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4.61巻770円 (税込)日々の酒代を稼ぎながら、ギルドの酒場に入り浸る冒険者カーマセン。彼の日課は、ギルドを訪れる新人冒険者に因縁をつけては絡んでいくこと。時には痛い目を見ることもあるけれど、それでもカーマセンは絡み続ける。 幾度となく繰り返されるその光景に、ある者は顔を顰め、ある者は嘲笑い、そして彼女達は困ったように微笑を向ける――カーマセンの秘めた想いを知っているから。 勇者にただ付き従うプリースト、力の調整ができない魔法使い、かつての友の弟子、行く当てのない召喚勇者……カーマセンとの出会いは彼らを成長させ、そして彼らの旅立ちをカーマセンは見送るのだ。いつもと変わらず、ギルドの酒場でグラスを揺らしながら……。 くたびれたその背中が語るのは、老いの悲哀か、男の生き様か。彼の生きた証をここに記そう。 「小説家になろう」で話題を呼んだ哀愁と信愛の人間ドラマ、ついに書籍化――。
ユーザーレビュー
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4.6 (8)
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4.6 (8)ネタバレ 購入済み
読後の余韻に浸り……
じんわり読後の余韻に浸れる一冊(一巻完結)。
ただし前提としてハッピーエンドとは言えないので、注意。
冒険物の冒頭でテンプレの、【ギルドに来た主人公に絡んでくる噛ませ役】が本作の主人公。
・年齢的にも全盛か下り気味、才能も普通な中堅冒険者
・過去の蟠りを胸に抱え、才能の上限もあり、酒場でくだを巻くおっちゃん(悪ぶりつつも人情派の一面あり)
この前提は最後まで堅守され、同年層が主人公だとよくある【何らかの理由で才能が開花(または付与)】という展開もなし。
何人もの駆け出し冒険者達と出会う主人公。
その中には落命する人もいれば、反発する人、指導する仲になる人もいるが、延々一緒にとはならず、駆け -
4.6 (8)