作品一覧

  • 宇宙検閲官仮説 「裸の特異点」は隠されるか
    値引きあり
    3.3
    1巻770円 (税込)
    すべての物理法則が破綻する「特異点」は、ふつうの宇宙であれば必ず発生する。物理学者にとってショッキングな この事実を証明したのが、ロジャー・ペンローズの「特異点定理」だった。 しかし彼は、一方ではこんな「仮説」も提唱したーー本当に厄介な「裸の特異点」は、宇宙検閲官がブラックホール で覆い隠してくれている、だからきっと大丈夫だ!  はたしてこの仮説は、定理となりうるのか、それとも願望にすぎないのか? 物理学の存亡をかけた検証が始まった! 2020年ノーベル物理学賞の対象となった「特異点定理」を一般書で初めて解説し、一般相対性理論はみずから破綻する「宿命」であることを示しながら、宇宙検閲官仮説が本当に成立するか否かをスリリングに検証! そこからは、宇宙創成の謎解きにつながる数々の最先端の理論も「副産物」として生まれてくる! 映画『インターステラー』に描かれたブラックホールと特異点のリアルな姿がここにあります。 (本書の内容) 第1章 一般相対性理論とは 第2章 アインシュタイン方程式の解 第3章 特異点定理 第4章 宇宙検閲官仮説 第5章 特異点定理と宇宙検閲官仮説の副産物
  • ブラックホール・膨張宇宙・重力波~一般相対性理論の100年と展開~
    4.1
    1巻891円 (税込)
    2015年は、アインシュタインが一般相対性理論を創り上げてから、ちょうど100年にあたる。一般相対性理論は20世紀の物理学を一変させたが、この理論が描く世界は、アインシュタイン自身の想像を超えるほど奇妙なものだった。本書では、一般相対性理論がどのように理解されてきたのかを俯瞰すると同時に、今日の3つの主流研究テーマを概観。現代物理学の知見は私たちに何をもたらすのか――。最新の研究成果を交えて探る。
  • ブラックホール・膨張宇宙・重力波~一般相対性理論の100年と展開~

    購入済み

    ブラックホール興味がある人に

    ブラックホール、宇宙の膨張、インフレーション、重力波について知りたい人にお勧めの本。大学で物理学専攻でなかった人向けの一般相対論と宇宙論の解説本はそれこそ星の数ほどあるが、ブラックホール、重力波の話題についてここまで丁寧に解説している本は珍しい。一冊だけ読むならこの本がお勧め。

    因みに重力を曲がった空間と最初に結びつけたのはアインシュタインではない。最初はイギリスの数学者クリフォードである。アインシュタインの功績は重力を曲がった時空と結びつけたこと。重力を曲がった時空と結びつけたことで一般相対論が生まれた。

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    2020年12月21日
  • ブラックホール・膨張宇宙・重力波~一般相対性理論の100年と展開~

    Posted by ブクログ

     あまり話題となっていないが、今年は一般相対性理論が発表されてから100年。それを機にこの100年で何がわかったか、あるいは何が分かっていないか(分からなくなったか)をブラックホール、膨張宇宙、重力波の3つの視点で振り返っている。本書の大半はブラックホールについて書かれている。これは著者の趣味とか、一般の興味というわけではなく、まずブラックホールから始まったからである。アインシュタイン方程式の解に存在する特異点。この特異点が数学的なものではなく実在しているものであることが分かるまで、そして分かってから何が起きたかを眺めていくと、これだけの分量になってしまうということである。そして膨張宇宙と重力

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    2015年10月24日
  • ブラックホール・膨張宇宙・重力波~一般相対性理論の100年と展開~

    Posted by ブクログ

    入門書よりは少しレベルが高い。一通りの基礎知識を持って読むと興味が一層増すと思う。重力について最先端の知識が得られる現時点で最高の本。重力波についてがエキサイティングだった。

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    2015年10月20日
  • 宇宙検閲官仮説 「裸の特異点」は隠されるか

    Posted by ブクログ

    正直、数式はいっこもわからないし、なんなら数式以外のところもわからないのだが、それでもおもしろい。アインシュタイン方程式(重力場方程式)は10次の微分方程式で、その厳密解を求めるというのはたいへんで、変数を少なくするためにいろんな簡略化をしながらいろんな人がその解を明らかにしていった歴史があって、それがブラックホールの予言とか、宇宙の構造についての理解とかにつながっていってという歴史だけを拾うだけでもなかなかよかった。ブラックホールに種類があって、アインシュタイン方程式のわずかひと月後に明らかにされたシュバルツシルトのやつは静止してるとか、カーの解のやつで宇宙のすべてのブラックホールがあらわさ

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    2024年04月13日
  • ブラックホール・膨張宇宙・重力波~一般相対性理論の100年と展開~

    Posted by ブクログ

    旬な本を読んでみました。
    この本が書かれたのが2015年9月、ということで、重力波が捉えられたまさに同じ月に書かれています。
    数年後には重力波検出のニュースが流れるかも…と書かれていますが、その数か月後になるとは…という感じですね。

    相対性理論の歴史的な話から始まって、
    そこから導かれる結論の一つとしてブラックホール、宇宙膨張、重力波が取り上げられています。
    難解な部分はやはりありますが、読みやすいとは思います。
    重力波天文学がまさに始まろうとしている今の時期に、読んでおくべき一冊ですね。

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    2016年03月13日

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