作品一覧

  • いのち短し、踊れよ男子
    4.5
    1巻1,386円 (税込)
    日舞に魅了された男子学生の恋と友情!  一目惚れした清香に誘われて舞い上がり、興味のなかった日本舞踊の発表会を見た大学生の駿介。だが駿介は、清香とともに舞台に立つ吉樹から目が離せなくなってしまう。華やかな舞台で堂々と踊る吉樹に比べて、まるで冴えない自分……。清香に「踊りの上手い人が好き」と言われた駿介は、二人がいる日舞教室に通うことを決意する。  下心たっぷりの稽古通いが始まるが、容赦なく欠点を指摘する吉樹とはソリが合わず、喧嘩ばかり。しかも清香は吉樹ばかり気にしている。憎いライバルだが、吉樹の踊りの上手さは認めざるを得ず、駿介にはモヤモヤが募った。  そんななか、発表会で駿介は「橋弁慶」を踊ることに。参考にと見せられたビデオの中で、のびのびと弁慶を踊る少女に感動する駿介。昔、教室にいた女の子らしいが――。  芸事には縁のなかった男子が飛び込んだ、厳しくも魅力的な日舞の世界。 駿介は吉樹と上手く踊ることができるのか。日舞の名取でもある著者がリアルに描く、恋と友情の日舞男子小説!
  • 僕の耳に響く君の小説
    4.5
    恋心と才能への嫉妬の狭間で揺れる青春純愛。 人気絶頂の女性作家、27歳の冬月朧が死んだ。朧が死んだ日、朧と大学文芸部の同期だった朔太郎は、朧に会いたいと言われていたがむげに断っていた。 二人は大学時代、お互いのために小説を書くことがなにより楽しく、夏休みもカフェで小説を書き合い、やがて互いに恋心を抱くように。そんな中、朧だけが小説家デビュー。以来ずっと朔太郎は、朧の才能への嫉妬を抱くようになってしまう。そしてぎくしゃくした関係が何年も続いていたなかでの、朧の死。朔太郎は朧の死をどう受け止めていいのかわからない日々を過ごしていた。そんなある日、朧が死んだ日に会いたがっていたカフェに、朔太郎は足を運んだ。するとそこには朧そっくりの少女がいて…! 恋心と才能への嫉妬の狭間で失った大切な恋を描いた、青春純愛! 小説に引き寄せられ、小説に引き裂かれた恋とは!? 切ない恋に涙があふれる!
  • 君のいない町が白く染まる
    4.3
    第18回小学館文庫小説賞受賞、泣ける恋!  3月23日、僕は高円寺に引っ越した。駅を出ると、炭に焼かれる焼き鳥の匂いが鼻腔をくすぐり、路上ライブの弾き語りが響いてくる。僕の社会人生活がいよいよここから始まるんだと思いながら眠った深夜、幽霊のアカネが現れた。この世を彷徨い続ける彼女はここに置いてくれと懇願してきた。正直に言おう、僕は極度の怖がりである。生きてる人間は怖いが、死んでる人間なんて気絶する。とにかく呪いが怖い僕に選択肢などない。アカネを追い払えず幽霊と同居することになったのだ。その結果、僕はアカネにどうしようもなく恋してしまった。  これは、12月24日深夜に彼女をあの世に見送るまでの、僕の恋の日記であり、彼女を取り巻く人達の話だ。  ――アカネ、僕は君をどうすれば引き留められたのかな。 第18回小学館文庫小説賞受賞作!
  • いのち短し、踊れよ男子

    Posted by ブクログ

    日本舞踊を習っています。
    日本舞踊を題材にした小説を探していてこの本に出会った。
    表紙を見て「BLかな?」と思って読み始めたけど、勘違いでスポ根日本舞踊小説だった。
    「ガラスの仮面」男版といったかんじで面白いし、日本舞踊の舞台自体に興味がもてる内容。
    もっともっとこういう小説があったらいいのに!作者さん、続編出してください。
    次回は駿サンに女踊りも挑戦してほしいな。

    主人公の日本舞踊の上達スピードが剣道経験者とはいえいくらなんでも早すぎたり、初心者なのに大曲に挑戦しすぎでは、と思うところはあるものの、踊りや稽古の描写が的確で分かりやすく、勉強にもなった。
    自分が日本舞踊を習っているだけに、ぶ

    0
    2021年11月04日
  • 君のいない町が白く染まる

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    命について改めて思い直させてくれる、切ない小説だった。
    主人公は、幽霊のお陰で、楽しく過ごせていて、しかし 、その幽霊は消えてしまい、悲しい気持ちに浸りますが、その後に出会った女性と出会い、また楽しく時を過ごした事も偶然ではないのだと思います。

    0
    2019年10月05日
  • いのち短し、踊れよ男子

    Posted by ブクログ

    前作の2作と違うテイストで、
    今までとは別の面白さがありました。
    日本舞踊なんて、さっぱりで何がなんだかわからないというくらいの知識のなさで読み進めましたが、
    描写がはっきりとしていて、頭の中でイメージしやすかったです。
    登場人物のそれぞれの思いやぶつかり合いがまた良くて、読んでいて応援したくなったり、発表の場では、私までドキドキしたりしました。
    おススメです。

    0
    2019年08月12日
  • 僕の耳に響く君の小説

    Posted by ブクログ

    デビュー作読んでから
    安倍先生のファンです。

    今回は、小説家のお話だったんですけど、
    描写が丁寧で、容易に想像することができました。

    男と女って難しいし
    小説家さんって大変なんだなぁって
    心から思いました。
    人間味あふれていました。

    あとがきもとても面白かったです!!

    0
    2018年10月07日
  • 君のいない町が白く染まる

    Posted by ブクログ

    幽霊との恋なんてどんなものだろうとなんとなく買ってみた本でしたが、とても面白かったです。
    すごく泣きました。
    物語が交互にでてくるのに意味があったのかという意見もあるようですが、純粋に読みやすく、途中で2つの話が繋がっているかもしれないなど、読み手にドキドキやワクワクを感じさせていると思いました。

    なによりも内容がとても面白く、随所に散りばめられていた音楽、当時の私は一曲も知らなかったですが、今ではすべての曲を歌えるくらいまでハマってしまいました。

    小説は好きで、今まで何冊も読んできましたが、その時の私の恋愛感が関係したのか、今まで読んだ小説の中でトップです!!

    読み終わったあとはとても

    0
    2018年09月10日

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