作品一覧

  • 戯作・誕生殺人事件
    NEW
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    1巻1,100円 (税込)
    東京から北関東へ移住した、ミステリ作家の牧薩次とキリコ夫妻。高齢出産を決意したキリコは、地元の中学生・美祢に住み込みで手伝いをしてもらうことに。やがて臨月間近の秋祭の日、キリコにボールペンで手書きされた生原稿が手渡される。担当の助産師の息子が書いた時代ミステリ作品らしい。それが、キリコたちに新たな事件をもたらすことになろうとは――。折しも薩次は北京に出張中、キリコは大きなお腹を抱え難事件に挑む。台風19号の来襲、そして陣痛、さらに牧家を狙う怪しい影……。〈ポテトとスーパー〉シリーズ最終巻。/解説=青崎有吾
  • 殺人小説大募集!!
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    1巻880円 (税込)
    エンタメ小説雑誌「小説TOKYO」編集長の畑は、盗作癖のある元文学青年。 同誌は廃刊が決まっているのに、突然新人賞の募集を行った。 男女ふたりの下読みアルバイトが選んだ10本の応募原稿から畑が入選作を決定するというのだが……。 著者が小説誌に単発で発表した短編を、奇想天外な手法で長編に再構成。 レジェンドの技巧が冴える傑作ユーモア・ミステリ!1986年に発表された作品、待望の初文庫化。
  • 本格・結婚殺人事件
    5.0
    1巻950円 (税込)
    何らかの賞を獲ったら恋人の可能キリコへ求婚すると、心に決めていたミステリ作家の牧薩次。文英社の「ざ・みすてり」大賞に、薩次の作品が選ばれたと、新宿ゴールデン街の行きつけのスナック『蟻巣』に連絡が入る。店の面々がお祭り騒ぎの中、当の薩次は嬉しいはずなのにどこか煮え切らない態度……。一方、選考委員の三人が、一人は北海道のホテルのコテージで殺害され、一人は箱根橿の木坂近くで事故に、一人は行方不明に、と次々と不幸に見舞われる。ミステリ新人賞の選考会をテーマに、薩次とキリコの結婚のエピソードを描いた、〈ポテトとスーパー〉シリーズ幻の長編。/解説=西日暮里佐保
  • 改訂・受験殺人事件
    5.0
    1巻880円 (税込)
    高校3年生になった牧薩次と可能キリコのふたり。学業にそれぞれのクラブでの活動にと、青春を謳歌していた。大学受験直前の秋、彼らが通う西郊高校きっての秀才が校舎の3階から校庭に飛び降りた、はずなのに……。その遺体が発見されたのは、事件発覚から4時間も経ってからだった! さらに、クリスマス・パーティー会場での第二の事件。ともに校歌に沿った亡くなり方だと、薩次は気づく。“受験戦争”という言葉が一世を風靡した時代、ふたつの見立て殺人の真相とは? 『仮題・中学殺人事件』『盗作・高校殺人事件』に続く、シリーズ第3弾。/解説=市川憂人
  • 二十面相 暁に死す
    3.0
    1巻770円 (税込)
    1946年、春。疎開していた少年探偵団の団員も少しずつ戻ってきたが、二十面相の暗躍はやむことがなかった。団員の羽柴くんの家には、明智探偵と小林少年の偽者まで現れたという。銀座の美術店、名古屋の映画館、私立学園の建築予定地と、神出鬼没の二十面相を、明智は追い詰めることができるのか? そして「小林少年の偽者」の正体は!? 辻真先版『怪人二十面相』第二弾!
  • 村でいちばんの首吊りの木
    3.0
    1巻737円 (税込)
    母から息子への痛切な願い。手紙に秘められた真相は!? 手首を切断された女の死体を名古屋の下宿に残して長男が失踪。 事件の第一発見者は、奥飛騨の寒村から長男を訪ねてきた母親だった。 息子の無実を訴える母と、大学受験を控えた次男との間で交わされる手紙が、やがて驚愕の真実を浮き彫りに……。 著者ベスト級の呼び声高い表題作ほか、騙りの技巧を凝らした中編三本を収録。極上の本格ミステリ集! 初文庫化を記念して、ミステリ作家・阿津川辰海氏とのロング対談を特別収録!
  • 盗作・高校殺人事件
    4.3
    1巻850円 (税込)
    新宿駅の九番線ホームで電車を待っていた牧薩次のうしろで鈍い爆音とともに売店から黒煙が上がった。パニック状態に陥った群衆は階段に殺到し、折り重なって転落した。死者9名、重軽傷者61名の大惨事であった。病院に担ぎ込まれた薩次は同室の若い被害者2人と意気投合し、その中の1人、三原恭助の実家、鬼鍬温泉に、退院後それぞれカップルで出かけることになった。だが、そこで密室殺人事件に巻き込まれる……! 『仮題・中学殺人事件』に引き続き、今度は「作者は 被害者です/作者は 犯人です/作者は 探偵です」と、作者が仕掛ける超ミステリ。ポテトとスーパーの名推理が冴える第2弾、ファン待望の新装版。/解説=はやみねかおる
  • 仮題・中学殺人事件
    4.0
    1巻770円 (税込)
    推理小説の歴史をひもとけば、『黄色い部屋の謎』や『アクロイド殺害事件』のように、犯人の意外性で売り出した名作があまた存在する。ところがこれまで、どんな物語にも不可欠な人物であるのに、かつてこれを犯人に仕立てた推理小説というのは、ただの一編もなかった。読者=犯人である。そのことに気づいた、推理作家たらんと志すかけだしのぼくは、犯人を読者に求めようとしたのだ。そう、この推理小説中に伏在する真犯人は、きみなんです!――推理小説の仕掛け人・辻真先の出発点となった名作登場。/解説=桂真佐喜
  • たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説
    3.7
    1巻990円 (税込)
    昭和24年、ミステリ作家を目指している風早勝利は、名古屋市内の新制高校3年生になった。学制改革による、たった1年だけの男女共学の高校生活。そんな中、顧問の勧めで勝利たち推理小説研究会は、映画研究会と合同で夏休み中の一泊旅行を計画する。顧問と男女生徒5名で湯谷温泉へ、中止となった修学旅行代わりの旅だった。そこで巻き込まれた密室殺人。さらにキティ台風が襲来する8月31日の夜に、学校隣の廃墟で首切り殺人にも巻き込まれる! 二つの不可解な事件に遭遇した少年少女たちは果たして……。戦後日本の混乱期と、青春の日々をみずみずしく描き出す――。各方面から絶賛を浴びた長編、待望の文庫化。/解説=杉江松恋
  • 赤い鳥、死んだ。
    3.0
    1巻836円 (税込)
    兄は“あいつ”に殺されたーー!? 幼き探偵コンビが真相に迫る! 北原白秋に憧れて童謡の創作に励み、「平成の白秋」と称される詩人・北里百男が急逝した。遺書が見つかり、警察は自殺と推定。だが、前途有望の彼がなぜ死を選ぶのか!? 独身の百男は、夫の暴行に苦しむ元隣人・早川兎弥子と恋に落ちていた。年の離れた弟で中学生の万介は、不倫と兄の死の関わりを疑い、兎弥子の娘で小6の瑠々と共に真相解明に乗り出すが……。 「掛け値なしに、辻真先ミステリーの最重要作の一つ」 小説家・阿津川辰海氏激賞の傑作長編!
  • 思い出列車が駆けぬけてゆく 鉄道ミステリ傑作選
    3.8
    1巻950円 (税込)
    「犯人は読者だ」で話題をさらった『仮題・中学殺人事件』から50年、ミステリ作家デビュー以来、本格もの、ユーモアものをはじめ、様々なスタイルの作品を提供し続けてきた辻真先。中でも、鉄道ミステリは、著者自身が長年の鉄道ファンであることも広く知られており、多くの読者に親しまれてきた。シリーズキャラクターである、トラベルライター・瓜生慎ものを筆頭に、自らも鉄道愛好家でもある、ミステリ評論家・戸田和光が選んだ珠玉の12編。すでに廃線となった路線、企画列車なども登場する、辻ファン、鉄道ミステリファン必携の一冊。/【目次】お座敷列車殺人号/夜行急行殺人号/ブルートレイン殺人号/α列車殺人号/郷愁列車殺人号/白い闇の駅/オホーツク心中/遠い日、遠いレール/終電車の囚人/鉄路が錆びてゆく/東京鐵道ホテル24号室/轢かれる/解題=戸田和光
  • 殺人の多い料理店
    3.0
    1巻770円 (税込)
    盛岡のレストランで宮沢賢治の童話朗読会が開かれた。取材に赴いた夕刊紙記者・可能克郎は奇妙な出来事に遭遇。台本に賢治作品の贋物が紛れ込んでいたのだ。参加者を震撼させた“贋作騒動”は未解決。ところが二か月後、参加者の一人・倉村が変死する。朗読会に出演したタレント三木七重と参加メンバーの関係に不審を覚えた克郎は調査を進めるが……。
  • 馬鹿みたいな話! 昭和36年のミステリ
    3.7
    1巻1,999円 (税込)
    昭和36年、中央放送協会(CHK)でプロデューサーとなった大杉日出夫の計らいで、ミュージカル仕立てのミステリドラマの脚本を手がけることになった駆け出しミステリ作家・風早勝利。四苦八苦しながら脚本を完成させ、ようやく迎えた本番。アクシデントを乗り切り、さあフィナーレという最中に主演女優が殺害された。現場は衆人環視下の生放送中のスタジオ。風早と那珂一兵が、不可能殺人の謎解きに挑む! 戦前の名古屋を活写した『深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説』、年末ミステリランキングを席巻した『たかが殺人じゃないか 昭和24年の推理小説』に続く、“昭和ミステリ”シリーズ第3弾。ミステリ作家デビュー作『仮題・中学殺人事件』から50周年&卒寿記念出版。
  • 江戸川乱歩の大推理
    -
    1巻462円 (税込)
    江戸川乱歩はなぜ、幻の作家の小説『仮面の恋』を封印したのか? 真相を探る作家志望の青年を、由布院温泉に訪れた編集者・服部健太郎。しかし青年は何者かに襲われ意識不明。謎の美少女が現われて、小説も紛失した。――昭和初期に起きたある殺人と、探偵乱歩の名推理。隠された暗号、男装の麗人……健太郎と妻の知香が謎を解く。耽美の世界が現代に甦った!
  • ルパン三世 小説版<新装版>
    3.5
    1巻935円 (税込)
    「おれ、ルパン。すこぶる出来のいい泥棒でね。ついぞ警察につかまったことがない」そんなルパンに挑戦状をたたきつけたのが、暗黒街の魔術師といわれる白乾児【パイカル】だ。彼の秘密のメモを入手した峰 不二子。ルパンを倒せばそれを返すと、白乾児をけしかけたのだ。ルパンは白乾児式火炎放射器の攻撃を、はたして切り抜けられるのか(第1話「ルパン死すべし」より)。他に「サスペンス・ゾーン」「魔女戦線」「集まれ奇人ども」「『ルパン伝』猛撮影中」を収録。2015年、モンキー・パンチ×おおすみ正秋×辻 真先の〈『ルパン三世』特別鼎談〉を初収録。
  • 夜明け前の殺人
    3.0
    1巻836円 (税込)
    舞台裏で渦巻く愛憎と野望。レジェンドの傑作、初文庫化! 島崎藤村の名作小説『夜明け前』が企業メセナ公演として舞台化された。ところが千秋楽のクライマックスで主演・浜島香苗が服毒死。警察は自殺と断定、捜査を打ち切ってしまう。 他殺の疑いを拭い去れず、弟の祐介は9年後、姉と同じ劇団に入団。事件当時メセナを担当した宇佐美の娘・笛子の協力を得て、かつての関係者を訪ねるが、またも悲劇が……。 初文庫化を記念し「文庫版のあとがき」を特別掲載!
  • 四国・坊っちゃん列車殺人号
    -
    1巻539円 (税込)
    ミステリ映画『四国・坊っちゃん列車殺人号』の関係者は、奇しくもかつて松山の中学時代、演劇部として「坊っちゃん」を演じた者ばかりだった。一行は現地松山へロケハンにおもむくが、はやくも、かつて赤シャツ役の海江田が、自動車事故に見せかけて殺されてしまう……。うらなり役のトラベルライター・瓜生慎は、またしても探偵役をやるはめになるのだった。
  • 魔球エース1
    完結
    5.0
    全2巻550円 (税込)
    「迷犬ルパン」シリーズ、「トラベル・ライター瓜生慎」シリーズなどの名作を生み出した小説家・辻 真先が原作を、「サイクル野郎」の荘司としおが作画を担当した名作野球漫画。 魔球たつまきという必殺技を持つ東田小学校野球チームのエース・渡 一太郎は、小学校分割により、長年バッテリーを組んでいた名捕手・等々力 元と別れてしまう。いくら魔球を投げられても、それを受け取れる捕手がいなくては魔球は投げられない。そこで、監督は新捕手を募集するが、応募してきたのは中途半端な人材ばかりだった。しかも、等々力との対抗試合の日程は近々に迫っていた。果たして、魔球を受け取れる捕手は現れるのか? 目次 第一章:魔球たつまき! 第二章:捕手をもとむ! 第三章:新チーム誕生! 第四章:魔球の連投! 第五章:肩のいたみが! 第六章:ぼくはまけないぞ! 同時収録漫画:「どんまいキャプテン」第一話 (原書:1977年6/25刊行)
  • 会津・リゾート列車殺人号
    -
    1巻550円 (税込)
    鬼怒川温泉から会津若松まで走るリゾート列車『幕末』号の試乗会で殺人事件が発生! 殺されたのは山口・萩の会社社長。殺したのは列車内で剣舞を演じていた福島・会津若松の女子高生。トラベルライターの瓜生慎は山口の映画ロケの取材先から、リゾート列車に同乗して事件を目撃した息子・竜の元へ駆けつける。幕末以来の遺恨が絡んだ難事件に親子が挑む!
  • 宗谷・望郷列車殺人号
    3.0
    1巻550円 (税込)
    サハリンを望む稚内の海岸線に戦時中、建てられた監視哨から人間の白骨が見つかった! 密室状態にあった監視哨の所有者・小幡作治はなぜか失踪中。作治の古くからの友人だった義父からの依頼を受け、トラベルライター・瓜生慎は、事件の解決に乗り出すが……。彼らを乗せた“スーパー宗谷”には次々と妖しい人物が! トラベルミステリの魅力満載!
  • 日本・マラソン列車殺人号
    3.0
    1巻880円 (税込)
    瓜生竜は、トラベルライターの父・慎の代理で三良旅行社の最後のツアーに同行する。その名も日本マラソン列車! 九州の宮崎をスタート、日本海沿いに列車を乗り継ぎ、北海道・函館まで辿り着く。指定の路線でゴールすると合計一億円のギャラが出る破格の企画に二組四人が参加した。出発早々旅行社の債権者の死体が福島で発見され、慎に探偵役が回ってくる。
  • 焼跡の二十面相
    4.0
    1巻770円 (税込)
    1945年8月、大日本帝国の敗戦――。焼跡となった東京で小林少年はただ一人、未だ行方の掴めない明智小五郎の留守を預かっていた。そんな中、かつて世間を騒がせた二十面相から四谷重工業の社長・四谷剛太郎あてに犯行予告が届く。世紀の大怪盗と、怪しげな軍需産業の首領……彼らが狙い、守るものとは一体!? 辻真先版『怪人二十面相』開幕!
  • 辻 真先のテレビアニメ道
    -
    1巻2,420円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 *電子版『辻 真先のテレビアニメ道』には、『巨神ゴーグ』第1話シナリオは掲載されておりません。あらかじめご了承くださいませ。 脚本執筆歴60余年の巨匠が明かす テレビアニメ名作群の誕生秘話! 『機動戦士ガンダム』の成功で、依頼できた憧れの巨匠・辻 真先さん。 一緒に組んで、間口の広さに驚かされた!! 安彦良和(『巨神ゴーグ』監督、マンガ家) シリーズ構成などまだなかった時代に「第1話」の脚本を数多く執筆してきた辻 真先は、テレビアニメ作品誕生の鍵を握る重要人物です。そんな辻が本書では、『ジャングル大帝』から『巨神(ジャイアント)ゴーグ』まで21作品の「第1話」について、原作者や監督、プロデューサーとのやりとりも含めて回想。また『オバケのQ太郎』や『サイボーグ009』『おじゃまんが山田くん』などについても創作の裏話を開陳。日本のアニメがいかにして作られてきたのか、その秘密を明かします。 なお本書のカバーを飾るのは、手塚治虫が辻 真先のために描き下ろした『鉄腕アトム』第81話「夢みる機械の巻」の絵コンテ案です。映像化の際に採用されなかったため、世に出たことがない幻の絵コンテを初公開! また、『巨神ゴーグ』の監督/安彦良和から辻 真先に贈るメッセージも掲載しています。 そんな本書は現場の声があふれる臨場感あるテレビアニメ史でもあり、表現論や技術論といった側面も持ち合わせる貴重な1冊となっています。 日本初のテレビアニメ『鉄腕アトム』『エイトマン』からキャリアをスタートして60余年、常にアニメの現場で活躍してきた著者だからこそ語れる名作群の創作エピソードの数々。本書を一読してから鑑賞すれば、作品をより深く味わうことができるでしょう。 【CONTENTS】 CHAPTER1 テレビの原野からアニメの荒野へ CHAPTER2 第1話専用脚本家として CHAPTER3 アニメこぼれ話 あふれ話 CHAPTER4 アニメの昨日・今日・明日 まえがき 綿引勝美 『鉄腕アトム』「夢みる機械」の巻のために手塚治虫が描いた絵コンテ案 辻真先 思い出アルバム スペシャルインタビュー 安彦良和 『巨神ゴーグ』で目の当たりにした、辻真先さんの間口の広さ あとがきにかえて 綿引勝美
  • アリスの国の殺人<新装版>
    3.0
    1巻748円 (税込)
    「このミス」「週刊文春ベスト10」「ミステリが読みたい」2021年版で3冠達成の著者の代表作。日本推理作家協会賞受賞作! 「このミス」「週刊文春ミステリーベスト10」「ミステリが読みたい!」2021年版で3冠を達成した著者の代表作! 日本推理作家協会賞受賞作品! コミック雑誌創刊に向けて鬼編集長にしごかれる編集者の綿畑克二。ある日、行きつけのスナック「蟻巣」で眠りこけ、夢の中で美少女アリスと出会う。そして彼女との結婚式のさなか、チェシャ猫殺害の容疑者として追われるはめになった。目が醒めると、現実世界では鬼編集長が殺害されており、ここでも殺人の嫌疑をかけられてしまう。二つの世界で無実を証すために事件の真相を追うことになった。日本推理作家協会賞受賞の長篇ミステリー。
  • 深夜の博覧会 昭和12年の探偵小説
    3.3
    1巻950円 (税込)
    昭和12年(1937年)5月、銀座で似顔絵描きをしながら漫画家になる夢を追いかける那珂一兵のもとを、帝国新報(のちの夕刊サン)の女性記者が訪ねてくる。開催中の名古屋汎太平洋平和博覧会の取材に同行して挿絵を描いてほしいというのだ。超特急燕号で名古屋へ向かい、華やかな博覧会を楽しむ最中、一報がもたらされた殺人事件。名古屋にいた女性の足だけが東京で発見された!? 同時に被害者の妹も何者かに誘拐され――。名古屋と東京にまたがる不可解な謎を、一兵はどんな推理を巡らせて解くのか? 空襲で失われてしまった戦前の名古屋の町並みを、総天然色風に描く長編ミステリ。/解説=大矢博子
  • 幻の流氷特急殺人事件
    -
    1巻660円 (税込)
    列車消失と連続殺人のダブル・ミステリー! 流氷が鳴くオホーツク沿岸で、名物観光列車「流氷号」が、奇々怪々な事件に遭遇――というリレー式推理小説の筆者たちが、おそるべき運命の糸にたぐられて……。推理小説の中に別の「推理小説」という二重構造の、複雑重層的な謎解きをするのは、ご存知ポテトとキリコの名コンビ。贅沢さ極めつきの傑作長編ミステリー。
  • 愛して盗んで
    -
    1巻660円 (税込)
    可憐な乙女の美波香末・19歳。裏切った恋人を、もののはずみで殺してしまった! さあ大変、あとは死んで清算するより仕方がない、とやってきた自殺予定の地で、謎の二枚目・吉良京次郎青年と知りあった。が、そこから奇妙かつスリリングな事件が続発して……。奇想天外な青春トラブル・ミステリー。可憐な乙女と美男による、痛快無比なユーモア推理決定版!
  • 寝台超特急ひかり殺人事件
    -
    1巻660円 (税込)
    推理作家・牧薩次は、ファンから贈られた「新幹線二階建て寝台」の切符で旅へ。ところが、車中で奇妙な事件が続発した。その謎のカギは、ファンから預っていた「小説」に暗示されていた!? そこで牧の婚約者でスーパー・ウーマンの可能キリコも登場して……。著者お得意の「創案列車」と多層構造の異色推理長編。「走る密室」新幹線寝台車中での超奇想天外な連続殺人! シリアスにしてユーモア&劇中劇的趣好の重層的構造の傑作ミステリー長編。
  • 急行エトロフ殺人事件
    -
    1巻660円 (税込)
    世上騒然たる終戦直前、名古屋で開かれたある同窓会の出席者のうち、3人が次々に不可解な死をとげた。ヤング・カップルの可能キリコと牧薩次は、事件の謎を追って、ついに最果てのエトロフへと……。そして彼らにわか探偵たちを待ち受ける恐るべき罠。ホームメイドの時刻表に、SF的手法も盛りこんだ、奇想天外な新・トラベルミステリー長編。新境地を開く傑作!
  • 電気紙芝居殺人事件
    -
    1巻660円 (税込)
    27年前、天才脚本家とうたわれた男が、奇妙な飛び下り自殺をした。当時のテレビ、映画界を知っている老ルポライターが、ひょんなことから、その事件をあらためて追及すると――。二転三転、意外極まる真相劇を、テレビ草創期の実話をふんだんに盛り込みつつ、重層的に描く、卓抜秀逸な異色の傑作長編推理。
  • 沖縄県営鉄道殺人事件
    -
    1巻660円 (税込)
    南国沖縄を訪れた、牧薩次と可能キリコのヤング探偵コンビの前に、難事件が続発する。鍵のかかったホテルの密室で、若い女性が突如奇怪な老婆の姿に変身! さらに大邸宅の庭に、見るも無惨な男の轢死体! 今はない沖縄県営鉄道の謎の大爆発事故を軸に、現代のあいつぐ怪事件を絡ませ、合わせて沖縄案内も目指した、超異色の長編推理。密室と鉄道の怪事件が錯綜する!
  • Q.E.D.―証明終了― THE BEST 辻真先SELECTION
    完結
    -
    全1巻770円 (税込)
    超人気本格ミステリコミック『Q.E.D.-証明終了-』より、有名作家が自らの手で厳選した超傑作選が刊行! 全50巻、100話に迫る物語の中から、ミステリー作家でもありアニメの脚本家やエッセイストでもある辻真先氏が計5編を選出! ここでしか読めない、選者による各作品への解説も掲載。シリーズ未読のあなたの入門編としてはもちろん、ファンとしても押さえておきたい大ボリュームの決定版!<電子書籍オリジナル>
  • 松森正作品集 僕等は愉快な訪問者
    完結
    5.0
    全1巻440円 (税込)
    原作に大友克洋・辻真先を迎えた、松森正の貴重な未単行本化傑作短編が電子書籍で登場! ふとしたきっかけから恐ろしい事件に巻き込まれるカップルの恐怖を、とことんスタイリッシュかつ疾走感満点に描いた表題作(原作・大友克洋)。そして戦国の風雲児時代の織田信長を、超美麗な筆致で魅せる「信長」前後編(原作・辻真先)を収録。こちらは電子書籍ならでは、カラーページをそのまま収録しています。類まれなる才能がガッチリ組み合った、必見の一冊です!
  • 義経号、北溟を疾(はし)る
    3.5
    1巻880円 (税込)
    明治天皇が北海道に行幸し、義経号に乗車する。だが、北海道大開拓使・黒田清隆に恨みをもつ屯田兵が列車妨害を企てていた。探索に放った諜者は謎の死を遂げた。警視総監は元新撰組三番隊長・斎藤一こと藤田五郎に探索方を依頼。藤田に従うのは清水次郎長の子分、法印大五郎。札幌入りした二人は、不平屯田兵の妻が黒田に乱暴され首吊り死体となった事件を探る。書下し長篇歴史冒険推理。
  • にぎやかな落葉たち
    4.0
    1巻990円 (税込)
    北関東の山間にたつグループホーム「若葉荘」。そこには元天才少女小説家の世話人と、自在に歳を重ねた高齢者たち、車椅子暮しの元刑事らが暮らす。だが穏やかな日々は、その冬いちばんの雪の日、密室で発見された射殺死体の出現によって破られる。17歳の住み込みスタッフ・綾乃は、一癖も二癖もある住人のなかで隠された因縁を解き明かし、真相に迫ることができるのか!?
  • 超展開バレエマンガ 谷ゆき子の世界
    -
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 東村アキコ推薦! 幻のバレエマンガ家、21世紀にまさかの大復活 君は「谷ゆき子」を知っているか―― バレエなのになわとび? バレエなのに滝に打たれる? バレエなのにダイナマイト? 常に予想を裏切りまくる超展開。昭和40年代をメインに、学年誌の売上絶頂期を支えた大人気バレエマンガ家、谷ゆき子。「白鳥の星」「バレエ星」「さよなら星」など、100万人の読者が手に汗握り次号を待った衝撃のバレエマンガをいくつも連載していたにも関わらず、一度も単行本化されなかった幻の作家が、今ここに蘇る!「バレエ星」40ページ完全再現収録、カラー32ページ、貴重な貸本『虹』『すみれ』の表紙も可能な限り収録し、圧巻の収録図版点数!花村えい子、里中満智子、高橋真琴各氏インタビューをはじめ、家族の証言などテキスト2万字超で謎多きマンガ家・谷ゆき子の実像にも肉薄します。 東村アキコ・推薦の言葉 「子どもの頃にバレエを習いたかったけど、獅子舞を習わされた私にとって、憧れの先生です」
  • 未来S高校航時部レポート TERA小屋探偵団
    -
    1~3巻913~979円 (税込)
    江戸の長屋で密室殺人事件が発生!現場で目撃されたのは、天翔ける巨大な白猫の姿。不可解な事件は続き、現場の状況から町娘・お美濃が疑われてしまう。そこで、彼女の無実を信じる五人の少年少女が捜査を開始!圧倒的美少年・黎、歴女・真琴、小坊主・越人、戦闘少女・凜音、抜群の頭脳を誇る学。この五人は、実は未来から訪れた未来S高校航時部のメンバー!不可能犯罪の真相はやがて彼ら自身の時間旅行の秘密に迫っていき――?
  • ここは極楽 湯の宿めぐり~足で見つけた秘湯・名宿44軒~
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    1巻550円 (税込)
    「うー極楽じゃ」いい湯につかれば、誰の口からもこんなうなり声が聞こえます。この本では、ミステリーの取材で全国を飛びまわっている著者が、かつて見つけた極楽的湯の宿44軒をご紹介します。超高級からひなびた宿まで、ただし、誰でも知っているような所はカット。ほんとの秘湯・名宿ばかりです。体験的いい宿の見つけ方ノウ・ハウも満載。
  • 残照 アリスの国の墓誌
    3.0
    1巻1,731円 (税込)
    新宿ゴールデン街に店を構えるバー『蟻巣』。ミステリ好きの客たちが夜な夜な推理を戦わした日々も今は昔、ついに閉店の日を迎える。大家に鍵を返却するまでのわずかな時間、ママの近江由布子と常連客たちが思い出すのは、看板猫・チェシャをなでながらパイプをくゆらせていた物静かな巨匠、やはり常連客だった今は亡きマンガ家・那珂一兵の姿――。別れの酒の肴にと語られた、一兵が遭遇したというふたつの衝撃的な事件の経緯と真相とは? 『蟻巣』閉店までの数時間を昭和のマンガ・アニメ史とともに描く本格ミステリ。日本推理作家協会賞受賞の『アリスの国の殺人』より35年、辻ミステリの集大成! オールスターキャストで贈る長編ミステリ。
  • 鉄道ミステリ各駅停車 乗り鉄80年書き鉄40年をふりかえる
    -
    1巻770円 (税込)
    幹線鉄道の西村京太郎、ローカル線の辻真先……ミステリ評論家にそう評される、本格ミステリ作家クラブ会長であった筆者が、なんと、自身の作品の裏側をばらす?! 多数のペンネームを操り、伝説のテレビ番組の演出や人気アニメの脚本、そして鉄道ミステリ小説を生み出してきた筆者。古今東西、懐かしの路線や列車から、暴走の果てに作り上げてしまった妄想路線まで、筆者の軽妙な語り口とともにいざ、紙上の鉄道ミステリ旅行へ……。 辻 真先(つじまさき) 1932年名古屋市生まれ。名古屋大学文学部卒。日本アニメ界を黎明期から支えた人物の一人。NHKに入社し、『バス通り裏』や『お笑い三人組』などの演出を担当する一方で、『鉄腕アトム』などの脚本を執筆。『アリスの国の殺人』で第35回日本推理作家協会賞を受賞。2009年には牧薩次名義で発表した『完全恋愛』で第9回本格ミステリ大賞を受賞。『仮題・中学殺人事件』以来40年間書き続けた鉄道ミステリをはじめ著書多数。3代目本格ミステリ作家クラブ会長。 ※電子書籍の仕様による紙版と異なる図版・表・写真の移動、本文中の参照指示の変更、ほか一部修正・訂正を行っている箇所があります。予めご了承ください。
  • 超特急燕号誘拐事件
    -
    1巻440円 (税込)
    昭和10年、超特急燕号は、奇妙な事件に巻き込まれた。走行中に起きた殺人事件、そしてトンネルの中で、機関車と一等車が突然消えた。重なる事件は混迷の度合いを深めていく。伯爵家の出である、四条杉彦と連れの小百合は駆け落ち途中で、この列車に乗り合わせていた。そして、陸軍高官のさる高貴な身分の人物も乗り合わせていたのだった。
  • 甲州・ワイン列車殺人号
    -
    1巻440円 (税込)
    両親の留守をいいことに、トラベルライター・瓜生慎(うりゅうしん)の息子・竜は、ガールフレンドのうずらとデートを楽しんでいた。そこへ、うずらの親友・手毬(てまり)が、人を殺して失踪したという連絡が! 被害者は、手のひらにミニチュアの手毬を握っていた……。さらに、『スーパーあずさ』の乗客の眼前で第二の殺人が起き、慎も事件に巻き込まれる……。好評トラベルミステリー。
  • 日本海・豪雪列車殺人号
    3.0
    1巻440円 (税込)
    冬の北信濃へ取材に出かけたトラベルライター・瓜生慎と息子の竜。竜のガールフレンド・うずらも一緒だ。糸魚川で北陸本線に乗るころ、天候が崩れる。激しい雪に臨時停車を繰り返す車内で、男が死体となって見つかった! 列車はトンネル内の筒石(つついし)駅で立ち往生。そして新たな殺人が。犯人の狙いは何か!? 雪の密室と化したトンネルで起きる惨劇――鉄道推理傑作!
  • 弘前・桜狩り列車殺人号
    -
    1巻440円 (税込)
    一人息子の竜が高校に合格! お祝いにトラベルライター・瓜生慎(うりゅうしん)一家は家族旅行に出かけた。“はやて”の車中で、妻の真由子は初恋の人・佐原と再会するが、彼は刑事に尾行されていた。一方、夜行バスを利用した竜は、車中で自殺志願の少女と出会う。弘前で合流した一家は佐原殺害の報を聞き……。舞台は“リゾートしらかみ”で人気の五能線。傑作鉄道推理!
  • 伊豆・踊り子列車殺人号
    -
    1巻440円 (税込)
    『伊豆の踊子』にちなみ、開催された“踊り子祭り”。そのイベント会場から、踊り子に扮装した少女が失踪した。同じ夜、河津七滝(かわづななだる)の老舗(しにせ)旅館の主人が死体で見つかる。踊り子の簪(かんざし)に埋もれて!? イベントに参加していた息子の竜におされ、トラベルライター・瓜生慎(うりゅうしん)は、新聞記者・可能克郎と一肌脱ぐことに……。大人の思惑に翻弄される少年少女。社会派鉄道推理意欲作!
  • 北海道・幽霊列車殺人号
    3.5
    1巻440円 (税込)
    廃線跡を、幽霊列車が走っているという。トラベルライター・瓜生慎(うりゅうしん)は、情報を追って、北海道に飛んだ。到着したペンションでは、同窓会が開かれていた。瓜生はそこで、16年前の鉄道事故で死んだ少年の話を聞く。彼は、本当は殺されたのではないのか──。集まった彼の仲間達は疑問を募らせる。そして瓜生たちの目の前を幽霊列車が轟音(ごうおん)をたてて通り過ぎていった!
  • 信州・高原列車殺人号
    -
    1巻550円 (税込)
    爽やかな信州の高原のプチホテルと、日本の鉄道最高の標高1375メートルを走る小海(こうみ)線を舞台に、繰り返される惨劇。2年前に起きた放火殺人事件の犯人がわからないまま、営業を再開したホテル。事件当日の宿泊者が招待された翌日、再び死体が!? 家族で居合わせたトラベルライター・瓜生慎は、またまた探偵役を押しつけられて……。好評! 鉄道ミステリー。
  • 迷犬ルパンと里見八犬伝
    3.5
    1巻660円 (税込)
    江戸期の読本作家・滝沢馬琴作『南総里見八犬伝』をTVドラマ化する企画は、トラブルにみまわれ代役女優を探していた。ところが候補の女優は房総へ旅行中。そのころ、警視庁の朝日正義刑事とルパンたちは、秋の連休で寮のある館山にいた。犬好きのおばあさんの、不審な“死”と遭遇!……迷犬ルパンら犬(?)八匹が難怪事件に立ち向かう!
  • 超人探偵 南方熊楠
    -
    1巻660円 (税込)
    あの超人博物学者・南方熊楠が、現代に甦った? そして探偵になった!……「ワイドビュー南紀」の編集者・服部健太郎と妻の知香は、地元タウン誌の編集を手伝うため、和歌山へ向かった。そこで出会ったのは、いじめを苦に遺書を残して家出した中学生の事件。さらに、その遺書にあるとおりに起こる殺人! 健太郎は事件の解明に乗り出した。熊楠の推理の助けを借りて。
  • 9枚の挑戦状
    -
    1巻440円 (税込)
    「求む! 辻真先への挑戦状」この読者への呼びかけに応じて、九個の奇抜な謎が寄せられた。●若い娘はなぜ、通勤電車の中で背広ネクタイ姿で死んでいたか?●サウナ室で発見された凍死体●妻が一瞬にして怪鳥モアに変身した!●読者以外すべて犯人という設定でミステリーを書け……など。推理作家は、これらの〃?〃をいったいどう料理するのか。長編本格推理傑作。
  • 本格・結婚殺人事件

    Posted by ブクログ

    キリコと薩次、ついに結婚?!
    薩次(ポテト)が文学賞の大賞をとってのプロポーズ、やったー。
    で、選考会の記録での大賞候補作が3本。
    どれも選考委員には評価が芳しくないんだけど、どれがポテトの作品?
    受賞者は当面明らかにしないというのも、なんなんだろう?
    殺人に交通事故に失踪と、選考委員に災難が襲い掛かるし。
    何がどうなってるんだか読むほどに混乱。
    ポテトとキリコの熱々っぷりは読んでるこちらが照れるw
    殺人のトリックは、いつものことながら思いつきもしなかった。
    しかし、あの社長、ちょいと情けない、というかだらしないな。器じゃないよ。
    とはいえ、とんとん拍子の謎解きのカタルシス。
    他作品からの出張

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    2024年04月03日
  • 盗作・高校殺人事件

    Posted by ブクログ

    キリコと薩次のコンビは高校生になっても健在。
    そこに、あんなシーンもあるなんて、やるねぇ。
    探偵2人の軽妙さに比べて事件はなんとも重い。
    高校生カップル2組とのやり取りはそれぞれに個性的で楽しいのに。
    作者は被害者で犯人で探偵というのはどういうことか。
    幕間に挟まれる一見関係なさそうな話はどう繋がるのか。
    40年以上前の作品とは思えない面白さ。
    色褪せないって素晴らしい。
    さて、3作目に突入。

    0
    2023年12月03日
  • 改訂・受験殺人事件

    Posted by ブクログ

    受験戦争か。
    辛いね。
    キリコと薩次にはそういう悲壮さはまったくないのが救い。
    でも、事件の真相は、、、
    2人なら、きっとそれを乗り越えていける。
    卒業後の2人を描いた作品がないのは残念。

    0
    2023年12月03日
  • 仮題・中学殺人事件

    Posted by ブクログ

    ザ昭和な感じがたまらない。
    雰囲気にどっぷり浸って堪能した。
    その上、犯人は読者って、どんな仕掛けがあるのか、わくわくする。
    主人公は、中学生の薩次とキリコ。
    気が強くて有能な美少女と、ちょっと気弱なポテトくん。
    この2人の掛け合いがまた楽しい。
    キリコの兄もナイスキャラ。
    幕間に挟まれる、一見関係のなさそうなパートはどう絡むのか。
    楽しかったので、引き続き2作目に突入。

    0
    2023年12月02日
  • 焼跡の二十面相

    Posted by ブクログ

    乱歩の描く少年探偵団の空白の時代を埋める、辻真先版小林くんと二十面相。めちゃくちゃ面白かった。

    終戦直後の8月の東京、明智先生の復員を1人待つ小林くんの前に、暴走する輪タクを追う旧知の中村警部と出会い、追跡を手伝うものの、池に落ちた輪タクからは死体が。

    戦後すぐの生々しい焼け跡とそこに住む人々、戦中軍部から甘い汁を吸っておいて、戦後にはすぐ駐留軍に尻尾を振る悪い奴ら……そんな世相をこれでもかと活写する、こんな小説本当に辻真先にしか書けないと思う。

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    2023年09月12日

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