寺地はるなの作品一覧
「寺地はるな」の「川のほとりに立つ者は」「やわらかい砂のうえ」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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Posted by ブクログ
ガラス工房を営む里中兄弟の10年のお話。
前半はなんだか重かった。
重いというかちょっと痛くてキツイなぁと思っていたのだけど、羽衣子が自分の道に対するコンプレックスや幼い頃から母親の愛情不足などを認識し始めたあたりからは、ぐっと読みやすくなった。
羽衣子の性格はキツイなぁと思いつつ、なんにでもなれるはずという一種の呪いに縛られて、兄、道へのどうしようもない焦りや持って行き場のない気持ちはわかるような気がした。
道の方もおそろく発達障害という、ハンデ(というのも言葉が悪いが)を持ちつつも、しっかりと自分を持っていて、ストレートな道の言葉はなるほどなとすとんと胸に落ちる。
否定されないって大事なん
Posted by ブクログ
普通はこうだから、みんながこうしているから、といったものに、主人公の椿は抗って生きていこうとする。それは簡単ではないし、迷ったり傷ついたりすることも多い。世間の常識と考えられているもの、普通とされているものって一体何だろう。良い子とは誰にとっての良い子であるのだろう。
妹が未婚のまま生んだ子供、朔。妹はアルバイト先で知り合った「アートを教えている人」とともに沖縄に行ってしまう。当面は朔を預かることを覚悟するものの、その「当面」は長く続いていく。職場の人、アパートの大家さん、保育所の先生、友人。皆、世間の常識に照らし合わせて椿に言葉をかける。
他人の思う正解に添うようにわたしは生きてかなき