作品一覧

  • 一九八四年[新訳版]

    Posted by ブクログ

    これまでそうされてきたように、これから先もずっと事あるごとに引き合いに出されるであろう名作。第二部でかなりがっつり恋愛物語をやってるのが意外だったが、たしかに人間性が失われる社会に反旗を翻す契機があるとしたら、それは確かに恋人との世界の中なのだろう。そして核心をついていくのは第三部。個人的には「権力のための権力なのだ」という言葉が印象的だった。人間性を削ぎ落としていくことで”全体”は幸福へ向かう。全体のための個人ではなく、全体のための全体。人間が社会的動物である以上避けられない末路なのかもしれない

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    2024年05月23日
  • 一九八四年[新訳版]

    Posted by ブクログ

    うん、最悪の読後感ですね(褒め言葉)
    監視が隅々にまで行き届く社会に疑問を抱く主人公が、美女と恋に落ち、反政府活動に惹かれる…とここまでは定型的なのですが…
    終盤共感できる主人公の発言が尽く論破されたり、美女と再開したのにあんな事になるとは…
    読んでいて恐怖、屈辱、吐き気にも似た胸に広がる黒い粘ついた感覚
    ある意味読者にここまで思わせるのは…流石ジョージ・オーウェルの最高傑作だな、と
    そして監視が行き届き、歴史が改ざんされ、矛盾が政府によって認められるこのオセアニアの世界が未来に訪れないとは全く言えない
    寧ろ、インターネットの登場などの技術の進歩によって現実可能な未来の一つにカウントされてしま

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    2024年05月21日
  • 一九八四年[新訳版]

    Posted by ブクログ

    長いので何日もかかったけど、長い分だけディストピアの世界にどっぷり浸かった。

    人々はテレスクリーンと呼ばれる装置で、生活や思想を24時間監視されている。家族でさえもお互いを監視していて安らげる空間はない。
    思想までも奪われる自由のない世界に息が詰まりそうになる。
    もしこんな国に生まれたら、生まれてきた意味はあるんだろうかと考えてしまった。
    実際にこれと似たような国があると思うと、急に現実味を帯びて怖くなる。

    洗脳されていく心情の過程が詳細に描かれている。心理学が好きなので、人はどうやって洗脳されていくんだろうという事に興味があった。

    「101号室」で行われる最も怖い拷問は、肉体的なもので

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    2024年05月17日
  • 一九八四年[新訳版]

    Posted by ブクログ

    監視社会という世界に抗うことができるのか。
    人間らしさとは?
    そんなことを問いかける名作。
    この時代に現代を予兆するこの世界観を作り出す筆者の先見

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    2024年04月10日
  • 一九八四年[新訳版]

    Posted by ブクログ

    1984年を遙かに過ぎた現代でも全く色褪せない。
    むしろ、情報化社会の現代でこそ気付ける示唆に満ちている。

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    2024年04月02日

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