作品一覧

  • 第二のデモクラテス 戦争の正当原因についての対話
    3.5
    インディオの擁護者ラス・カサス最大の論敵が披瀝する,征服戦争是認論の精髄.布教への途を掃ききよめ,〈文明〉を持ちこむための征服戦争は是認さるべしとの彼の主張を支えたのは,インディオを憎悪・蔑視する同時代の新世界植民者の眼差しであり,先天的奴隷の存在を認めるアリストテレスの理論であった.果たして,征服戦争は是か非か?

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  • インディアスの破壊についての簡潔な報告
    3.8
    1巻924円 (税込)
    キリスト教化と文明化の名の下に新世界へ馬を駆って乗込んだスペイン人征服者たちによる搾取とインディオ殺戮が日常化している植民地の実態を暴露し、告発した書。1552年に印刷に付されたこの「報告」は、刊行直後から十九世紀末まで、スペインと敵対する諸外国により反スペイン宣伝の格好の道具として使われ続けた。改訳決定版。

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  • インディアスの破壊についての簡潔な報告

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    これがキリスト教の本質。異民族は人として扱わない。イエスの思想とどれだけ乖離していることか。そして現在も本質は同一であり、末端の信徒はお気の毒としか言いようが無い。

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    2013年11月26日
  • インディアスの破壊についての簡潔な報告

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    インディアスの人々は悪意や二心を持たない。きわめて恭順で忠実な民。謙虚で辛抱強く温厚でおとなしく、争いや騒動を好まない。口論したり、不満を抱いたりすることもなく、怨みや憎しみ、復讐する気持ちを抱くこともない。インディアスの人々は身体が細くて華奢で、ひ弱なため、重労働に耐えられず、病気に罹るとたちまちに死んでしまう。キリスト教徒(スペイン人)はそうしたインディアスの人々を男女・子ども合わせて1200万以上、残虐非道な形で殺害した。インディアスの人々の方からキリスト教徒に害を加えたことは一度もなかった。インディアスの人々に神の存在を知らせ、キリスト教に導く絶好の機会だったのに、彼らから救いの光を奪

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    2023年04月30日
  • インディアスの破壊についての簡潔な報告

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    人はケダモノ同様の「獣性」を内在しているということを嫌というほど見せられた。。

    生命は「永遠」であることと、宇宙に「法」があることを信じたい。

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    2023年03月12日
  • インディアスの破壊についての簡潔な報告

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    酷すぎる話で、これにより中南米は無茶苦茶にされ、その影響は今に及んでいると理解すべきだと思う。
    それでもこういう話は例えば日本の安土桃山の末期にもあっただろう。
    つまり、罪を犯した人間の子孫は、いつまでもその責を負わざるを得ないのだと。何で、いつまで私達が対応しないといけないのか?という疑問ももっともなようで、でもやはりそれに値する重罪を犯したんだ、ご先祖さまたちは。過去からの恩恵も罪も背負ってこその現在なんだと。

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    2020年09月14日
  • 第二のデモクラテス 戦争の正当原因についての対話

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    「生まれながらにして他人に服従しなければならないような人々は、もし他人の支配を拒否すれば、ほかに方法がない場合、武力で支配されるというものです。博識この上ない哲学者たちの見解によれば、その種の戦争も正当なのです。」(pp.103)

     15世紀当時、スペインは新大陸(中南米)の征服事業をすすめていた。新大陸の先住民(インディオ)たちは、戦争で敗れ、財産は奪われ、奴隷として酷使され、次々と死んでいった。 「非人道的だ」とラス・カサスなどから非難の声があがる中、「スペインの征服事業はキリスト教的に何の非もない」との結論を唱えたのが本著。
     結論ありきで、自分に都合の良い言説(または既往文献の都合の

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    2020年05月05日

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