作品一覧

  • 禅と日本文化 新訳完全版
    4.0
    1巻1,540円 (税込)
    和歌、水墨画、俳句、茶道、武士道など、禅は日本文化に深く浸透し、日本人に影響を与えている。欧米に禅の教えを広め、大きな影響力をもった大拙の代表作。その全体像をはじめて日本語訳した完全版。
  • 考える親鸞―「私は間違っている」から始まる思想―(新潮選書)
    3.0
    右翼から左翼、文学者や哲学者まで、近代以降の論客がその魅力や影響を語り続けてきた国民的高僧・親鸞。「懺悔の達人」「反権力の象徴」「宗教の解体者」など、それぞれの親鸞論を読み解き、「絶対他力」「自然法爾」といった思想の核心に迫る。日本人の“知的源泉”に親鸞あり――。気鋭の研究者による、親鸞論の決定版!
  • 科学化する仏教 瞑想と心身の近現代
    4.0
    1巻1,870円 (税込)
    近現代の仏教は、つねに最先端の科学と接点をもち、自らの可能性を問い直し続けてきた。宗教体験の心理学、禅や祈祷の科学的解明、さらには催眠術、念写、透視の研究まで。ときに対立し、ときに補い合う仏教と科学の歴史から、日本近代のいかなる姿が浮かび上がるのか。ニューサイエンス、オウム真理教事件、そしてマインドフルネスの世界的流行へ――。対立と共存のダイナミズムに貫かれた百年史を、気鋭の近代仏教研究者が描き出す。
  • 仏像と日本人 宗教と美の近現代
    3.7
    仏像鑑賞が始まったのは、実は近代以降である。明治初期に吹き荒れた廃仏毀釈の嵐、すべてに軍が優先された戦時下、レジャーに沸く高度経済成長期から、“仏像ブーム”の現代まで、人々はさまざまな思いで仏像と向き合ってきた。本書では、岡倉天心、和辻哲郎、土門拳、白洲正子、みうらじゅんなど各時代の、“知識人”を通して、日本人の感性の変化をたどる。劇的に変わった日本の宗教と美のあり方が明らかに。
  • 宗教と資本主義・国家 激動する世界と宗教
    3.0
    1~3巻1,760~1,870円 (税込)
    世界最大の問題に、知の巨人たちと俊英が挑む。 いま、私たちは渦の中にいる。 各国で起きるテロや、EUやアメリカ、日本でで生じる排外主義・外国人嫌悪(ゼノフォビア)、めまぐるしく変転する中東情勢など、 世界各地で民族・宗教といった、冷戦後には“古い”とされた問題が噴出している。 私たちの現実社会に影響を与えている「宗教」「思想」といかに向き合うかは、個々人が生き抜く上で避けては通れない時代になったのだ。 しかし、「宗教」を正面から扱うことを日本は避け続けている!  この状況を打破し、現代社会の様々な議論の根本を一望する、知の結晶!! 世界宗教の論理や各国の制度を探究し、 それぞれの「思想」の重要性を訴えている第一線の研究者・識者が、 「宗教と資本主義・国家」を巡り、意見を交わした。 第一線の識者・研究者が現在地を照らす!!
  • 入門 近代仏教思想
    4.0
    近代思想としての仏教は、西洋哲学との出会いの中から生まれた。仏教を哲学的な宗教として捉え直した井上円了や清沢満之の思想は、日本の独創的哲学の原点となり、やがて明治後期には青年たちの人生の指針たり得るような、教養としての仏教思想が一大ブームを迎える。『歎異抄』を典拠とした近角常観や暁烏敏、倉田百三らの仏教思想は、大正教養主義のうねりを経て、やがて昭和の戦火の中に突入していく──仏教が近現代人の思想に及ぼした、深く広い影響を解明する野心作。
  • 禅と日本文化 新訳完全版

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    何かでの紹介を踏まえて読書
    さすがの本で非常に奥深くて面白い。一度読んだだけでは全然理解しきれないが。
    近代の本で読みやすいのも良い。

    メモ
    ・禅は中国人の心がインド人の思想に触れた後に生み出したものの一つ
    ・詫びの真の意味は貧poverty。時代の流行に乗る人々の一員にはならないということ
    ・不完全の美。古めかしさや原始的な粗野さを伴う時、さびがかすかに見えてくる。ある芸術の対象が歴史的な時代感を表面的にでも示していれば、そこにはさびがある。
    ・さびの文字通りの意味は寂しさや孤独だが、ある茶人は次のとおり表現している。見渡せば花も紅葉もなかりけり浦の苫屋の秋の夕暮れ
    ・禅と武士の人生の間に

    0
    2024年02月23日
  • 仏像と日本人 宗教と美の近現代

    Posted by ブクログ

    著者もあとがきで述べているが、たしかに現在数多くある仏像の本のなかで、このように日本人と仏像の関係をテーマにしたものはわたしは読んだことがなかった。
    とても興味深く、また読みやすい本でした。

    仏像を取り巻く歴史や環境、人々の思いはさまざまに変わっていくのに、仏像は変わることなくそこにあり続け、受け止めてくれる…そんなところもたくさんの人を惹きつける魅力のひとつなんでしょうね。


    (ひとつだけツッコミを入れるなら、坂口安吾の写真w なぜその写真使った…)

    0
    2019年02月19日
  • 禅と日本文化 新訳完全版

    購入済み

    我々も忘れている禅を巡る文化

    今の時代の我々にとって特に気づかされることが多いのは、武士と剣術の章。かの国々で現在進行中の争いを我々が思いやるとき、ここで語られている考え方が新たな視点を提示しているような気はする。同時にこうした文化を持つ日本文化と、かの国々の文化との際立った違いを浮き彫りにもする。少々不思議に思うのは、我々でさえすっかり忘れているが、大切で有効なこうした考え方や思考を欧米の人たちはどのように読んで、意味を汲み取っているのであろうか?

    #タメになる #深い

    0
    2024年02月14日
  • 科学化する仏教 瞑想と心身の近現代

    Posted by ブクログ

    仏教と近代科学がどのように交わってきたか、現代のマインドフルネスブームの背景にあるものは何か、といっことを近現代史を辿りながら解説。明治期からの心理学や催眠術、密教と科学の交渉、さらに禅の科学の発展、そしてニューサイエンスの中の仏教、オウム真理教のテロ事件。

    0
    2022年09月26日
  • 宗教と生命 激動する世界と宗教

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    第一巻は未読なのですが読後感から言うと第二巻の方が面白かったですね。

    この巻はテーマに突っ込み切れていないというか議論が深まらないまま時間切れになった感じがありました。
    ただ、考えるきっかけとしては論者の方々がみんなバラバラの意見というか立ち位置なので(バラバラ過ぎる?)いろんな角度から読者もまた考えることが出来るきっかけにはできるかと思います。

    この先の議論を知りたいですよね。たぶんこれを読まれた方はみなさんそう思うのではないでしょうか。

    しかしこの巻も池上さんのまとめ力(わかりやすい解説)と松岡さんの切れ味が半端ない印象でした。でも一番インパクトあったのは佐藤さんが「キリストはやって

    0
    2019年01月18日

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