コーヒーの木の発見から、飲用の歴史、コーヒー・ハウスの賑わい、世界の産地事情、器具の進化、抽出・焙煎技術の変遷に至るまで「コーヒー」が辿った道のりのすべてがここにある。
1935年にアメリカで出版された、『All About Coffee』は世界中の愛飲家、業界人のみならずマニアの数を爆発的に増やした。当時はあまりにも高価で大部な高嶺の本だったが、このほど、その複雑多岐な内容を現代の需要に即して分かりやすく再構成。「伝説の珈琲バイブル」を本邦初の文庫化!コーヒー好き必読の書。
タイトルのごとくです。情報量が多く、一読では消化しきれませんでしたが、ひじょうに興味深く読めました。この本は、『All About Coffee』という原書について訳者が再編・要約し、コーヒーの歴史を中心に、生産国の歴史と生豆の品質、コーヒー器具と技術の歴史について紹介してくれています。読み進めていくうちに、毎日飲んでいるコーヒーが尊い飲み物に感じられました。(私のお気に入りは第五章「コーヒー器具・機器・技術の変遷」。挿絵の銅版画を見ているだけでも楽しい)