作品一覧

  • 正義とは何か
    4.0
    1巻1,023円 (税込)
    何が「正しい」のか、わからなくなった時代に。 プラトン、カント、ベンサム、ロールズ……2400年にわたる知的格闘。 人生や社会に関わる切実な問いを、哲学者たちはこう考えた! 法哲学の第一人者があざやかに整理し、切れ味鋭く論じる、「正義」入門の決定版! 【本書の構成】 はじめに――いま、なぜ過去の正義論を見直すのか? 序章 正義論のさまざまなパターン――本書のねらい 第一章 正義とは魂の内部の調和である――プラトン 第二章 正義とは他の人々との関係において現れる徳である――アリストテレス 第三章 正義とは相互の利益になる契約を実行することである――ホッブズ 第四章 正義とは自然権の保護・実現である――ロック 第五章 正義とは慣習によって生じた財産権規則を守ることである――ヒューム 第六章 正義とは非難が適切であるということと権利の保護である――スミス 第七章 正義とは「定言命法」に従うことである――カント 第八章 正義とは功利の原理の一適用にすぎない――功利主義 第九章 正義とは社会制度の第一の徳である――ロールズ あとがき――文献案内をかねて
  • 権利と人格(現代自由学芸叢書) 超個人主義の規範理論
    -
    1巻4,455円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【内容紹介・目次・著者略歴】 脳の内容が複製可能であるならば人格の同一性は一体どのようにして証明が可能であるのか。個人の別個性と人格の不確定性――二つのモチーフを焦点とする、統一理論がいま求められている。恐れを知らず実定法学の領域へと越境して、権利に基礎をおく道徳および民事・刑事の法的責任の根拠に迫り、道徳を原始的個人の内面にかかわるものではなく他者との関係において現れる外面的世俗的な社会道徳をして再構成し、個人を超えるインパーソナルな開かれた規範理論を大胆に構築する、現代自由学芸の騎士による挑戦の書である。無批判な権利万能論と一線を画し、基本権間の衝突・統一的人格の虚構性・普遍的利己主義の不可避性等、従来の人権論が無視してきた権利論の根本問題に挑み、明快かつ論争的なスタイルで超個人主義の規範理論を提唱する。 【目次より】 序 第一部 道徳・権利・人格 第一章 狭義の道徳 第一節 道徳の広義と狭義 第二節 正義の「対他性」 第三節 「自然法の最小限の内容」 第四節 法とのオーバーラップと相違 第五節 狭義の道徳に含まれないもの 第二章 権利を基底におく道徳 第一節 目標基底的道徳(特に功利主義)および義務基底的道徳との相違 第二節 権利の衝突 第三節 権利の個人間比較 第四節 中間総括 第三章 権利とは何か、また何のためにあるのか 第一節 基本的な法的諸概念 第二節 選択説による権利の概念 第三節 権利の意義 第四章 権利の道徳では足りないもの 第一節 方法論上の問題 第二節 利己主義と行為者相対的考慮 第三節 公共的価値 第四節 未来の人々と動物 第五章 柔らかい人格と道徳的問題 第一節 序説 第二節 人格の同一性は程度の問題である 第三節 程度説批判の検討 第四節 自己利益 第五節 パターナリズム 第六節 功績と責任 第七節 約束 第八節 配分的正義 第九節 程度説と狭義の道徳 第二部 法的責任の基礎 第一章 序論 第二章 契約はなぜ、またどのように拘束するか 第一節 序説 第二節 信頼説 第三節 契約の法的保護の方法 第四節 手続的要件としての意志(思) 第五節 契約制度の意義 第六節 無償契約の拘束力の弱さ 第七節 自己拘束の可能性 第八節 契約における正義 第三章 刑事責任論における「自由意志」問題 第一節 問題の整理 第二節 決定論と非決定論 第三節 両立不可能論批判 第四節 責任の前提としての「自由意志」 第五節 「自由意志」ということば 第六節 結語 注 文献解題 ※この商品は紙の書籍のページを画像にした電子書籍です。文字だけを拡大することはできませんので、タブレットサイズの端末での閲読を推奨します。また、文字列のハイライトや検索、辞書の参照、引用などの機能も使用できません。 森村 進 1955年生まれ。法学者。一橋大学名誉教授。東京大学法学部卒業。法学博士(一橋大学)。専門は法哲学。 著書に、『ギリシア人の刑罰観』『権利と人格』『財産権の理論』『ロック所有論の再生』『自由はどこまで可能か リバタリアニズム入門』『リバタリアンはこう考える 法哲学論集』『法哲学講義』『リバタリアニズム読本』(編著)『リバタリアニズムの多面体』(編著)『法思想の水脈』(編著)など、 訳書に、H・L・A・ハート『権利・功利・自由』(共訳)マイケル・オークショット『政治における合理主義』(共訳)ユージン・カメンカ、ロバート・ブラウン、アリス・イア・スーン・テイ編『法と社会』アラン・ライアン『所有』デレク・パーフィット『理由と人格』ランディ・デイヴィッド・フリードマン『自由のためのメカニズム アナルコ・キャピタリズムへの道案内』ロナルド・ドゥオーキン『神なき宗教』イリヤ・ソミン『民主主義と政治的無知』など多数ある。
  • 法哲学講義
    4.3
    1巻1,595円 (税込)
    法哲学とは、“法と法学の諸問題を根本的・原理的なレベルに遡って考察する学問”である。それは法学だけに留まらず、倫理学・政治哲学・経済学・歴史学といった領域とも交わる。法概念論や正義論をはじめ、法哲学における中心的議論はどのような性格を持っているのか。ケルゼン、ハート、ドゥオーキンなど代表的法哲学者への批判を行いつつ、明快に要点を解説。各章末には文献解題を付す。今日望みうる最良の法哲学概論。
  • 幸福とは何か ──思考実験で学ぶ倫理学入門
    4.3
    幸福とは何か。私たちはなんのために生きているのか──誰もが一度は心をつかまれるこの問題を手がかりに、「世界」と「自分」との位置関係の読み解き方を学んでみよう。たくさんの思考実験と練習問題を通して、自分の頭で考える力が身につく倫理学入門。
  • デジタル一眼カメラ30日でマスター
    -
    1巻1,683円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 趣味としてデジタル一眼カメラで写真撮影をはじめたい、せっかくカメラを買ったけど使い方がよくわからないという方に最適なテキスト。作例や図版・イラストを多用し、誰にでもわかりやすく解説した1冊となっています。
  • ハーバート・スペンサー コレクション
    4.0
    1巻1,320円 (税込)
    19世紀、日本をはじめ世界中に圧倒的影響を及ぼしたスペンサーは、20世紀に入ると、社会的ダーウィニズムを唱えた弱肉強食の冷酷な思想家として激しい批判にさらされ、忘却された。しかし、そうした理解は正当だろうか? 否。自由の意味を根源から問うたその議論は、いまこそ再評価されるべきである。本書では、彼の思想の核心を伝える論考を精選して収録。そこからは国家の強制による福祉ではなく、個人の自発的な意志に基づく協力の原理を探究し、社会的弱者への慈悲を説いた姿が浮かび上がる。国家を無視する権利まで容認する、その徹底した自由の理論を詳らかにする。文庫オリジナル編訳。
  • 幸福とは何か ──思考実験で学ぶ倫理学入門

    Posted by ブクログ

    快楽説や欲求実現説など、幸福をいかに計るかについてはなんとなく自分でも想像していた部分だったが、そこに「時間」が関係してくるという議論がとても興味深かった。上り坂と下り坂、平均値か最大値か、などなど、今後の人生を見つめる上で度々思い出しそうだと思う。

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    2021年03月26日
  • 幸福とは何か ──思考実験で学ぶ倫理学入門

    Posted by ブクログ

    『自由はどこまで可能か=リバタリアニズム入門』の著者による、タイトルどおり「幸福とはなにか」と問いつつ「倫理学」について学んでいきましょう、という感じです。

    まず「幸福は定義できるか」という問いがあり、「どうも定義できなさそうだ」というあたりに落ち着いて、幸福と時間との関係の解説があって終了、という素敵な内容でした。

    131ページから始まる直観的判断についての解説、「幸福とはなにか?」という以前にそもそも「快楽や欲求実現はなぜよいものなのか?」という前提への問いがあまりにおもしろすぎる。

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    2020年11月26日
  • ハーバート・スペンサー コレクション

    Posted by ブクログ

    今こそ再評価のとき

    読むことなしに不当なレッテルを貼られ、非難される思想家のランキングを作るとしたら、その首位は間違いなく、19世紀英国のハーバート・スペンサーだろう。

    スペンサーは動物だけでなく人間についても「適者生存」という言葉を使ったために、弱肉強食を提唱する保守的な「社会的ダーウィニズム」の代表者としてしばしば批判される。しかし本書に収められたスペンサーの文章を読めばわかるように、そのような批判は「とんでもない言いがかり」(科学ジャーナリスト、マット・リドレー)である。

    スペンサーの言う、人間社会における「適者」とは、軍事力や政治権力、物理的実力を持つ強者のことではなく、他者との

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    2019年01月28日
  • 幸福とは何か ──思考実験で学ぶ倫理学入門

    Posted by ブクログ

    いい本だと思うのだが、テーマ自体にさほど関心がない事に気付いて途中で投げた。法哲学のほうが関心ある。
    プリマーなんだけどふつうの高校生とか大学一年生は読めないだろう。

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    2018年10月09日
  • 幸福とは何か ──思考実験で学ぶ倫理学入門

    Posted by ブクログ

    基本手筋集・定跡集っぽいけどえらい。森村先生がまいた種は5〜10年後ぐらいに豊かに実るであろう。もう素地はあるわけだし。



    Haybron先生あたりの立場(快楽説)への言及がなかったのがちょっと残念。あとカーネマン以外の心理学者への言及がない。



    人名索引にでてくるのは、アリストテレス、エピクロス、エルスター、大河内、カーネマン、カント、キルケゴール、グリフィン、スミス、セン、荘周、ソクラテス、トルストイ、ノージック、パーフィット、フェルドマン、フット、ブラッドリー、プラトン、プルースト、ベンサム、マッキー、ミル、ムア、ロールズ。高校生〜大学初年次ぐらいならこれで充分か。そのかわり思考

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    2020年06月15日

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