シャーリイ・ジャクスンの作品一覧
「シャーリイ・ジャクスン」の「なんでもない一日 シャーリイ・ジャクスン短編集」「処刑人」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「シャーリイ・ジャクスン」の「なんでもない一日 シャーリイ・ジャクスン短編集」「処刑人」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
――メリキャット、お茶でもいかがとコニー姉さん
――とんでもない、毒入りでしょうとメリキャット
面白かった〜!
無垢で夢見がちな少女の視点で語られるミステリー。メリキャットの一人称だからファンタジックな比喩が多くそれが物語全体を優しい印象にしてる。読む不穏というか、読む不安というか。でも一定の不安感がある人には共感ベースで効きそうなので読む処方箋かもしれない。
街の人々の容赦ない悪意、差別、チャールズの嘲笑や冷めた視線。それらに姉妹とおじさんが晒される描写は身がすくむほど怖いのに、メリキャットは自分の幻想の方を強く信じてるし、火事の後も彼女たちの「幸福」は続く。誰にも脅かされない。
最大の謎
Posted by ブクログ
この小さい狭い世界で静かに暮らしている家族を私は嫌いにはなれない。
人々が生きているはずなのに、メリキャットの目を通すと陰気な死んだ村に見える。実際は違うのかもしれないけれど、彼女の目に映るものがこの本の全てだから疑いたくない。
18歳なのになんだか幼いメリキャットは、コンスタンス以外はみんな死んでしまえと思ったのかな。だとしたら生き残ったジュリアンおじさんもその中に入っており、しきりに「優しく」することを自分に強いていた理由も自ずと見えてくる。
空想の中に逃げ込んでいないと正気じゃいられないメリキャット、料理好きで綺麗好きのコンスタンス、夢の中に生きているジュリアン。この3人の奇妙にバランス