ハーバート・スペンサーの作品一覧
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Posted by ブクログ
今こそ再評価のとき
読むことなしに不当なレッテルを貼られ、非難される思想家のランキングを作るとしたら、その首位は間違いなく、19世紀英国のハーバート・スペンサーだろう。
スペンサーは動物だけでなく人間についても「適者生存」という言葉を使ったために、弱肉強食を提唱する保守的な「社会的ダーウィニズム」の代表者としてしばしば批判される。しかし本書に収められたスペンサーの文章を読めばわかるように、そのような批判は「とんでもない言いがかり」(科学ジャーナリスト、マット・リドレー)である。
スペンサーの言う、人間社会における「適者」とは、軍事力や政治権力、物理的実力を持つ強者のことではなく、他者との
Posted by ブクログ
確かにハーバート・スペンサーは評判が悪い。私も実際には著書を読んでこなかったものの、キーワード「適者生存」に基づいて社会進化論を押し進めた思想家として、あちこちで批判的に論及されており、そのイメージはすこぶる悪い。
そうした「読まず嫌い」はスペンサーに対する誤解によるものであり、彼は弱者への思いやりを常に持った自由主義者だった、とイメージを刷新するべく、訳者はこのアンソロジーを編んだのだという。
だが巻頭に置いた文章が悪い。
「政府の適性領域」(1843)はスペンサー若干23歳の若書きで、こんなものをこの紙幅の限られたアンソロジーに入れるべきではなかったと思う。
これの最初の方で、「救貧