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  • 世界大恐慌 1929年に何がおこったか

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    むちゃくちゃ勉強になる。経済危機時の政策対応はこの時の失敗から学んだものであり、10年前のリーマンショック時も、そして今回のコロナ危機の時も間違いなくこの時の政策を参考にして対応をしている。おそらく今後、どのような形になるかは分からないが、経済危機に陥る時がやってくるだろう。その時、前提の知識として、このときの教訓を知っているのとそうではないのとでは、相場に挑むときに圧倒的に差が出ると思う。
    私の頭が悪いせいだと思うが、1回読んで全部を理解するのは無理なので、何度も読み直して、自分の血肉としたい。

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    2020年12月28日
  • 世界大恐慌 1929年に何がおこったか

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    千葉大学名誉教授の秋元英一(経済学)が1999年に講談社選書メチエから出版した書籍の復刊、文庫化。

    【構成】
    第1章 暗黒の木曜日
     1 マーケットが崩落した日
     2 マイホーム、映画、T型フォード
     3 大恐慌はなぜ起きたか
     4 フーヴァーの失敗
    第2章 市民たちの大恐慌
     1 失業者たちの長い列
     2 自宅を追い出された人びと
     3 コーンベルトの叛乱
     4 女性たちの苦難
    第3章 市場崩壊のメカニズム
     1 銀行倒産6000行の衝撃
     2 リフレーション論の系譜
     3 政府は銀行をどう改革したか
     4 金本位制停止からドルの切り下げまで
    第4章 ニューディールの景気政策
     1 ローズ

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    2011年06月20日
  • 世界大恐慌 1929年に何がおこったか

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    神保町の古本屋で偶然見つけた本。日経平均が最高値を記録したこともあり、1929年に起きた大恐慌を知りたいと思い読んでみました。

    大恐慌が始まったのは1929年10月24日。この日からニューヨーク株式市場は暴落を続け、株価は7分の1に下落しました。
    本書は世界を巻き込んだ大恐慌を、当時の新聞記事や証言から、経済破綻と様々な経済政策をいきいきとわかりやすく描写しています。

    この機会に本書に記述されている大恐慌のメカニズムをまとめてみました。

    ○第一次大戦ショックによる金本位制の機能不全

    第一次大戦によって、ヨーロッパ、とくにイギリスの経済力の低下と、それに代わるアメリカ合衆国の台頭が、資本

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    2024年03月30日
  • 世界大恐慌 1929年に何がおこったか

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    1929年に発生した未曾有の大恐慌を庶民の目線から捉え、再現した作品。取っつきにくいテーマであるが、難解な専門用語や数式を用いることなく、かつ忠実に当時の経済状況・政策を解説している。

    世界大恐慌が発生した基となるのは「第一次世界大戦が主要大国間の力関係を変えてしまった」こと。イギリスの経済力の低下とそれに関わるアメリカ合衆国の台頭が、資本主義システム全体を不安定にしたなかで、世界の農業問題が深刻化し、アメリカの内需が限界を迎えつつあった1920年代末に大恐慌は発生した。

    本書は大変分かりやすく記されてるが、分からない部分もあった。特に第3章市場崩壊のメカニズムは、知識不足からかなり流し読

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    2020年11月13日
  • 世界大恐慌 1929年に何がおこったか

    Posted by ブクログ

    世界大恐慌に至るまでとその政策的な対応への分析、そして当時の人々の様子がうかがえる内容。また当時のケインジアン的な政策をマネタリスト的な視点で改めて分析している部分も非常に興味深い。
    またリーマンショックから継続的に採られている各国の経済政策はこの内容に書かれているような1929年の世界大恐慌で起きた反省点を踏まえた対処を行っていると認識できる。

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    2012年08月23日

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