作品一覧

  • たけくらべ 現代語訳・樋口一葉
    -
    1巻858円 (税込)
    夭折の天才作家・樋口一葉の名作が、現代語訳で甦る! 「たけくらべ」=松浦理英子、「やみ夜」=藤沢周、「うもれ木」=井辻朱美、「わかれ道」=阿部和重。現代文学を代表する作家たちによる決定版。
  • 【無料版】『ヒカリ文集』抜粋 特別エッセイ付き
    無料あり
    4.0
    1巻0円 (税込)
    『ヒカリ文集』刊行記念! 一部を無料で試し読みいただけます。さらに特典として、著者・松浦理英子氏の特別エッセイも収録。 二年前、東北で横死した劇作家兼演出家の破月悠高。妻の久代がその未完成の遺作を発見した。学生時代に夫妻も所属していた劇団NTRをモデルにしたその戯曲を読んだ久代は、同じく劇団員だった鷹野裕に声を掛ける。「裕、あの戯曲の続き書かない?」 相談の結果、元劇団員たちがそれぞれ好きな形式で文章を寄せることになった。作品集のタイトルは「ヒカリ文集」。劇団のマドンナであり、あるとき姿を消してしまった不思議な魅力を持った女性、賀集ヒカリの思い出が描かれてゆく。 『親指Pの修業時代』『犬身』『最愛の子ども』……そして新たな傑作が誕生!

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  • ヒカリ文集
    4.1
    1巻1,771円 (税込)
    二年前、東北で横死した劇作家兼演出家の破月悠高。妻の久代がその未完成の遺作を発見した。学生時代に夫妻も所属していた劇団NTRをモデルにしたその戯曲を読んだ久代は、同じく劇団員だった鷹野裕に声を掛ける。「裕、あの戯曲の続き書かない?」 相談の結果、元劇団員たちがそれぞれ好きな形式で文章を寄せることになった。作品集のタイトルは「ヒカリ文集」。劇団のマドンナであり、あるとき姿を消してしまった不思議な魅力を持った女性、賀集ヒカリの思い出が描かれてゆく。 『親指Pの修業時代』『犬身』『最愛の子ども』……そして新たな傑作が誕生!
  • 最愛の子ども
    4.2
    1巻800円 (税込)
    女子高生たちの手探りの関係に、心をかきたてられる。 泉鏡花文学賞受賞作、待望の文庫化。 〈パパ〉日夏、〈ママ〉真汐、〈王子〉空穂、同級の女子高生三人が演じる疑似家族の行方は――。それぞれのかかえる孤独ゆえに、家族のように親密な三人の女子高生。同級生の「わたしたち」の見守る中、愛も性も手探りの三人の関係は、しだいに揺らぎ、変容してゆく。家族、少女、友愛といった言葉の意味を新たにする、時代を切り開く作家が到達しえた傑作。 解説・村田沙耶香 ※この電子書籍は2017年4月に文藝春秋より刊行された単行本の文庫版を底本としています。
  • 犬身(上)
    4.0
    1~2巻630~650円 (税込)
    「犬になりたい」と夢想する房江は、思いをよせる女性の飼い犬となるため、謎のバーテンダーと魂の契約を交わす。しかし飼い主の家庭は決定的に壊れていた。オスの仔犬となったフサは、実母と実兄のDVから彼女を守ることができるのか?
  • P+D BOOKS 裏ヴァージョン
    3.0
    1巻715円 (税込)
    現実世界と小説世界が交錯する斬新な異色作。 家賃代わりに差し出される短篇小説と、それに対して辛辣コメントを浴びせ続ける家主。やがてコメントは作家の精神を抉るような質問状となり、青春をともに過ごした2人の中年女性の愛憎が垣間見えてくる。 小説を書くのは鳴かず飛ばずの作家・昌子で、その読み手は昌子が居候する家主で20年来の友人・鈴子。小説を介して、お互いの感情をぶつけ合う2人の切なさとおかしさを、現実世界と小説世界が入り交じる奇抜な手法で描いた著者の異色作。 ※この作品は底本に忠実にゴシック体の部分につきまして画像にしております。
  • 奇貨
    4.0
    1巻506円 (税込)
    男友達もなく女との恋も知らない変わり者の中年男・本田をとらえたのは、レズビアンの親友・七島の女同士の恋と友情だった。女たちの世界を観察することに無上の喜びを見出す本田だが、やがて欲望は奇怪にねじれ……。熱い魂の脈動を求めてやまぬ者の呻吟を全編に響かせつつ、男と女、女と女の交歓を繊細に描く友愛小説「奇貨」と、著者26歳の時に書かれた危うい思春期小説を併録。
  • 女性作家が選ぶ太宰治
    3.6
    1巻1,408円 (税込)
    「ほとんど奇跡のような成り立ち方をしている」(川上未映子選「古典風」)、「彼自身が、ひとつの作品」(桐野夏生選「思い出」)、「この甘やかさに浸らずにいられない」(松浦理英子選「秋風記」)――七人の女性作家がそれぞれの感性で選ぶ、未だかつてない太宰短篇選集。
  • ヒカリ文集

    Posted by ブクログ

    ⚫︎感想
    だれにも心を開かない、でもだれにでも真心をこめて接することができたヒカリに魅了された元劇団員たちが作り上げた「ヒカリ文集」。みんなに甘やかで特別な記憶を残して、最後まで実在としては登場しない。
    家庭環境で幼少期に歪んでしまった部分が、刹那的な本物以上だと他人が感じてしまう優しさを生み出しているらしい。ヒカリ本人はどこまでも孤独が埋められない。

    何人もの立場から繊細に立体的に描かれ紡がれるヒカリ。心に残る繊細な文章表現が素敵だった。


    ⚫︎あらすじ(本概要より転載)
    二年前、東北で横死した劇作家兼演出家の破月悠高。妻の久代がその未完成の遺作を発見した。学生時代に夫妻も所属していた劇

    0
    2024年03月13日
  • 奇貨

    Posted by ブクログ

    表題作は同性との友情に蟠りの有る男と厄介な女性に恋している女の同棲の話。奇貨に喩えるほどの人間関係は寧ろ喪失してから価値が上がるのではなどと思ったりした。私も友人をなかなか作れない上に恋愛が分からないので本田を可愛く思ったり憎らしく感じたりした。「変態月」は『僕はかぐや姫/至高聖所』をどうしてか思い出した。吐息の打つかるような親密さを私は少女より潔癖に忌避し続けている。

    0
    2024年03月08日
  • 最愛の子ども

    Posted by ブクログ

    こんな友達たちがいたら面白かったんだろうなと思う。学生時代って一つ一つが大ごとで友達同士とごちゃごちゃと言い合うのが楽しかったんだよなあ〜。
    表現がいい意味で生々しく、秀逸で、世の中に疑問を持ちつつもまだちょっと未熟で、でもとても賢い女子高生たちの学生時代を覗いてる気分になった。

    200ページちょっとだけど中身はとっても濃い作品でした。

    0
    2024年01月04日
  • ヒカリ文集

    Posted by ブクログ

    『最愛の子ども』にも感じたけど、何か物寂しいけど柔らかな気持ちになのは、やはりこの文章によるものか。とても心地よいテンポと表現で読むのが楽しみであり、読み終わるのが惜しくなってくる。皆さん言うようにいつまでも読んでいたい気持ちになる。

    冒頭の戯曲形式によるイントロダクションで人間関係を説明される中でヒカリへの興味を沸かせて次の章へと移るが、この中に順平がいる事で自分自身も素直にこの中に入っていけた気がする。こうやって読者を物語に引き込むのがとても上手だと思う。

    各々のエピソードを通じてヒカリ像を浮かび上がらせる流れの中で、最初はとても魅力的なファムファタールとも言えるヒカリが人との付き合い

    0
    2022年06月20日
  • ヒカリ文集

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃやばいものをズルズルと一気に読んでしまった。
    とてつもなく不穏なのに、幸福感で溢れている。

    0
    2022年06月13日

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