火野葦平の作品一覧
「火野葦平」の「麦と兵隊・土と兵隊」「インパール作戦従軍記―葦平「従軍手帖」全文翻刻」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「火野葦平」の「麦と兵隊・土と兵隊」「インパール作戦従軍記―葦平「従軍手帖」全文翻刻」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
Posted by ブクログ
火野葦平の小説「麦と兵隊」、「土と兵隊」が収録されています。
火野葦平は石炭仲仕を商う家庭の長男として出生し、大学在学中より文学を志しましたが、その後、一時断念、左翼運動に興味を抱きながら家業を継ぎます。
その後、労働活動が検挙されたことにより、転向を決心し、再度文学活動を再開します。
芥川賞を受賞しましたが、転属し、報道部に入り、日中戦争渦中の南京に入ります。
本作に収録されている「麦と兵隊」は、火野葦平こと、玉井勝則伍長が、1938年の徐州会戦での記録を元に書かれた戦記文学となります。
「麦と兵隊」は日中戦争の最中、従軍時に書かれた作品で、内容は生々しいです。
兵隊や軍備のかっこよさなど
Posted by ブクログ
『麦と兵隊』や『糞尿譚』の作者である火野葦平の小説です。
太平洋戦争敗戦直後の混乱期、今上陛下(昭和天皇)は偽系の天皇であり、自分こそが正当な皇位継承者であると主張する者が続々と現れます。主人公は、その一人「虎沼天通」を父に持つ「通軒」。
天皇として即位することを目指す父のため、周囲の人々と協力して活動しているつもりでしたが、支援者だと思っていた人々は虎沼天皇の誕生を心から応援していたのではなく、それぞれの利益を追究していただけだということが次第に明らかになっていきます。
自らを天皇家と主張する虎沼一家(とくに父と子)のように、熱中するあまり周囲が見えなくなってしまう人間の愚かさや、混乱期