作品一覧
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3.81巻1,320円 (税込)◆巡り合うはずのない“他人の日常”とのちょっと奇妙な出合い◆ 1週間の真ん中の水曜日は人々の日常であふれています。 全国1億2千万人の水曜日は実にさまざま。 そんな「水曜日の物語」を綴った手紙が 熊本県南部の海辺にある小さな町に届きました。 知らない誰かの「水曜日の物語」が流れ着き 知らない誰かの元へ旅立つ洋上の赤崎水曜日郵便局。 手紙を通じた一期一会。 ささやかな希望と奇跡をお届けします。 【赤崎水曜日郵便局について】 水俣エリアである熊本県津奈木(つなぎ)町は、水俣病の被害地域であったこともあり、芸術文化による地域再生に取り組んでいる。その一環で始まったのが赤崎水曜日郵便局。町内の小さな岬・赤崎の海の上の小学校(廃校)に設置された小さなポスト。そこに全国から無作為に「水曜日の出来事」を書いた手紙が届き、それを別の参加者に転送する「片道書簡」形式。内容は家族や仕事のこと、恋愛、友達のこと、そして病や災害のこと......。「人」との交錯だけでなく、動物やモノとの出合いや別れなど、ごくごくささやかで日常的、しかし劇的な出来事が綴られており、手紙の交換を通じて人と人をつないでいく。これまで5000通以上の「水曜日の物語」が集まり、テレビやネットなどで全国的に大きな反響を呼んでいる。
ユーザーレビュー
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Posted by ブクログ
自分の何気ない水曜日の事を手紙にして、この赤崎水曜日郵便局宛に出すと、他の誰かの何気ない水曜日が書かれた手紙が自分に届くという、ワクワクするプロジェクト。
随分前に読み終えていたのですが、私も実際手紙を出してみたので、手紙が返ってきてからレビューを書こうと思っていました。
そして、手紙を出して3ヶ月以上経って、すっかり忘れていた先日、やっと誰かの水曜日がうちにも届きました。
なんというか、ほんとになんてことないのに、なんでこんなに心がぎゅーっとなるんでしょう。
みんな、こういう日常を積み重ねて、いいことも嫌なことも乗り越えたりやり過ごしたりしつつ、他の誰でもない自分を生きていくんだよなぁと、胸 -
Posted by ブクログ
『「他人の日常」はこんなにもささやかで、こんなにも劇的』
こちらは2013年6月~2016年3月「赤崎水曜日郵便局」に実際に届いた手紙。全国各地から届く「水曜日の物語」。
この企画をもとにして生まれた森沢明夫著「水曜日の手紙」を読んで手に取った1冊。
毎日少しずつ読み進めていました。
8歳~91歳までが綴った数々の手紙のほんの一部。
見開き右ページに直筆の手紙コピー。そして左側に読みやすく印字された本文。
日本のどこかで自分と似たような思いをしてる人がいて、全然違う環境で暮らしている人もいて、数えきれないほどの他人の日常がある。
正直、何の関係もない誰かのなんてことない手紙がこんなに心にじ