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4.31巻1,485円 (税込)クウェイト、カタル、バハレーン、UAE、オマーン。湾岸産油国は、驚くべき特徴に満ちている。莫大な石油収入によって、所得税はなし、教育費は無料。1人あたりのGDPが日本の2倍の国もある。一方で、「経済発展が民主化を促進する」という定説はあてはまらず、君主制が維持されたままだ。2009年のドバイ・ショックで、世界経済における影響の大きさを知らしめた「石油王が統治する金満国家」を詳細に分析する。
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Posted by ブクログ
対象を湾岸産油国(ペルシャ湾南岸5カ国)に絞って、また、主として政治体制(王朝君主制)と経済体制(石油収入と自国民プレミアム)にのみに焦点を当て、論述したもの。記述が正確で学術的。とても興味深く読めた。面白い1冊。参考となった記述を記す。
「最も早く石油が発見されたのはバーレーンで、1932年には生産が開始された。また、1938年にはクウェートでブルガン油田が発見されたが、二次大戦により生産は見送られた。湾岸産油国で本格的な石油生産が行われるようになったのは二次大戦後のことであり、1946年にクウェートにおいて、また1949年にはカタールにおいて石油生産が開始された。UAEの石油生産は196