山崎雅弘の作品一覧
「山崎雅弘」の「アイヒマンと日本人」「5つの戦争から読みとく日本近現代史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「山崎雅弘」の「アイヒマンと日本人」「5つの戦争から読みとく日本近現代史」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
(2022/1/8)
2020年、まだコロナ第2波くらい、オリンピック延期、という段階で書かれたアンソロジー。
日本の知性が集結している。多くの方が参加している。
読み始めたとき、それぞれのお名前の横に簡単な肩書しか書かれておらず、
もう少し人物紹介すればいいのに、、、と思ったのだが、巻末にまとめて紹介されていた。
この本は中高生向きなので、それぞれの著者を知らない可能性が高く、人物紹介が長いとかえって予断を持って読み始めてしまうので、避けたのかな、と推察。
私は彼らの著作を結構読んでいるので、背景を知って読むとより立体的に読めた気がする。
一つ一つのコラムにコメントをするのは野暮
Posted by ブクログ
「ポーランドの歴史を知らずして第二次世界大戦を語るべからず」って本当のことです。私たち日本人は第二次世界大戦の勃発については、太平洋戦争ばかりに目がいっていて、ヨーロッパで始まった大戦の経緯についてはあまり知らないのだと思います。ヒトラーというおかしなオッサンがいて、ユダヤ人を虐殺しまくるという異常さについて、あまりに異常なので思考停止してしまうのです。
でもよく考えるとなんでアウシュビッツってドイツではなくポーランドにあるの?ドイツ内のユダヤ人よりもポーランド内のユダヤ人が大量に殺されているのはなぜ?ヨーロッパ中のユダヤ人600万人が殺されたが、そのうち約半分はユダヤ系ポーランド人だった
Posted by ブクログ
第二次世界大戦下、アウシュヴィッツなどの殺害を目的とした強制収容所へのユダヤ人の大量移送という職務を通じて、国家間同士の戦争とは全く異なる次元で600万人もの特定の民族を殺戮したナチスの幹部アドルフ・アイヒマン。彼の生い立ちから死刑までを総ざらいし、最終章で、戦後彼が法廷で繰り返した「私は上司の命令に従っただけで」「組織の人間として他に選択の余地はなく」「したがって私に責任はない」という態度から、「アイヒマン的な思考」=「組織人の詭弁」を読み取り、それは少なくない日本人にとって共感を寄せやすい考え方ではないだろうか、という論考である。組織全体の目的が犯罪行為であれ、自分の直接の職務の範囲だけ切