作品一覧

  • 神さまたちの季節
    4.4
    1巻1,232円 (税込)
    「無数にある日本の季節祭のなかにとけこんで、目や耳で自国を知ろうとする人のために、本書はささやかな友人になれたらと思うのである」12か月の祭礼を民俗写真の第一人者が興奮の旅の記録とともに綴る。
  • 秘境旅行
    4.3
    1巻1,276円 (税込)
    民俗写真の第一人者、芳賀日出男が若き日に記した貴重な旅行記。北は納沙布から南は久高島まで、全16か所の写真とフィールドノートから、氏ならではの被写体への誠意と並々ならぬ愛情が見えてくる――。
  • 日本の民俗 祭りと芸能
    4.0
    1巻1,408円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 大自然と調和して生きてきた日本人。四季の移ろいの中から神や精霊の概念が生まれ、祭りや郷土芸能が育まれてきた。神事である御幣の祭り、大黒舞などの初春の芸、様々な鬼の祭りや獅子舞、田植えの祭りや語り物、能や風流―時代の変化の中で刻々と失われゆく信仰の情景を、折口信夫に学び、宮本常一と旅した目で捉える。各巻200点超の写真を収録、民俗学的フィールドワークと写真家の眼差しを交差させた、記念碑的大作。
  • 日本の民俗 暮らしと生業
    -
    1巻1,408円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 「神は季節の変わり目に遠くから訪れ、村人の前に姿をあらわす」。師・折口信夫の「まれびと」論に目を開かされ、ハレとケのリズムとともに年を過ごす日本人の姿を追い続けた眼差しは、何を捉えてきたのか。正月や盆などの年中行事から、農村の田植えや漁村の海女、その他巫女や人形まわし――共同体の内に入って語り、距離を置いて眺めてこそ写し得た、日本古来の暮らしと生業。変貌し続ける伝承と習俗の真の姿がここにある。
  • 写真で辿る折口信夫の古代
    -
    1巻1,716円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 民俗学者・折口信夫は「古代」を知ることに全生涯をかけてきた。それは歴史という意味での古代ではなく、古来の日本人の信仰や習俗が現代までも伝承されている、時代を超えた精神性である。そんな折口が論じ続けた「古代」的な要素――千年も続く様々な信仰行事を、写真と文でたどるかつてない一冊。万葉の旅から沖縄への旅、芸能史への展開まで、彼の研究の流れに沿って、「日本人の心の原点」ともいえる写真に解説を付して収録する。
  • 写真民俗学 東西の神々
    5.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 折口信夫に学び、復員後、民俗写真家となって60年。日本はもちろん世界各地をめぐり撮りためた写真は数万カットにおよぶ。世の東西を見渡し、共通点や差異の面白さを写真を通して体感できる、芳賀日出男の集大成!
  • 秘境旅行

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    芳賀 日出男
    (はが ひでお、1921年9月10日 - 2022年11月12日)は、日本の写真家、民俗研究家。
    関東州大連生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。日本・世界の祭り・民族・民俗芸能の写真取材を行った。 1973年、全日本郷土芸能協会を設立[1]。 1985年、株式会社芳賀ライブラリーを設立、取締役会長。 1989年、紫綬褒章受章。 1995年、勲四等旭日小綬章受章[1]。息子の芳賀日向も写真家。100歳を超えても活動している[2][3]。2022年11月12日、老衰のため死去[1]。101歳没。

    死者に会える? 巫女市の実態  恐山 青森県大湊田名部市  青森県下北半島の

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    2023年08月15日
  • 神さまたちの季節

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    1964年の角川新書を再編集したもの。民俗写真家の芳賀日出男氏が1960~63年に撮影・取材した各地の祭礼や年中行事が、18件紹介されている。徳島県の山村に残る傀儡師(漂泊の人形遣い)の集落を取材した冒頭の「初春の傀儡師」に驚き、それ以降も一気に読み進めてしまった。

    傀儡師のように間もなく姿を消した芸能だけではなく、かまくらやお遍路のように今も残る習俗も記録されている。だが、消えたもの、残るものいずれにも共通するのは、「資本主義の世の中では観光資源化する祭のみが強力に生きのびることができる」という冷徹な事実であり、「祭を信仰の立場から見る人はそれを堕落と嘆き悲しむ」。その一方で、「町の人の身

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    2021年03月29日
  • 写真民俗学 東西の神々

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    いつか見に行きたい日本と世界のお祭りがたくさん紹介されてる。青々とした草の冠をかぶるラトビアの夏至祭、なんだかちょっと卑猥な雰囲気も漂わせる悪石島のポゼ、角を生やした悪魔「クランブス」が闊歩するオーストリアのニコラウス祭。八百万の神々の住む日本はもちろんだけど,一神教だと思っていたヨーロッパの国々にもいろんな神様や妖怪がいることがわかって面白い。大迫力の写真と,読みやすいエッセイ風の文章。

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    2021年02月01日
  • 秘境旅行

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    昭和30年代の全国各地の民族行事を記録した貴重な記録。写真家でありルポライターの筆者の目が捉えた多くの行事はおそらく今では廃れたことだろう。

    昭和30年代の日本の集落の風習を記録したルポルタージュ。何よりも写真が素晴らしい。良くぞこのような書籍を残してくれたものである。また復刊した角川ソフィア文庫の企画にも感謝したい。この文庫、絶版となった名著をさりげなく復刊しており、ラインナップが興味深い。

    関心しつつ楽しく読めた一冊。筆者の息子さんの後書きも良い。

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    2020年06月16日
  • 秘境旅行

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    宮本常一に学んだ写真家のフォト・ルポルタージュ。1962年に秋元書房の「トラベル・シリーズ」という新書から刊行されたものを再編集の上、文庫化した貴重な一冊。北海道ノサップ岬から沖縄県久高島まで17か所が収録されている。

    「秘境」というタイトルから分かるように、当時としても決して普遍的な光景ではなかったのだろうけれど、今とは時間の流れの違う世界が確実に存在していたことが窺える。同じく宮本から多大な影響を受けた網野善彦は、高度成長を南北朝に匹敵する日本社会の大変革と定義したが(『日本中世の民衆像』)、その正しさも本書は示しているように思われた。

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    2020年06月06日

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