作品一覧

  • 新訂 枕草子 上 現代語訳付き
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    1~2巻1,760円 (税込)
    清少納言は、卓越した文才で中宮定子サロンの様子や、自然のありよう、人間関係の機微を記録した。「春はあけぼの」ではじまる美文は千年の時を超え今も人々の感嘆を誘う。本書は最新の研究成果を反映した注釈の新訂版。陽明文庫本を底本として諸本による校訂を行った原文、ていねいな脚注・補注、本文に忠実な現代語訳に加え、鑑賞や『源氏物語』との関連にも言及する「評」を加えた。上巻には一段から一三八段をおさめる。
  • 紫式部と王朝文化のモノを読み解く 唐物と源氏物語
    3.0
    1巻1,298円 (税込)
    紫式部の生きた時代、陶磁器・ガラス・布・香料など、王朝生活を彩る舶来品は、高価で入手しにくく、入手できるかどうかは権力とのかかわりによって大きく左右された。「唐物」をキーワードに王朝文化の世界を読み解く。
  • 唐物の文化史 舶来品からみた日本
    4.0
    1巻1,012円 (税込)
    正倉院の宝物、艶やかな織物や毛皮、香料、楽器、書、薬、さらには茶や茶器、珍獣まで……。この国の文化は古来、異国からの舶来品、すなわち「唐物」を受け入れ吸収することで発展してきた。各時代のキーパーソンとの関係を軸に、唐物というモノを通じて日本文化の変遷を追う、野心的な試み。【カラー口絵8頁】

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  • 唐物の文化史 舶来品からみた日本

    Posted by ブクログ

    古代から近世までの日本史を、唐物=舶来の文物(唐もの~南蛮もの)を軸に通してみる。その模倣品もふくめて、なにが贈答され、なにが交換されたのか。物自体より、その稀少で権力的なシンボリズムの互酬関係が問題なのですね。 

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    2014年08月10日
  • 唐物の文化史 舶来品からみた日本

    Posted by ブクログ

    本書は唐物、すなわち古の輸入品を中心として歴史的背景などを記されたものであり、一般的な美術書や歴史書とは立ち位置が大きく異なります。

    日本の地政学的な優位性は大陸より文化的に劣りながらも朝貢へと繋がり、貴族文化に唐物が必須となっていきます。
    それがどのように使われ、なぜ重宝されたのか。好きだった人、嫌いだった人。そして茶の湯によって棗ひとつで城ひとつの価値を与えたその背景も見えてきます。

    歴史で「〜より伝来した」としか習わなかった物の背景を知る事がこんなに楽しいとは思いませんでした。
    多くの方にお勧めしたい良書です。

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    2014年08月07日
  • 唐物の文化史 舶来品からみた日本

    Posted by ブクログ

    文化交流、異文化憧憬、文化と政治のダイナミクスを存分に味わった。

    唐物の羅列はいささか面倒だが、唐物と日本の文化的通史は珍しいのではないか。

    戦国大名と茶の湯、最後の日本文化論のところは特に面白い。

    ・元冦の背景。一方的な攻撃ではない。
    ・鎖国という言葉は正確ではない。国家により貿易の管理。

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    2016年06月09日
  • 唐物の文化史 舶来品からみた日本

    Posted by ブクログ

    日本人の生活に、ここまで唐物が関わっていたことを知らなかったから面白かった。
    分かりやすく書かれていたから、ちょっと日本史をかじっただけな私でも無理なく読めてよかった。

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    2014年09月29日
  • 唐物の文化史 舶来品からみた日本

    Posted by ブクログ

    久々に面白い新書を読んだ。


    「唐物」と総称される外国からもたらされる品々を、日本人はどのように受け取り、利用していったのかということを概説している。著者の河添房江氏は、源氏物語の研究者であり、作中に登場する品々についての著作もある。題名が「唐物」なので、明治以降の舶来品についての言及はほとんどない。


    唐物に着目して歴史を語る、というのは面白い着眼点だけれど、かなり難しい試みだっただろうなぁと思う。


    本書では、唐物は聖武天皇の時代では、国家の管理下で輸入・分配されていたのが、次第に摂関家や平家などの権力者が仕入れるようになり、「文化材」としての性格から、「威信材」としての性格に変わっ

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    2014年05月01日

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