プロフィール
- 作者名:眉村卓(マユムラタク)
- 生年月日:1934年10月20日
- 出身地:日本 / 大阪府
- 職業:作家
大阪大学経済学部卒。1961年『下級アイディアマン』でデビュー。『夕焼けの回転木馬』で第7回日本文芸大賞を受賞。『なぞの転校生』、『ねらわれた学園』など数多くの作品も手がける。
作品一覧
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3.3あれ、なんか変だな……。 気づいたとき、あなたはすでに別世界。 奴隷を求めた男の前に現れた“奴”、哀切なる猫SFなど、現実と幻想の狭間に迷い込む傑作短篇集。 仕事仕事仕事ください……。意のままになる奴隷を求めた男の前に現れた“やつ”は仕事を求め続ける……。表題作ほか、不思議で哀切なる猫SF「ピーや」、恋人との会話がどんどん食い違ってゆく「信じていたい」、戦争の傷痕を異様な迫力で描く「酔えば戦場」などに加え、第一長篇『燃える傾斜』の原型となった「文明考」などの初期未収録作3篇を収録。 読めば世界がずれてくる、ぶれてくる。気づいたとき、あなたはすでに別世界。現実と幻想の狭間に迷い込む傑作短篇集。まずは一篇、踏み出してみませんか?
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3.3やさしい口当たりと驚きの後味 最後に一篇、いかがですか? 初収録作品多数、日本SFの巨匠の知られざる傑作集 大きな戦争が起きて、どうやら世界は終わるらしい。 しかし、そんなニュースは流れない。戦争の噂はデマだったのだろうか……。 不気味な“日常”を描いた表題作ほか、 ムダをはぶき効率化を突きつめた企業の行く末「ムダを消せ!」、 クイズ番組に人生を賭けるクイズのプロたちの熱き戦い「テレビの人気者・クイズマン(人間百科事典)」など、未収録作品と未文庫化作品を多数収録。 いまなお突き刺さるアイデアと警鐘。 SF第一世代の巨匠による、やわらかな口当たりと驚きのコクが味わえる全五十篇。 お目覚めに、あるいは最後に一篇いかが? 作家活動最初期の十年間に眉村卓が発表したショートショートのうち、これまで著者の単行本または文庫本に一度も入ったことのない作品を中心に五十篇をまとめたのが、本書ということになる。未知のジャンル「SF」に賭けて若き日の作者が傾けた情熱の一端を、この一冊から感じていただけたなら、これに勝る喜びはない。 ――日下三蔵「編者解説」より 【収録作品一覧】 いやな話 名優たち われら人間家族 廃墟を見ました 大当り 誰か来て 行かないでくれ 応待マナー ムダを消せ! 委託訓練 面接テスト 忠実な社員 特権 夜中の仕事 のんびりしたい 土星のドライブ 家庭管理士頑張る 自動車強盗 ミス新年コンテスト 物質複製機 獲物 はねられた男 落武者 安物買い よくある話 動機 酔っちゃいなかった 晩秋 怨霊(おんりょう)地帯 敵は地球だ 虚空の花 最初の戦闘 最後の火星基地 防衛戦闘員 最終作戦 敵と味方と すれ違い 古都で 雑種 墓地 傾斜の中で あなたはまだ? 静かな終末 錆びた温室 タイミング テレビの人気者・クイズマン(人間百科事典) 100の顔を持つ男・デストロイヤー(破壊者) 電話 店 EXPO2000 『ながいながい午睡』あとがき(さんいち・ぶっくす)
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3.9幻想の世界と現実の世界を自由に行き来できる、世界でも希有な作家だった。 ――南山 宏(作家・元SFマガジン編集長) この人が歩んできた道の果てに、今の日本SFの輝きがある。 ――池澤春菜(声優・SF愛好家) 日本SF第一世代として活躍した眉村卓が晩年の病床で書き継いでいた遺作。SF黎明期に起こったこと、そして未来はどうなるのか―― 今から60年以上前、大学を卒業して会社員となった浦上映生は文芸の道を志し、SF同人誌「原始惑星」や創刊されたばかりの「月刊SF」に作品を投稿し始めた。サラリーマン生活を続け、大阪と東京を行き来しての執筆生活はどのように続いていったのか。 晩年の彼が闘病しつつ創作に向き合う日常や、病床で見る幻想や作中作を縦横無尽に交えながら、最期に至った“この世界の真実”とは。 これぞ最後の「眉村ワールド」!
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3.0
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-1巻305円 (税込)作家・眉村卓氏は、1997年から2002年まで、がんで闘病中の夫人のために1日1本、400字詰め原稿用紙3枚以上の物語を書くことを日課としていた。 夫人が67歳で他界したとき、その物語は1778話に達していた。愛する人を喪って16年、稀代のストーリーテラーが、妻への思いと自らのいまを語る。 ※「文藝春秋4月号」掲載記事を再編集した電子書籍オリジナル。
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5.0
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3.8
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-地球人類が星々に進出した時代。だが、それまでの連邦軍による植民惑星の統治が軋轢を生じさせるに及び、連邦経営機構は新たな制度を発足させた――それが司政官制度である。官僚ロボットSQ1を従えて、人類の理解を超えた植民星種族(ロボット、植物、角の生えたヒト型生命など)に単身挑む、若き司政官たちの群像。かつて『司政官』『長い暁』の2短編集に収録されていた全7作を作品内の年代順に編纂し、初の一巻本とした決定版。《司政官》シリーズは、大長編『消滅の光輪』『引き潮のとき』とともに、円熟期の眉村SFを代表する、遠大な本格宇宙未来史である。「長い暁」「照り返しの丘」「炎と花びら」収録。
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4.3
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
夫婦の絆って素晴らしい!読書芸人カズレーザーが絶賛していた作品。大きな感動を呼ぶ1冊。
子供の頃、本書の作者眉村卓の学園もののSF作品を読んでいた。数十年ぶりに筆者の作品を手に取る。
余命1年を宣告された妻。小説家の夫は妻のために毎日1作の短編小説を書くことを妻に約束する。余命宣告を越えて5年間の闘病生活。作品は全部で1778篇。その中から選んだ19篇から成る本書。
もちろん作品だけでなく筆者自らの作品解説。そしてこちらも感動の妻との思いでを語るエッセイ。妻との数多くの思い出が涙を誘う。
一日一話。プロの作家とはいえ、相当の苦労があったようである。それでも毎日妻のため出来立ての作品を届 -
Posted by ブクログ
ネタバレ眉村卓氏が、癌で弱っていく妻に毎日一話のお話を書くことに決めて、5年(?)くらい書き続けた。
そのお話自体は、新聞で紹介されたり、抜粋して書籍になったりすでにしているらしいが、この新書はその経緯を著者自身が書き記し、どんな心もちでお話を書いていたのか、自分の書くお話がどのように変化していったのか、などの当時の心境や奥様の様子も少々紹介している。そしてこれまで他の媒体では紹介されていない「お話」を中心に、何篇かも収録されている。
最愛の伴侶が、余命わずかと知った時、人にできることは限られているとは思うが、作家ならではの「一日一話書く」という行為。私はとても共感できる。あえて闘病とは関係なく、物語 -
Posted by ブクログ
一昨年亡くなった眉村卓の遺作、書き下ろし。ガンの治療で入院しているところから始まって、小説家として駆け出しのころの回想につながっていく自伝小説のようなもの。いや、ずっと過去の回想に留まるわけではなく、現在の生活のことも書かれる。主人公は浦上映生、眉村卓の分身。小松左京や星新一、南山宏、福島章などもえらく凝った偽名で登場する。早川書房は、速風書房。
駆け出しのころ、サラリーマンをしつつ執筆していた時期の話、治療中に幻覚を見る話、現在書いているショートショートが掲載されていたり、話はとりとめもなくあちこちするが、その語り口は「司政官」の時と一緒だ。
「司政官」では惑星ひとつの切り盛りについて