作品一覧

  • 戦後日本政治史 占領期から「ネオ55年体制」まで
    4.5
    1巻1,056円 (税込)
    日本国憲法の枠組みの中にある戦後日本政治。自民党と社会党のイデオロギー対立は1960年の安保改定問題で頂点を迎える。以降、自民党は経済成長に専心し、一党支配を盤石にした。80年代末以降は「改革」が争点となるも、民主党政権を経て、第二次安倍政権以降は再び巨大与党と中小野党が防衛問題を主な争点として対峙している。本書は憲法をめぐる対立に着目して戦後政治をたどり、日本政治の現在地を見極める。
  • 憲法の正念場
    -
    1巻305円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「激変する安保環境 9条といかに向き合うか」(大沼保昭×中西寛×木村草太)、「自衛隊合憲・違憲の“神学論争”にピリオドを打つ」(高村正彦)、「国際協調主義を阻むものは何か」(北岡伸一×篠田英朗)、「試される立憲民主主義への構想力」(井上武史)、「『睡眠』の質と憲法――『国民主権』から基本法制定を考える」(山本龍彦)、「世論調査から読み解く日本人の“移り気”な憲法観」(境家史郎)ほか
  • 憲法と世論 ──戦後日本人は憲法とどう向き合ってきたのか
    4.3
    1巻1,595円 (税込)
    憲法に対し日本人は、いかなる態度を取ってきただろうか。世論調査を徹底分析することで通説を覆し、憲法観の変遷を鮮明に浮かび上がらせた、比類なき労作!
  • 戦後日本政治史 占領期から「ネオ55年体制」まで

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    1945年から2020年までの政治史
    巻末の「主な政党の変遷」は、知っていたつもりが実は知らなかったりで勉強になった。

    著者の見立てだと、当分はこのままなのが悲しい。

    P19 社会党をのちの民主党と被せてるのは、変わってないなあと
    P31 (憲法)7条解散
    総理の「解散権」をさも当然のごとく報道するのはなんだかなあ
    P43 逆コース
    警察にまで手を付けようとしたのは驚き。労働問題もだけど、「民主化」は不可逆ではないんだなあと。
    P46 安保改定の評価はともかく、よく米国相手に立ち回ったなあと。不平等条約改定を思っての感想ですけど。
    P94 バラマキはじまり
    P95 「クリーン三木」
    そもそ

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    2024年01月18日
  • 憲法と世論 ──戦後日本人は憲法とどう向き合ってきたのか

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     境家氏は現熊本県知事の蒲島郁夫などの属するリヴァイアサン学派に影響を受け、統計学などを駆使して実証的に政治を分析することを専門にしている。彼の授業を以前受講しており、さらに日本政治の理解を深めたいと考えて読んだ。 
     この本の対象時代は1955年以降から細田連立政権に負けるまでの55年体制と、その後の小泉改革の時代から改革疲れのバックラッシュまでを扱い、日本人の憲法観の変遷を分析する。この本では特に印象深いのは、やはり境家氏の執念ともいえる憲法を扱った世論調査の収集と分析である。本で提示されているデータの量も多く、印象論で語る政治ではなく客観的なデータに基づいており、時代ごとの憲法観という漠

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    2022年10月17日
  • 憲法と世論 ──戦後日本人は憲法とどう向き合ってきたのか

    Posted by ブクログ

    戦後の政治状況と世論調査を詳しく分析した好著だ.「一般改正質問」と著者が名付けた"憲法改正に賛成ですが"という今となっては曖昧な質問が,憲法発布直後では的確な問いかけであったこと,またその当時"戦争放棄の条項を必要とするか"との問いに70%が必要と答えたことなど,今の感覚からすると意外な事実も記載されている.岸内閣当時でも正式の軍隊保有論は完全に否定されていたことも意外だった.最後の方に出てくる出てくる有権者の意見の曖昧さの事実を踏まえて,最終的には「個人的無知から集合的英知」が得られるとの説は納得できるものだ.面白かった.為になった.

    0
    2018年03月02日
  • 戦後日本政治史 占領期から「ネオ55年体制」まで

    Posted by ブクログ

     通史の部分よりも、歴史観になるほどと感じさせる点が多かった。
     結局、本質的な面では何も変えられず、ただ選挙だけを繰り返してきたことがよく分かる。
     歴史が現在に近づくほど、あまりにも人材が枯渇していくことが悲しいくらいに痛感される。

    0
    2023年10月20日
  • 憲法と世論 ──戦後日本人は憲法とどう向き合ってきたのか

    Posted by ブクログ

    この観点は面白かった。

    過去の世論分析という、統計上のバイアスとも戦っている。
    一般的な改憲しますかという質問はアバウトすぎる。
    全体的な改憲なのか、一部なのか、一部なら、どの部分なのか。

    筆者さんは、頑張った。
    乏しいデータと、社会情勢などから、かなりいい結論を引っ張ってきてると思った。

    日本は、何だかんだ言いながら憲法体制を変えてきたし、世間はそれで満足してるのであった。
    別段不磨の大典でも何でもない。

    ただ、この先、今よりもバカが政権取った時に、ダメになる可能性がある。詰まるところ、世間を無視して都合のいい憲法原理主義を振りかざす奴が出てこないとも限らない。

    だから、大切なとこ

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    2023年02月08日

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