作品一覧

  • シュメール神話集成
    3.6
    1巻1,155円 (税込)
    世界四大文明のひとつであるメソポタミア文明。この「肥沃な三日月地帯」に栄えた文明の基礎を築いたのが、チグリス・ユーフラテス川の下流域に生活していたシュメール人であった。彼らは独特の楔形文字を使って粘土板に神話や叙事詩を刻み、その世界観は後世の周辺地域に絶大な影響を与えたと言われる。旧約聖書の「ノアの方舟」へと継承された「洪水伝説」のほか、「イナンナの冥界下り」「ウルの滅亡哀歌」など、神話を中心に16の文書を精選。他では読むことのできない重要な原典に、充実の注・解説を付したアンソロジー。
  • エジプト神話集成
    3.5
    1巻1,815円 (税込)
    古代エジプトは紀元前3000年頃に統一王朝が誕生したと言われる。ファラオ(王)たちが永遠の命を求め、神々への賛辞を謳う一方で、庶民のある者は労働の苦労や恋心を歌にし、またある者は官吏になることを目指してさまざまな教訓を学んだ。ピラミッドに刻まれた碑文やパピルスは、太古の言葉を今に伝える重要な資料である。本書は「ホルスとセトの争い」、「メンフィスの神学」など有名な神話に加え、「ピラミッド・テキスト」、神々への讃歌、処世訓などを原典から直接訳出して収録。後世の神話や文学にも絶大な影響を及ぼした作品がここに蘇る。
  • シュメール神話集成

    Posted by ブクログ

    古代オリエント学者 杉勇氏、尾崎亨氏によるシュメール神話の翻訳アンソロジー。「洪水伝説」や「イナンナの冥界下り」など有名な作品をはじめとして16の神話や諺・格言集まで収録されています。学術的な翻訳のため物語として楽しむには少し難解だと思います。また、独特の繰り返しも多く、やはり歌や朗読など音として聴くものなんだと思います。格言や諺では時代が移り変わっても人間の本質はあまり変わってないなと感じるところも。せっかくなので旧約聖書やギルガメシュ叙事詩などと比べて読むのが楽しいと思います。

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    2023年11月25日
  • シュメール神話集成

    Posted by ブクログ

    シュメール神話のみを扱った書籍。古代の文章ということもあり文字の欠損が多くて読みにくいが、シュメールについて知りたいのであればオススメです。
    価値観がぶっ飛んでいて不謹慎な描写も多いですが、そこが面白いです。
    シュメールの格言と諺の紹介があり、こちらは現代と通じることがあるので、現代人はシュメール人と同じ悩みを抱えているのも面白いです。

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    2023年06月03日
  • エジプト神話集成

    Posted by ブクログ

    この本、「神話集成」となってはいるけれど、古代エジプトから残されてきた文章が幅広く集められている。
    古代エジプト人がどんなことを考えていたかわかり、とても面白い。

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    2018年11月04日
  • シュメール神話集成

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     おそらく最新の日本語訳であろうシュメール神話集。手っ取り早くシュメール神話を読みたい人にはかなりオススメ。神話だけではなく讃歌なども収録されている。
     文章は叙事詩の翻訳ともあり、頭に入ってきにくい部分もあるが、滑らかな文章にするための修正が()付きで施されているので、なかなか理解できないというほどではない。
     解説が短くとも詳しく物語やその背景について語っているので参考になる。

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    2016年10月31日
  • エジプト神話集成

    Posted by ブクログ

    神話というタイトルがついてはいる大ボリュームの文庫ではあるが、神話らしい神話は少ないというか、一つしかない。その他は教訓集、神への賛美の言葉が延々並んでいるもの、行政文書的なものなどが多い。特に教訓集は「上司より先に座るな」「上司に招かれたら食事では飲み食いは最小限にしろ」など、書記が出世の花道の官僚国家らしい言葉が並んでいてマナー講座みたいだった。そうした教訓集などはエジプトの読み書きの学校のテキストになったために大量に書き写されて現代に出土・復元できたということらしいのだが、この内容が4000~3000年前に書かれているという事実に驚く。
    「かれらは死んでしまい、名は忘れ去られてしまっても

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    2023年10月17日

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