作品一覧

  • インド洋 日本の気候を支配する謎の大海
    値引きあり
    3.7
    1巻770円 (税込)
    インド洋を抜きにして、地球を語ることはできない! 大陸移動から気候変動、生命の起源まで──。 世界第3位の巨海から、この惑星のダイナミズムが見えてくる! 海洋と大気と大陸が連動するおどろきのメカニズム! 日本に過酷な異常気象をもたらす、インド洋独自の大気海洋現象「ダイポールモード」とは何か? ソマリア海賊も怖じ気づく季節風「ヒッパロスの風」はなぜ生じる? 三つの海底山脈が交差する「ロドリゲス三重点」特有の生き物とは? 巨大火山と地震の巣をもつ「日本列島のふたご」が存在していた! 驚きと謎に満ちた「第三の大洋」の全貌を解き明かす。 ロングセラー『日本海 その深層で起こっていること』『太平洋 その深層で起こっていること』著者による、海洋科学ミステリー第3弾。 【もくじ】 第1章 インド洋とはどのような海か──二つの巨眼と一本槍をもつ特異なその「かたち」 第2章 「ロドリゲス三重点」を狙え!──インド洋初の熱水噴出口の発見 第3章 「ヒッパロスの風」を読む──大気と海洋のダイナミズム 第4章 インド洋に存在する「日本のふたご」──巨大地震と火山噴火 第5章 インド洋を彩るふしぎな生きものたち──磁石に吸いつく巻き貝からシーラカンスまで 第6章 「海のシルクロード」を科学する──その直下にひそむ謎の海底火山とは?
  • なぞとき 深海1万メートル 暗黒の「超深海」で起こっていること
    4.0
    1巻1,980円 (税込)
    人を寄せつけぬ「暗黒の世界」へ――いま、科学と冒険が交わる! 深海――光の届かない200メートル以深の海――は、古くから人類の知的好奇心を刺激してきた。海底にはどんな地形があるのか? そこではどんな生物がどんなふうに生きているのか? 海の深層で水はどのようにめぐっているのか? 人間の活動による海洋汚染はどこまでひろがっているのか? たくさんの謎がある。 海の調査技術や潜水船の進歩により、深さ6,000メートルを超える「超深海」の様子がおぼろげながら見えてきた。そこは意外にも多様で賑やかな世界だった! 超深海に挑む科学者・探検家のエピソードを交えながら、最新知見を解説する。あなたもきっと潜りたくなる! 【おもな内容】 第1章 海はどこまで深いのか?――深海・超深海への招待 第2章 世界最深点はどこか?――海底探査の歴史 第3章 この目で見たい!――究極の深みへ挑んだ英雄たち 第4章 ヒーロー現る――5大洋の最深点すべてをきわめた男 第5章 海を上下にかき混ぜる――深層大循環のしくみ 第6章 海底温泉とは何か?――熱水活動のしくみと生命の起源 第7章 海溝底では何が起こっているのか?――超深海科学の最前線 第8章 深海に生きる――奇妙な生物たちのスゴ技 第9章 深海で出会う――パートナーとわが家 第10章 深海を守れるか?――汚染・資源・絶滅危惧種
  • 日本海 その深層で起こっていること
    値引きあり
    4.0
    1~2巻770~946円 (税込)
    わずか8000年前まで"死の海"だった日本海。生命の宝庫へと変貌した背景には、最下層にひそむ、厚さ1000メートルにおよぶ「謎の水」の存在があった。この海特有の海水は、なぜ生まれたのか? そして、環境変化を先取りする「ミニ海洋」の異名をもつこの海に、いま生じつつある大きな異変とは? 「母なる海」の知られざる姿を解き明かす、海洋科学ミステリー。
  • 日本海 その深層で起こっていること

    Posted by ブクログ

     同じ著者の「太平洋」が面白かったので、「日本海」も読んでみた。やっぱり、わかりやすくて面白かった。
     この本が出る前に、著者は日本海の面白さ・重要さを2カ所の中学校の授業で説明したそうだ(あとがきに書いてある)。その授業をわかりやすいものにするために行われた準備が、この本の持つ、語りかけるような文章とわかりやすさにつながっていると感じる。

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    2023年01月16日
  • 太平洋 その深層で起こっていること

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    海水の動きから超深海まで、そして超深海微生物のPCBsで終わる。目まぐるしいが、それも含めて研究史から最新の話まで、大きく、深い。

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    2019年06月09日
  • 太平洋 その深層で起こっていること

    Posted by ブクログ

    読んでいてワクワクするような稀有な科学読み物。ほとんど一気読みでした。

    宇宙飛行士が550人を数える時代に1万メートル超の海溝底に到達したのは3人だけ。太平洋の平均深度は4188メートルもあり、最も深いマリアナ海溝にあるチャレンジャー海淵は1万920メートルもあります。
    著者の蒲生俊敬さんは研究船や潜水艦によるフィールド調査をこよなく愛し、乗船観測は1740日に及び深海潜水船での潜航経験を15回持つ海洋研究者。本書を読んでいると蒲生さんの海洋愛がひしひしと感じられます。
    「世界最大の広さを誇」る「太平洋を、三次元の視点で眺めながら、ぼく自身の調査経験や知識の及ぶかぎりにおいて、これは重要と思

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    2019年01月09日
  • 太平洋 その深層で起こっていること

    Posted by ブクログ

    太平洋について、その海洋を「柔らかい太平洋」とし、その海洋底以下のプレートを「堅い太平洋」として、太平洋地域全体をそれぞれの研究発展史も含めて網羅的に記載するというアイディアが中々面白い。著者の専門は、どちらかといえば海洋の方らしいが、プレートテクトニクスの面からも十分に記載しており、特に、現在ハワイにあるホットスポットの移動という話は新しい研究結果なのか、この種の本で初めて目にした。バチスカーフとかトリエステ号という言葉は、以前はもっと知られたもののようだった気がするが、最近はすっかり目にしなくなった。トリエステ号の浮力にガソリンが使われていたとか、初めて聞く話も多く、大変興味深く読むことが

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    2018年11月11日
  • 日本海 その深層で起こっていること

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

     太平洋や北海道民にとってのオホーツク海より地味な印象の日本海。
     しかしそこは地球の海の縮図ともいえるダイナミックな海。

     知的好奇心を刺激する、一級の科学読み物。

     日本海の特徴は風呂桶のような構造になっていること。3000mを超える深度があるにもかかわらず、周囲の海峡は深さ150m(対馬海峡)から10m(間宮海峡)程度しかない。その日本海の深層水を調べると驚くべき結果がでる。
     塩分濃度、温度、酸素濃度が2つの断層面は挟むものの一定に保たれていること。これは海水が十分に攪拌されていることを示す。ではどのようにその流れが起きるのか。
     ロシアから吹き降ろす冬季の北西季節風により対馬海峡

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    2016年05月14日

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