作品一覧

  • 就活闘争 20XX
    3.3
    1巻1,980円 (税込)
    こんな地獄を乗り越えないと就職できない世の中、間違ってないか――? 20XX年の近未来、「ウルトラベビーブーム世代」の大学生たちが、今とは比べ物にならないほど激化した就職活動に挑む――。 主人公の太田亮介は、就職活動に熱が入っていない京都大学三回生。日本を牛耳る巨大企業「Z社」に入社するため、ようやく重い腰を上げて就活に臨むが……。 銃撃をかわしながら出身大学OBを探す「OB訪問」やSNSでの10万人フォロワー獲得をめざす「インターンシップ」、歴戦の就活猛者たちと激論をかわす「グループディスカッション」、そして多くの就活生が命を落とす「面接試験」。生死を賭けた選考に挑む就活生たちの悲劇を克明に描き、現代の新卒一括採用システムに一石を投じる、“就活エンターテインメント”登場!
  • ゼッタイ! 芥川賞受賞宣言 ~新感覚文豪ゲームブック~
    3.5
    1巻1,980円 (税込)
    こりゃいける、と君は思う。君は自分が本気を出せば、近いうちに文学賞を獲れると確信する。いや、芥川賞も夢ではないと思う。君は芥川賞を獲って君の好きな女の子の神になり、いけすかないインテリ風読書家どもを圧倒し、彼女に愛を告白しようと決めた。(本文より) 君は、美人読書家を振り向かせるため、彼女が神の如く崇める芥川賞作家を目指すことにした――。 君の選択で運命が変わる。最短2ターンでゲームオーバー(!)。抱腹絶倒、死屍累々の新感覚文豪ゲームブック誕生!
  • 清朝時代にタイムスリップしたので科挙ガチってみた
    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    超絶難関校に通う天才・英俊は、帰路、女子のミニスカからちら見えするパンティーに気を取られ、デコトラに跳ね飛ばされてしまう。気づくとそこは清朝の中国だった。そこで彼は科挙に人生を懸けることにした。ある不埒な目的のために(「清朝時代にタイムスリップしたので科挙ガチってみた」)。同級生が描く尋常じゃないくらい上手いエロ漫画。それを読むことが出来るのはマラソン大会の優勝者ただ一人! 少年たちの熱い火蓋が切られる――(「少年激走録」)。30歳になるまでに必ずや童貞を喪失したい男は、予行演習のためファッションヘルスへ。その後本命のソープランドで喪失予定だった。しかしヘルスでまさかの本番に(「スターライトパレスパート2にて」)。ほか、恋と脱童貞を求める男たちの、悲哀と諧謔に満ちた全9話。
  • 舞踏会
    4.7
    1巻1,540円 (税込)
    5編の妄想と諧謔によって綴られる佐川恭一ワールド全開の一冊。 妻と娘との三人家族のわたしは、職場でも家庭でも孤立していき、限られた小遣いの中でわずかな喜びを見出す日々。強靭な精神を持つ妻に太刀打ちできないわたしは家出することで抵抗するが ・・・「愛の様式」 この世界はしらふで生きていられる場所じゃない。勝者しか存在を許されない会場で、ぼくたちは倒れるまで下手なダンスを踊り続けるしかない ・・・「舞踏会」など、「ことばと」掲載の表題作を含む5編を収録。 【目次】 愛の様式 冷たい丘 舞踏会 ひだまりの森 友情(浜大津アーカスにて) 【著者】 佐川恭一 滋賀県生まれ。京都大学文学部卒業。『踊る阿呆』で第二回阿波しらさぎ文学賞受賞。著書(電子書籍含む)に『サークルクラッシャー麻紀』『受賞第一作』『無能男』『ダムヤーク』などがある。
  • BRuTiFuL
    -
    1巻550円 (税込)
    Beautiful+Brutal=BRuTiFuL 美しく暴力的 隙間社がキュレーターを務める不定期刊行なノージャンル文芸アンソロジーがついに創刊! 『先端』をテーマに集まったジャンルも作風もバラバラな五作品 オカワダアキナ『百々と旅』 佐川恭一『小説覇王伝サガワ~創作イベント「ノベルGIG」に参加したら美しすぎる編集者とえっち三昧の挙げ句ノーベル文学賞を受賞した件~』 伊藤なむあひ『来たときよりも美しく』 芥生夢子『遁走道中、きつね王との謁見にのぞむ』 大滝瓶太『未来までまだ遠い』 小説の先端は、ここにある
  • 舞踏会

    Posted by ブクログ

    現代に現れた太宰治。

    拗らせた自意識。
    出口のない煩悶。
    人に言えぬ苦しみ。

    今どき流行らない、かと言って、いつかの時代ならポピュラーであったということもない、ひた隠しに隠したい思いを、思うさまぶちまける。

    素晴らしい。

    「この舞踏会から逃げ出すことはできない。出口はない。ダンスの優れた者だけが評価され、評価された者が次の世代を評価する。評価されなかった者に存在価値はない。価値はなくともダンスはやめられない。誰も認めることのないダンスを倒れるまで踊らなければならない。あなたは倒れる。向いてもいないダンスを嘲笑われ、馬鹿にされ、いいことなど一つもなかった舞踏会場の端で、血と汗にまみれて倒

    0
    2023年02月16日
  • 清朝時代にタイムスリップしたので科挙ガチってみた

    Posted by ブクログ

    くっだらない。
    笑えるほどくだらない。
    久しぶりにしょーもなくて笑えた。

    多分多くの男性は、物心ついてしばらく童貞で、程度の差こそあれ、拗らせていて。
    でも、そうでなくなったら、そんなことはほとんど忘れて毎日過ごしているものだと思うけど。
    いい年して、しっかりそこをほじくり返す筆者の力には刮目した。

    学歴もそう。
    高校名や現役、浪人、多浪生。
    アホみたいにこだわって、撫で回す登場人物は、アホだが、可愛い。
    忘れた顔してるけど、割と多くの人は、過去こだわった時期があって、どっか甘酸っぱい思いを味わえるのではないか。

    社会人になってからの階級はあんまり笑えないしね。

    素晴らしい。

    0
    2023年01月16日
  • 舞踏会

    Posted by ブクログ

    どれだけ、ネガティブな感情を吐き出しても辟易しないのが不思議です。
    これは根っこの部分での作者への信用の成せる技でしょう。可愛い女性からの承認はこの世界を生き抜く為の最強の鎧であるのですね笑 

    0
    2022年11月06日
  • 就活闘争 20XX

    Posted by ブクログ

    荒唐無稽な就活小説かと思えば、後半の展開は前半にカリカチュアされた就職活動を社会の構図と重ね合わせ、中途半端な就活大学生を成長させていく。
    社会に多大な影響を与える超優良企業のZ社の就活は、ありえない方法で大学生たちを追い詰めていった。
    前半のありえない状況を読み超えると、後半には現在の就活が会社の仕組みに適合させていく活動であると喝破する。
    読み始めと読み終わりに大きく印象を変えるしゆ小説だった。

    0
    2024年05月15日
  • ゼッタイ! 芥川賞受賞宣言 ~新感覚文豪ゲームブック~

    Posted by ブクログ

    目指せ芥川賞受賞!小説版ゲームブック。
    1章読むごとに提示される、主人公の次なる行動の選択肢。読者は選択肢の中から展開を選んで、指定された章へと読み進めていく。
    最短ルートで芥川賞を受賞できた場合、この本を読み終えたといえるのか心配したけど…、そんな心配は全く無用だった。
    痛恨のゲームオーバーを繰り返し、一度はエンドレスループも迎え、なんとか芥川賞受賞…!
    でもさまよいすぎて、どの流れだとうまくいくのかすでに思い出せない…。
    最終的に、芥川賞を受賞する意義に疑問さえ感じはじめる。人生、落とし穴だらけ!

    佐川さんのほかの作品でも感じたけど、女子に対して顔面至上主義を徹底してるのはあえてなのか…

    0
    2024年02月20日

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