宇佐美まことの作品一覧
「宇佐美まこと」の「逆転のバラッド」「羊は安らかに草を食み」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「宇佐美まこと」の「逆転のバラッド」「羊は安らかに草を食み」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
一瞬で読み切ってしまった…
凄惨な戦中戦後のストーリーと、
裏腹に進む3人の女性の国内旅。
そのコントラストも相まって、感情は何度も揺れ惑い、読後には爽快感を得る、なんとも不思議な感動を覚える作品だった。
益江と佳代の壮絶な人生を紐解くカギが現れるたびに、どんどん作中にのめり込まれていった。
一人一人が慈悲のある優しく人想いなキャラクターで、
対する戦後満州の人間の尊厳のなさとか、
感情も意志も何もかも削ぎ落とされていく劣悪環境下の人間の生き様や死に様とか、
リアリティに溢れながらも、どこか優しく温かい風がずっと流れている感じ。
きっと実際にもまあちゃんとカヨちゃんのような、共に地獄的な
Posted by ブクログ
読みごたえのある本だった。
ずっしり。
祖母から聞いた話と重なるところもあって戦争の惨さを思い知った。
3人のおばあちゃんの旅行がしまいには殺人未遂までに行くとは思わなかったから最後はびっくりした。笑「そうするしかなかった」から人を殺す、人の死が日常、生きるために、という当時の状況からその過酷さを聞いただけの現代のおばあちゃん達が殺人未遂を犯すところにたどり着く結末が個人的にはうーんというところはある。崖に一晩吊されて白髪になって記憶喪失、という設定にもそんな都合のいい話ないやろ!とツッコミつつ笑
けど、メインはそこじゃないし、俳句に準えて戦時の大変な状況が描写されてるのには引き込まれた。
Posted by ブクログ
最初から辛い部分が多く、ゆっくり休み休み読んだ。ぼんやりと、スマホのある時代と、ない時代の話が描かれているのかな?と思いながら。
後半になると、なるほどこんな風に繋がるのかと驚き、ドンドン引き込まれて、もう休んだりできず読み終えた。
たくさん心に残る箇所がありました。
一番グッときたのは、
児相にある高校生が自分から保護を願い出てきた。父親からの暴力から。しかし、保護所の居心地が悪く出たいと騒いでいた。松本悠一は言う「君はまだ甘い。ここで扱う虐待はそんなもんじゃない」「まだ足りない。君がやったことといえば、ここに逃げ込むことだけだ」「戦える者は戦わなければならない。他人任せにせず、自分の人生