本拠地に連れていかれるはめに。さらに途中で海賊狩りにあい、水上都市ブライトンで囚われの身になってしまう。そこにいたのは、昔父母を裏切ったペニーロイヤルだった。一方トムとへスターは、愛娘を救わんと必死で後を追っていた。最終戦争後の遙かな未来、移動都市が互いを食い合う奇怪な世界を描いた星雲賞受賞作『移動都市』第3弾。
  • 掠奪都市の黄金
    3.6
    1巻1,119円 (税込)
    古代兵器の暴走によりロンドンが炎上して二年あまり、元ロンドンの見習い史学士のトムは、ヘスターと共に飛行船を飛ばしていた。だが、戦闘飛行船に攻撃され不時着した北の氷原で、移動都市アンカレジに拾われたことから、ふたりの運命は急転する。アンカレジを支配する美少女とトムの仲に嫉妬し、ひとり飛び立ったヘスターを待ち受ける罠。残されたトムにつきまとう謎の少年。最終戦争で文明が荒廃した遙かな未来、都市淘汰主義に則り、移動しながら食ったり食われたりを繰り返す都市と、それに反発する反移動都市同盟が争う奇怪な世界でたくましく生きる、トムとヘスターの冒険第2弾。星雲賞受賞の『移動都市』続編。
  • 移動都市
    4.1
    1巻968円 (税込)
    【『モータル・エンジン/移動都市』映画原作】トムは移動都市ロンドンに住む、ギルド見習いの孤児。久々にロンドンが獲物を追って疾走中だというのに、博物館で陳列品のほこり払いだ。我慢できずに仕事を放りだし、けんか騒ぎまでおこした罰に、最下層での作業に追いやられてしまう。そこで出会ったあこがれの史学ギルド長は、親しく声をかけてくれたばかりか、捕獲した町の解体作業の監視に同行させてくれた。天にものぼる心地のトム。だが、ギルド長の命を狙う謎の少女ヘスターを助けたことで、彼の運命は一変する。大きな都市が小さな都市をむさぼり、大都市同士が共食いする奇怪な世界を舞台に、たくましく生きるトムとヘスターの冒険を描いた、傑作シリーズ第1弾。
  • アーサー王ここに眠る

    Posted by ブクログ

    イギリスのカーネギー賞を受賞した作品ということで、小学生の時に読んでとても感動したのを覚えている。主人公がアーサーではなく孤児の少女グウィナであり、新しい視点でかかれている。彼女の心情が美しい文章の中で伝わってきた。少女はパッとしないし、ハッピーエンド!!!という感じでもないが、吟遊詩人とグウィナのなんとも言えないキズナに感動せざるを得なかった。
    また、日本では絶版になっていたが、文庫版が最近発売された。是非読んでみてほしい本である。

    0
    2023年11月04日
  • アーサー王ここに眠る

    Posted by ブクログ

    ??( ゚Д゚)sビックリ
    初めて彼の伝説の片鱗に触れたのは子供向けアニメの『王様の剣』や『燃えろアーサー』辺りだったりしたし、その後読んだり観たりしたものなんかの中で美化された偶像のイメージが強かったのよ…( ゚Д゚)

    0
    2021年09月19日
  • 移動都市

    Posted by ブクログ

    映像が目に浮かぶような描写が素晴らしい、そして見事に話をまとめたSFだった。
    唯一の問題は、後藤啓介のカバーアートだ。誰だよその顔に傷ひとつない美少女は!

    0
    2019年07月28日
  • 移動都市

    Posted by ブクログ

    児童、若者向けの小説であったというものの、
    登場人物たちの退場=死というものが容赦なく描かれ
    弱肉強食、共食い、食うか食われるかという
    無慈悲な無常な世界・舞台を鮮やかに描きだす。

    さらにわかりやすく、ド汚い裏切り、欲望をむき出し
    の(ラスボスではなく脇役な)悪役も
    物語の彩りとして、主役二人の命と人生・価値観を
    掛けた復讐劇、大冒険を飾っている。

    児童、若者向けのわかりやすいメロドラマ的
    エンターテインメントな死、物語の味付け、
    期待を裏切るサプライズな仕掛けかもしれないが、
    きれいごと、のぞむとおりには終わらせない
    ハードで、ヘヴィーな面を持つ
    優しさだけではないエンターテインメント。

    0
    2019年04月08日
  • 廃墟都市の復活 上

    Posted by ブクログ

    ついに読み終えた移動都市クロニクル。
    「移動都市」「略奪都市の黄金」「氷上都市の秘宝」の続編「廃墟都市の復活」は、第4部にしてシリーズ最終章です。
    第3部で砂上に消えたヘスター。彼女と離れ離れになったトムは、愛娘のレンと共に飛行商人として生計を立てる。ヘスターと喧嘩別れして以降、抜け殻のようになったトムであったが、とある街で思わぬ人物を見かけたことをきっかけに再び冒険の舞台に踊り立つ。思わぬ人物とは今はもう廃墟と化した故郷ロンドンの知り合いだったのだ…

    あらすじと登場人物紹介によって(そして表題からも)、ロンドンの旧知が再登場することがわかります。そんな久しぶりに登場したロンドンと、ヘスター

    0
    2019年03月12日

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