作品一覧

  • この季節が嘘だとしても
    3.5
    1巻880円 (税込)
    芝居でいい筈なのに。 想いよ、現れないで。 京都の路地の奥。 古びた町家の店で。 「嘘」の名を借りて、その男に近づく。 この手で、殺すために。 文庫書下ろしミステリー 大丈夫、絵里ちゃん、仇は必ず取るから。 私刑を誓い、その男に近づく大学生の紗夜。 京都をめぐる季節の流れのなかで、やがて 彼女の胸の底から、何かが噴き上がり、こぼれ落ちていく。 笑わなくては。懐に入り込まなければ。 大学生の紗夜は、京都の三十三間堂に程近い路地奥の店『中国茶 龍王』に嘘の名を借りて通う。 同じ日に生まれ、同じ日に死んだ母達を持ち、姉妹同然に育った絵里ちゃんを、あの男が奪った。 だから、紗夜は復讐を遂げるのだ。 芳しい香り漂う新感覚ミステリー。 〈文庫書下ろし〉
  • 真夜中のすべての光 上
    3.0
    1~2巻825円 (税込)
    ――涙が出ました―― 騙されたと思って 72ページまで読んでください。 講談社NOVEL DAYSリデビュー小説賞 受賞作 ☆☆☆ 泣いたのは、一度だけだった。 最愛の妻・皐月を27歳で失った彰は無感動な日々のなか、 仮想都市プロジェクト『パンドラ』に惹かれて参加する。 都市の奇妙な人々から、妻との思い出に向き合うきっかけをもらった彰は、 やがて『パンドラ』を巡る巨大な疑惑に巻き込まれていく――。 愛する人を失っても、もう一度立ち上がる力をあなたに。 選考委員を涙させた圧巻のリデビュー作。
  • 世界の端から、歩き出す
    4.0
    1巻770円 (税込)
    就職も決まった短大二回生の秋、篠崎千晴のもとに叔母から奇妙な依頼が舞い込んだ。ずっと存在を知らされていなかった「叔父」に届けものをしてほしい、というものだった。戸惑いながらも、千晴はある箱を持って彼を訪ねるが、その中身は――。出逢いが出逢いを呼び、人との縁が人生を確かなものにしてゆく。孤独な半生を送ってきた千晴が最後に見つけた場所とは……。京都の街が舞台の、涙が頬を伝い、胸が熱くなる再生の物語。
  • 雨音は、過去からの手紙
    -
    1巻693円 (税込)
    雨降る洋館に届く手紙が、きっと、明日への希望をくれる―。ふたりの女性が紡ぐ、美しい物語。 子供向けのセミオーダーアイテムをつくる仕事をしている季衣子。彼女が作る品は一つとして同じものはなく、子供受けもよく人気があった。しかし、自宅の近所での工事の騒音で、仕事ができなくなってしまう。 途方にくれていると、看護師の友人からリハビリで長期転院する女性が家の管理人を探しているという話を聞いた。そこで仕事をさせてもらうことと引き換えに、季衣子は管理人を引き受ける。さっそく向かうと、そこは湖畔に立つ素敵な洋館だった。が、そこには、かつて幼い季衣子が今の仕事を選ぶきっかけとなった憧れの品――古いオブジェ『夜を測る鐘』があった。なぜここに?と疑問を持つ季衣子に、婦人は自分の過去を語り……。 雨降る洋館に届く手紙とは。 ふたりの女性が紡ぐ、明日に向けて背中を押してくれる美しい物語。
  • この季節が嘘だとしても

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    切なかったー。
    紗夜の絵里を思うあまりのまっすぐな気持ちと、仇討ちをしようと思ってる相手への好意に気持ちがちぢれてくのが切なかった。
    キシくんの境遇が辛すぎる。
    龍王さんのような人に出会えて本当によかった。
    実はキシくんは人違いで、龍王さんが絵里の相手だったら最悪だなと思ったけど、そんなことははく一安心だった。
    希望の持てるラストで良かった。
    早見は本当にクズで、私でも殺してやりたいと思うほどのやつたった。

    0
    2022年11月30日
  • 世界の端から、歩き出す

    Posted by ブクログ

    なんだかラノベかと読み始めたら、思っていた以上に素敵な小説で気に入ってしまった。
    就職の決まった短大二年生の女性が、存在を知らなかったおじさんに届け物をすることになる。
    そしてその不思議なおじさんとの縁を中心に展開するストーリーは、何気ない日常の中でキラキラと輝く。
    どんな本でも読んでみるものだと思う。

    0
    2018年11月20日
  • この季節が嘘だとしても

    Posted by ブクログ

    タイトルや表紙、帯の文言だけで気になり購入。

    文体は今風で読みやすく、その中でも京都の情景が鮮やかに描写されているのが印象的。
    真相が全てわかったときはすっきりすると共にとてつもなく切なくなりました。

    0
    2023年04月27日
  • 真夜中のすべての光 上

    Posted by ブクログ

    なかなか仮想空間の話が進まず、喪失感どっぷりの現実と二人の思い出話ばかりで閉口したが、だんだん面白くなってきた。下巻に期待。

    0
    2020年11月06日
  • 真夜中のすべての光 上

    Posted by ブクログ

    最初は仮想空間や人工人格など非日常な言葉で読みづらかったけど、読むに従って人の心の動きや揺らぎが描かれていてよかった。

    0
    2020年05月24日

新規会員限定 70%OFFクーポンプレゼント!