大柴健の作品一覧

続きが気になる！

好きな女の子が幽霊になって現れた！？
でも当の本人はまだ生きていて…？
これはファンタジーミステリーの分類ですね！

本当におわった、、、

諌山先生、、本当にお疲れさまでした。毎月おって本当に良かったです。
感想遅くなりましたが、毎月楽しませていただきました。ありがとうございました！！！！！

　５巻なので基本構造は割愛。
　軸足を青春恋愛要素に乗せたまま、ミステリ的推理展開も諦めずに盛り込むも、恋愛要素に推理要素は向かわせない危ういバランスの上を渡っている印象。
　感想サイトを幾つか読むと…恋愛模様が面白すぎ、画のタッチもかわいらしいため、そっち系を期待する読者がミステリ要素を塚も切れなくなっている感じも受ける。
　ただミステリありきの作品で、青春前面に舵を切ると崩壊してしまうので…。
　ミステリ前面でも良い気がしなくも無いけど、この絶妙な青春具合はミステリファンだけどとても気になりはする…。

　高校生である主人公の前に想いを寄せる女性が幽霊として現れ、この夏の内に彼女が誰かに殺される事を推理する。
　そしてその死を回避するために、検証を兼ねて色々行動しつつ、これから彼女を殺すであろう殺人犯を捜していく、タイムリープミステリ譚＋青春盛り増し。
　主人公は朴訥寄りな地味メンであるが、彼女は美人で明るいヒロイン格であり、人気があるから敵もいる。
　みんなに好かれるから拗らすヤツも少なからず(多分主人公も含まれる)。
　そんな中、彼女のストーカーに目星を付け…あたりから、謎のキーワード「ふくめん」を…

　ズバリ「夏のミステリ」なタイトルに惹かれ新刊で購入していたが、折角なので夏に読もうと積んでおくウチに何年も経ってしまった…。
　タイトル通り、主人公が恋い焦がれる女性が夏に死ぬ事が分ってしまい、それを阻止するために推理に推理を重ねていく、タイムミステリ譚。
　そして青春譚。
　特殊な設定の上に乗った推理物であるが、著者がミステリを失格把握されているようで、安心してミステリとして読める。
　いろいろ便利な設定に甘えず提示された情報を元に考えを巡らせる展開に好感。
　裏表紙の粗筋に幽霊の存在は書いてあるか。