作品一覧

  • 月の部屋で会いましょう
    3.0
    1巻1,119円 (税込)
    モリーに宇宙服が出はじめたのは春だった――肌が宇宙服に変わり、やがて宇宙に飛び立ってしまう病気に引き裂かれる恋人たち(僕らが天王星に着くころ)、彼女の手編みセーターの中で迷子になる男(セーター)、だれもが常に巨大な金魚鉢を持ち歩かねばならない星での不思議なバカンス(休暇旅行)、自分の寝言を録音したはずが、再生されるのは謎の会話(ささやき)……不世出の天才作家による、とびきり奇妙で、どこか優しく、切ない作品の数々。2001年度P・K・ディック賞候補となった33編の短編集に、本邦初訳1編を増補。/解説=渡邊利道
  • 月の部屋で会いましょう

    Posted by ブクログ

    皆が金魚鉢を抱えている惑星でのバカンス、口髭の代わりにヘビを張り付ける男、手編みのセーターの中で迷子になる男、皮膚が宇宙服に変わっていく人々……。どれをとっても、とびきり奇妙で不気味な話ばかり。
    本の裏の紹介文や帯の魅力が凄い。絶対読みたくなりますもん。

    そんな変わった話が34編も入った短編集です。
    中でも個人的に気に入ったのは、『変愛小説集』にも収録された「僕らが天王星に着くころ」や、科学者の母を助けるために子供たちが戦う「母さんの小さな友だち」。
    紹介文にある寝言の話、「ささやき」も、急にホラーだけど好きです。

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    2022年08月09日
  • 月の部屋で会いましょう

    Posted by ブクログ

    書名からロマンティックな雰囲気の作品集なのかと思ってたら違った。結構シュールだったり、ナンセンスだったり。
    ごく短い作品ばっかりなのでサクサク読めるけれど、34編集まってると途中一寸飽きてくるというか。
    表題作と、人間の肌が宇宙服に変わり宇宙へと飛び立ってしまうという奇病が発生する中の恋人を描いた「僕らが天王星に着くころ」それと「バンジョー抱えたビート族」「最終果実」「ふり」「母さんの小さな友だち」「ピンクの煙」「フィッシュ・ケーキ」が良かったかな。「家庭療法」はゴ○ブリ(複数)が鼻の奥に棲み着くとかエグい。「ささやき」は就寝中の自分を録音してみたら、誰かの話し声が録音されているとか怖い。

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    2018年12月17日
  • 月の部屋で会いましょう

    Posted by ブクログ

    なんとも不思議な読後感。「ささやき」が特に印象的。最後の一行にドキッとする。
    表紙に猫がいる。見返し部分にもいる。

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    2018年09月02日

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